Souya Handa Projectsは、シクステ・カキンダ、伊東慧、山本れいら、半田颯哉の4人の現代アーティストによるグループ展「Take it Home, for (__) Shall Not Repeat the Error. (In Tokyo)」を新たなアートスペース、「シノチカ」(シノバズブルワリー地下一階)にて開催いたします(キュレーション:半田颯哉)。本展は、第47回G7広島サミットの開催に合わせて広島で開催された展示を、内容をアップデートして東京で開催するものです。
山本れいらは広島出身の母親を持ち、アメリカで高等教育を受けた日本人アーティストで、社会的な権力の存在に焦点を当てて作品を制作しています。山本の「After the Quake」シリーズは戦後の日米関係を原子力の視点から考察したもので、日本とアメリカの蜜月は原爆投下から始まり、原子力発電技術の輸入により維持され、そして福島第一原子力発電所事故に繋がっていくと言える、この一連の流れを描き出しています。山本の作品に描かれる「Postwar is Over(戦後は終わった)」というフレーズは、こうした日米関係の戦後体制を今、改めて見つめ直そうというものですが、同時に広島という土地においては、「世界から全ての原子爆弾がなくなるまで、広島の戦後は終わらない」という広島の思いに呼応する意義も持ちうると言えます。
展覧会のタイトル「Take it home, for (__) Shall Not Repeat the Error.」は、広島の原爆死没者慰霊碑の碑文「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」を英語訳したものに由来しています。日本語の原文では主語が省略されていますが、現在、正式に用いられている訳文が「Let all the souls here rest in peace; for we shall not repeat the evil. 」となっているように、主語は「私たち(We)」であり、そしてそれは広島や日本の人々だけでなく人類全体をも指すものだとされています。世界中の人々が広島を訪れ、歴史を学び、それぞれの土地に持ち帰っていく。そして「私たち」それぞれが二度と過ちの繰り返されない平和な未来を築いていくことこそが、「誰か」の過ちではなく「私たち」人類全ての過ちを引き受けたヒロシマの祈りなのです。そして本展は、そうした祈りを広島の中だけに留まらせないための挑戦でもあるのです。
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