この度、COPY CENTER GALLERYでは、川畑那奈による個展「複数の襞を接ぐ」を開催いたします。川畑は、アニメーションを主な手法として用いながら、トランス・スケールな身体を生み出す装置としての風景をテーマに制作を続けています。本展では、生物が共通で保有するチューブ状の身体をキーワードに、私たちの自己の境界線を揺るがすことを試みます。私たちは自身の身体を、完全な肉によって構成されたものとして捉える傾向にあります。「ヒトガタ」などは、私たちの思考が記号的な自己によって、無意識のうちに支配されていることを示しているはずです。しかし、私たちは肉の塊のように思える一方で、絶えず大量の他者を取り込み続けていることも事実です。例えば食事とは、何者かの身体の皮膜を破り、毀損することで、自らの身体の資源へと変化させる行為であるとも言えます。チューブを一生物の単なる生命維持装置ではなく、複数の存在を繋ぎ合わせる「場」として捉えなおしたとき、越境的な身体がそこに立ち上がってくるのではないでしょうか。
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