苅部太郎 「COGNITOGRAPHY」

HECTARE

#写真

本日開始
  • 0

アーティスト

苅部太郎
この度HECTAREでは、美術家/写真家・苅部太郎による個展「COGNITOGRAPHY」を開催いたします。写真は長らく、現実を記録し、真実を証明するメディアとして社会の中で機能してきました。しかし、画像生成AIの登場によって、写実的なイメージはカメラを介さずとも生み出されるようになり、写真とは何かという前提そのものが揺らぎ始めています。

本展で苅部は、新たに提唱する「COGNITOGRAPHY(コグニトグラフィー)」という概念を通して、この変化に向き合います。それは目の前の現実を光を使ってカメラで写すことではなく、人間や機械がどのように世界を認識し、イメージを成立させているのか、その見えない構造を写真として捉えようとする試みです。新作《Latent Image/潜像》では、「見ること」そのものを問い直したマレーヴィチの《黒い正方形》と19世紀以降のフランス中心の絵画を、画像生成AI上で交差させています。そこに現れる格子状の痕跡は、AIが世界を認識する内部構造をレントゲンのように映し出しています。さらに、その構造は人間の視覚が世界を知覚し、秩序立てて理解していく過程に見立てることができます。本作は、機械と人間に共通する「見る」という行為の基盤そのものを浮かび上がらせています。一方、《写真擬のシンフォニエッタ》では、歴史の中で真実として流通してきたフェイク写真を起点に、写真が持つ虚構性と、私たちが何を「本物」と信じるのかという社会的な認識の仕組みを問い直します。ここでは生成AIは画像を生み出す主体ではなく、異なるイメージをつなぎ合わせる表現手段として用いられています。

写真の誕生が絵画を写実から解放したとされるように、苅部は生成AIの登場によって写真もまた新たな転換点を迎えていると捉えます。本展では、写真というメディアのこれからを考えるとともに、私たち自身の「見る」という行為そのものを見つめ直す機会となるでしょう。

[関連イベント]
トークイベント
日時: 2026年9月19日15:00〜
登壇者: 苅部太郎、速水惟広
会場: Hectare
※イベント詳細は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール開催中

2026年9月12日(土)〜2026年10月11日(日)あと29日

開館情報

時間
13:0019:00
休館日
月曜日、火曜日
観覧料無料
展覧会URLhttps://www.hectaregallery.com/tarokaribe-cognitography
会場HECTARE
https://www.hectaregallery.com/
住所〒150-0047 東京都渋谷区神山町40-2 DEAR J1 渋谷 1F
アクセス東京メトロ千代田線代々木公園駅2番出口より徒歩7分、小田急小田原線代々木八幡駅南口より徒歩8分、京王井の頭線神泉駅北口より徒歩13分、JR渋谷駅ハチ公口より徒歩15分

0件の投稿

すべて表示

まだコメントはありません

Tokyo Art Beat Mail Magazine

アートの最新情報を、毎週お届けします。
登録は無料です。