アーティスト
有住陸人、イチノタイチ、内田望美、O LamLam、萱原遊、櫻井正樹、高橋弦希、高橋順平、津村侑希、遠山奈実子、中井輪、堀奏太郎、松下みどり、ヤマモトナツキ、REMA
「こないだのパンデミック」は、2019年末から世界に広がった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)のもとでの、生活や制作の経験を共有し、振り返ることを試みる企画です。
本展では、美術を学ぶ過程や制作活動の初期にパンデミックを経験した16人の作家が、当時を振り返ったエッセイを書き、持ち寄った当時の制作物、現在の活動と合わせて展示します。外出自粛や大学への入構制限によって、生活や制作の環境は一変し、美術教育のあり方や作品発表のかたちも大きく揺らいでいました。世界中の悲劇的状況が伝えられる中で、自宅で過ごした時間、何かが不可逆に変化しながらも、徐々に元に戻ろうとする世界で、それぞれがなにを感じ、なにを作ろうとしたのか。また、その経験は現在の活動にどのような影響を残しているのでしょうか。
パンデミックの始まりから7年が経ち、2021年9月30日に国内最後の緊急事態宣言が終了して、まもなく5年となります。私たちがパンデミックで経験した時間は、完全に同時代的でありながら、決して一様ではありませんでした。すでに当時を正確には思い出せなくなりつつある現在、それぞれの中にいまだ隔離されたままの記憶は、その曖昧さも含めて、今だからこそ語りうる言葉になるのかもしれません。一方で、作品には、制作された当時のリアリティが、記憶や言葉とは異なるかたちで、確かに残されているはずです。それらを手掛かりに、パンデミック下の経験を共有し、それ以降の世界をあらためて考える機会となれば幸いです。
会場には、作家16人のエッセイをまとめたエッセイ集を置いています。お菓子や飲み物もありますので、ぜひごゆっくりお過ごしください。
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