2026年6月13日(土)より、AYUMI GALLERYを会場に、菊池奈緒の個展「指先の砂つぶ」を開催いたします。本展は、2026年1月にCAVE-AYUMI GALLERYで開催されたグループ展「Not Yet, Not Gone - Between Here and There」に出品した作品を、会場を変えあらためて再構成し展示する試みです。また、新作のドローイングもあわせて発表いたします。
作品は、指先の砂つぶを見つめるような、近くて親密な眼差しの中から生まれています。制作の過程において、作者は素材のわずかな起伏や輪郭の揺らぎ、表面にあらわれる質感の変化といった細部に注意を向けながら、一つひとつの作品との関係を築いていきます。しかし完成に近づくにつれ、その親密さは少しずつ遠のき、作品は作者の手を離れていきます。作品は、その過程で蓄積された痕跡を内包しながら、今度は鑑賞者を自身へと引き寄せます。大きな身振りで主張するのではなく、静かに近づくことを促し、細部へ目を向けることを求めます。
都市空間や場所への眼差しを出発点とした前展示に対し、本展では作品そのものの表面や境界、素材に刻まれた痕跡へと視線を近づけます。作品に歩み寄りながらその細部を辿るなかで、空間と身体、見ることと触れること、そのあわいに立ち現れる境界へと目を向けていただければと思います。
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