アーティスト
藤元敬二、マユンキキ、MES、呉夏枝、嶋田美子、染谷聡、高田冬彦、山内祥太
1947年に施行された日本国憲法は、戦後の数多の妥協と、国家を新たに作り直そうとする願いの狭間で起草されました。およそ80年を経て、時代の不確実性が深まる今まさに、憲法は政治的議論の中心にあります。シリーズ第4回となる本展では、東京の2つのギャラリーを舞台に、対照的な周辺地域の戦後史を手がかりとして、憲法の理想と、人びとが生きる不均衡な世界との隔たりを照らし出します。
東京東部に位置する無人島プロダクションでは「シェルター」をテーマに、不安定な状況下を持ちこたえ、排除や抹殺に抗いながら、生き延び、生きる場を編み出す人々のレジリエンス(強靭性)に焦点を当てます。一方で、東京西部に位置する青山|目黒では「スウェットショップ」をテーマに、いかに権力が身体を規律し、労働を搾取し、土地の消費を進め、隠された暴力を安定や快適さとして常態化してしまうのかを検証してゆきます。
2つの会場を往来することは、憲法が何を守り損ねてきたかということだけでなく、自由と権利を求めて限界を押し広げる人々を通じて、憲法を読み解く広い視点を与えてくれることでしょう。
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