大阪韓国文化院螺鈿(ナジョン)。薄く削った貝殻を様々な形に切り、器物の表面にはめ込んで飾る漆工芸の装飾技法、韓国ではこの技術を極め、発展させた職人のことを国家無形遺産(いわゆる人間国宝)である「螺鈿匠(ナジョンジャン・らでんしょう)」と称します。煌めく螺鈿漆器(ナジョンチルギ)。その華やかさの裏には、職人たちの深い苦悩と探求が刻まれた「図案(도안)」がありました。本展は、韓国螺鈿漆工芸の近代化を牽引した先駆者・全成圭(チョン・ソンギュ)と、その薫陶を受けながらも独自の芸術世界を切り拓いた金奉龍(キム・ボンリョン)・宋周安(ソン・ジュアン)・沈富吉(シム・ブギル)・閔種泰(ミン・ジョンテ)・金泰熙(キム・テヒ)の仕事を、図案とともに新たな視点で見つめ直します。
近代において全成圭、金奉龍、沈富吉、宋周安らは日本の漆芸家・木村天紅との共同制作を通じて近代的な製作システムや感覚を共有し、一歩進んで1970〜80年代には閔種泰と金泰熙が日本の茶道文化に寄り添った「棗」や「香合」を制作するなど、韓日の現代螺鈿漆工芸は互いに深く交流し影響を与え合ってきました。本展では、近代的な図案の導入と道具の改良によって螺鈿漆工芸を現代的な産業へと発展させた6名の匠の足跡をたどりながら、その伝統を受け継ぎ今日の螺鈿漆工芸を担う弟子たちの作品を一堂にご覧いただけます。使い込まれた図案に刻まれた苦悩から煌めく作品に至るまで、ぜひじっくりとご堪能ください。
[関連イベント]
開幕記念講演会 【紹介 × 実演 × トーク】
日時: 2026年8月20日18:00〜19:00
登壇者: 崔相勳(チェ・サンフン)(韓国国家無形遺産・螺鈿匠 保持者)
会場: 大阪韓国文化院 7階 ヌリホール
料金: 無料(要事前申込み)(抽選制)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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