荏原 畠山美術館・茶道具と銘をめぐる物語
長い年月を経て大切に守り伝えられてきた茶道具の逸品たち。茶人は、世界に一つしかない道具への尊敬と親愛の情を込めて、これらに「銘(めい)」を授けました。「銘」とは、優れた茶道具に付けられた別名のことです。道具本体や保管用の箱に記されたその名は、茶道具を愛した人々の想いや美意識を現代へと伝える懸け橋となっています。本展では、「なぜ、この銘が付いたのか」というテーマに焦点を当て、茶道具に秘められた物語を紐解きます。涼を感じる作品や秋を先取りする作品とあわせて、ぜひお楽しみください。本展が、茶道具を観て楽しむきっかけとなれば幸いです。
・追悼1年 上田薫のスーパーリアリズム―ジャム、アイスクリーム、なま玉子
~「究極の抽象」と「究極の写実」の鮮やかなリレー~
夏季の連続企画として、対極にある二つの表現方法を提示する展覧会をⅠ期・Ⅱ期で開催します。「抽象から写実へ」というテーマを通じて、現代アートの表現の豊かさを紹介いたします。Ⅱ期では、現代日本を代表する洋画家・上田薫の没後1年を追悼した展覧会を開催いたします。上田が追及した「スーパーリアリズム」は、写真をキャンバスに投影し、なま玉子が落下する瞬間やスプーンですくったアイスクリームなど、肉眼では捉えきれない刹那を克明に描き出す超写実表現です。画面から溢れ出るみずみずしい色彩は、見る者に「本物より美しい」と感じさせる驚きと高揚感をもたらします。本展では、初期の作品から代表作に加え、写実から離れ新境地を拓いた晩年まで60点超の作品を展示いたします。また、彼を支え続けた葉子夫人の温かなキルト作品も特別公開いたします。
杉本博司氏が基本設計を手掛けた新館にて、極限の技と人生の軌跡が響き合う空間をご堪能いただけますと幸いです。本館の茶の湯の精神に通じる「一期一会の時間」を過ごしに、ぜひ白金台の静謐な森へお越しください。
[関連イベント]
1. 講演会 「≪なま玉子≫のその先へ―上田薫が本当に描きたかったもの」
日時: 9月6日14:00〜15:30
登壇者: 上田葉子(上田薫夫人、キルト作家)
会場: 荏原 畠山美術館 新館1階多目的室
料金: 一般1300円、高校生以上900円(要事前申込み)(定員70名)
2. レクチャー&ギャラリー・トーク 「上田薫と歩んだ日々、そしてキルト」
日時: 9月12日14:00〜15:30
登壇者: 上田葉子(上田薫夫人、キルト作家)
会場: 荏原 畠山美術館 新館1階多目的室
料金: 一般1300円、高校生以上900円(要事前申込み)(レクチャー定員30名)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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