2023年には練馬区立美術館で個展「宇川直宏展|FINAL MEDIA THERAPIST @DOMMUNE」を開催。生成AI時代における創作の主体性や「描く」という行為を問い直す作品群を発表し、注目を集めました。宇川は、日々更新されるライブ配信と膨大なアーカイブを通じて、現代社会におけるメディアとアートの関係、そして個人の生が情報技術を通して社会システムと接続されることで、いかに記録され、構造化され、作品へと変容し、共有されうるのかを問い続けています。
宇川は、AIと人類の未来を探究するクリエイティブカンパニーKonelと協働し、中原の小説、自伝、批評、インタビューなど膨大なテキストをもとに、RAG(Retrieval-Augmented Generation)による知識ベースを構築、さらに中原本人の声紋をクローニングした「声帯AI 中原昌也」を開発しました。本プロジェクトでは、中原昌也のデジタルツインとして生み出された<AI中原昌也>が対話を重ね、「SPEECH TO SPEECH TO TEXT」というプロセスを通じて、一般のオーディエンスや生身の中原昌也本人と新作小説を共作します。身体的な制約によって従来の創作活動が困難となった作家と、その思考や言葉を学習したAIとの対話を通じて、創作の主体とは何か、作家性とは何か、そして「書く/描く」という行為はどこまで拡張可能なのか…、本展では、AI技術を介して生まれる新たな創作のプロセスそのものを作品として提示し、現代における「作家」と「作品」の関係を問い直します。
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