TIERS GALLERYでは、2026年10月2日(金)〜10月5日(月)の間、アーティスト・狐塚崇子による個展「ふたつの点の周りで」を開催いたします。多摩美術大学で鍛金、東京藝術大学大学院で木工を学び、現在は同大学デザイン科の立体工房にてテクニカル・インストラクターとして勤務。本展は、卒業後も静かに制作を続けてきた彼女にとって、初の個展となります。
人と何かとの関わりは、ふたつの点をめぐる楕円のように、近づいたり離れたりしながら変容し続けます。「変わらないものを求めながら、変わることも受け入れる」と語る狐塚は、楕円の周りで少しずつ自分の輪郭をすくい取っていくーー本展もまた、彼女のなかに描かれた楕円の一部と言えるでしょう。本展は、木工、金工、銅版画など、さまざまな技法や素材を用いた作品群で構成されています。作品のみならず、作品に無作為に落ちる影や、時間とともに移ろう光と空間の調和に目を向けた狐塚ならではの視点が空間全体に息づきます。そっと時間をかけて積み重ねられた思考と彼女の手の動きが、一つの空間として立ち上がる本展には、形になりきらない試行と内省の積層や、素材・人・光と影とのあいだで静かに描かれ続ける軌跡があります。
自分の内側と外側で起こる、さまざまな関わり合いのなかで生まれた、「ふたつの点」を介する軌跡を、ぜひ会場にてご体験ください。
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