CON_と parcel は、共同展として横手太紀の個展「to make today lovely, too / to make today lonely, too」を開催いたします。横手は、日常のなかで名前のない存在や見過ごされた時間に目を向け、動きをもたせた彫刻やインスタレーション、映像、写真などを通じて、その背後に潜む見えない物語を浮かび上がらせてきました。本展では、parcel(2F)に「to make today lovely, too」、CON_(4F)に「to make todaylonely, too」と、一字だけを違える二つのタイトルを掲げ、同じ形をもつ空間に対照的な経験を立ち上げる、新作による 2 会場個展を展開いたします。
見えないものは、見えないがゆえに想像のなかで肥大する。実際には起きていない出来事、まだ訪れていない不安が、妄想によって現実と見分けがたい強度を帯びはじめる̶̶横手太紀の関心は、この妄想と現実のあわいに置かれています。横手はこれまで、捉えきれない存在や事象に目を凝らし、本来動かないはずの瓦礫やシートにわずかな運動を、埃には星のような光を、傷跡には不在の存在を見出すことで、生命のような気配を与えてきました。モノは語らない。ただ、言葉の手前の周波数で微かに震え、解読を拒みながらこちらを見返してくる。
本展は、輪郭を同じくする二つの場へと引き延ばされます。parcel では「to make today lovely, too」、CON_では「to make today lonely, too」̶̶一字だけを違える名のもとに、同じ形をした空間が、まったく異なる相貌を帯びていきます。lovely と lonely。愛おしさと寂しさ、安堵と不安は、別々の感情ではなく、同じ一日の表と裏でもあります。同じものが視点ひとつで反転するという両義性は、展示空間の内にとどまらない。それは、私たちが世界をどう眺め、何と名づけ、いかなる関係を結ぶのかという問いそのものへと、静かに差し出されるのです。
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