アーティスト
風倉匠、安部貴住、高田麻衣子、長峰麻貴、成田鐘哲、平岡昌也、三輪恭子
「共同アトリエ・3号倉庫」は、福岡の湾岸エリアにある倉庫を改装し、2000年から2011年まで運営された、若手アーティストのためのアトリエ兼展示スペースです。ある篤志家が匿名のまま10年間の資金援助を約束してこのプロジェクトは始まり、支援総額は数千万円にのぼりました。顔も名前も一切明かさず、若い作家たちを支援し続けたその人物は、親しみを込めて「あしながおじさん」と呼ばれました。
倉庫には個々に使用できるアトリエ5室と展示スペースが設けられ、公募で選ばれた若手アーティストは最長3年間在籍することが可能でした。定期的に個展やグループ展が開催されたほか、池田龍雄、風倉匠、小杉武久ら国内外で活躍する作家たちの展覧会やイベントも多数企画されました。アーティストや美術愛好家、学芸員、ジャーナリストらが世代を超えて集い、美術のエネルギーが渦巻く稀有な交流の場として、福岡のアートシーンで大きな存在感を放ちました。
元ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズのメンバーで、世界的パフォーマーとしても知られる風倉匠は、プロジェクト立ち上げの2000年から他界する2007年まで総合ディレクターを務め、若者たちと共に制作し語らい、その精神は今もメンバーに受け継がれています。
本展では「共同アトリエ・3号倉庫」に在籍したメンバー24名の中から6名の新作と、風倉匠の作品をご紹介します。3号倉庫がクローズして15年が経った今も、在籍していたメンバーの多くが意欲的に制作を続けています。若い作家たちの活動を支え、芸術の灯を絶やさぬよう匿名で支援を続けた「あしながおじさん」の想いが、多くの方に伝わり繋がっていくことを願い、元3号倉庫メンバーの新作をご覧いただきます。
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