アーティスト
ウン・ジェピル、キム・ドヒ、ク・ドンヒ、パク・ミンハ、三野 新
TOKAS Project は、国際的な交流を促進し、多文化的な視点で多様なテーマについて思考する展覧会プログラムです。9回目となる今回は、トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)とソウルとの交流20周年を記念し、過去にレジデンス・プログラムに参加した日韓のアーティストを中心に、自身の身体経験を軸に現実を紡ぎ直すウン・ジェピル、キム・ドヒ、ク・ドンヒ、パク・ミンハ、三野新の5名による展覧会を開催します。本展では、歴史、生命、人間、身体、社会といった多様な対象を「再演」の視点から捉え、フィクション、彫刻、デジタルメディア、身体表現など、それぞれ異なる芸術実践をとおして、「在ること(存在)」を再びこの場に立ち上げ、今日における生の在り様を再考することを試みます。
芸術の歴史において、人間は、目の前に在る世界や生命の存在を、時の流れから引き離し、絵画や彫刻、写真や映画/映像によって固定し、永遠の生としてつなぎとめようとしてきました。また演劇や舞踊、パフォーマンスといったライブ・アートは、パフォーマーの身体的な演技を通じて、現実世界における生を、その場に現前化することを探求してきました。それは絶えず変化し、次の瞬間には掴むことができない一回性の生を、現在の身体をもって呼び起こし、時間や場所を越えて他者と共有しようとする芸術の動的な営みです。
本展では、アーティストたちがそれぞれ異なる視点から観察した生の姿を、展示空間に再び立ち上げる行為(=再演)をとおして、その瞬間の彼らの感覚や視点から新たな解釈を促し、現代における生の本質を見つめ直すことを試みます。ここでは、単に現実を写しとり過去を再現するのではなく、その時の記憶や感情といった固有の身体経験を含めた現実を肉体化し、現在進行形のものとして捉えていきます。彼らの実践は、生きることの裏側に積み重なるいくつもの層を掘り起こし、「いま、ここに在ること」の複雑で不確かな生を眼差すきっかけを与えてくれるでしょう。会期中は、参加アーティストによるトークやパフォーマンス、ゲストによる韓国の現代アートシーンをテーマとしたトークも開催します。この度のソウルの提携機関との交流20周年を祝して、本展が、アーティストと鑑賞者の視点が有機的に交錯する舞台となることを願います。
[関連イベント]
1. アーティストトーク
日時: 2026年10月3日15:00〜17:00
登壇者: ウン・ジェピル、キム・ドヒ、ク・ドンヒ、パク・ミンハ
2. ウン・ジェピル|パフォーマンス
日時: 2026年10月3日17:30〜18:00
登壇者: ウン・ジェピル
3. 三野 新|アーティスト・トーク
日時: 2026年10月10日16:00〜16:30
登壇者: 三野 新
4. スペシャル・トーク|「韓国の現代アートシーンについて」
日時: 2026年10月30日17:00~18:00
会場: 駐日韓国文化院5F ハンナレホール ※展覧会の会場と異なります。
登壇者: 紺野優希(美術批評家/インディペンデント・キュレーター)
5. 三野 新|演劇パフォーマンス(演出:山本浩貴[いぬのせなか座])
日時: 2026年11月7日15:00~16:00
出演者:石川朝日
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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