広島県尾道市在住の美術家・八島良子の個展を開催します。
八島は、これまで「皮膚に刻まれる痛み」や「祖母の戦争体験」など、身体にまつわる痛みや記憶、タブーを手がかりに、映像、写真、立体、インスタレーション、執筆など多様なメディアを用いて制作を続けてきました。
2019年に始動した「メメント・モモ」は、八島が離島で一頭の家畜の豚を「モモ」と名付けて育て、自らの手で屠り、食すまでの333日間を記録したプロジェクトです。豚の身体に触れながら世話をした経験や、残した皮や脂、血などを通して、自身と豚との関係から社会構造を捉える活動として現在も続いています。
本展「豚と老人、結婚」では、「メメント・モモ」の全容に加え、豚、老人、結婚をテーマに新作を発表します。家畜をめぐる大量生産と消費、祖母が入浴介護を受ける場面。そして異文化の結婚式で目撃した、祝祭と儀礼のなかで人々に振る舞われる豚。いずれも身近な出来事や自身の経験を起点に、八島はその背後にある社会や文化のあり方を見つめます。
時に目を背けたくなる身体への働きかけは、ある場面ではケアとなり、また置かれる状況や文化によって異なる意味を帯びます。本展では、豚、老人、結婚という異なる題材を通して、身体をめぐる行為や関係に、どのような価値が見出されているのかを問いかけます。
[関連イベント]
1. アーティストトーク
日時: 11月14日 17:30~
参加費: 無料(要観覧チケット)
2. トーク 内澤旬子(文筆家・イラストレーター) + 八島良子
日時: 12月20日 13:30~15:00
参加費: 500円+観覧チケット(要予約)
3. トーク 塚本麻莉(高知県立美術館学芸員) + 八島良子
日時: 1月24日 14:30~16:00
参加費: 500円+観覧チケット(要予約)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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