江戸時代、庶民の暮らしにも浸透した「紙」は、江戸の町人文化の隆盛とともに著しい発展を遂げました。「榛原-はいばらー」は、1806(文化3)年に東京・日本橋に創業し、220年にわたり店舗を構える老舗の和紙舗です。「雁皮氏(がんぴし)」を主力とする高品質な和紙や、デザイン性に富んだ美しい木版刷りの和紙製品で人気を博してきました。
榛原の当主たちは代々、同時代の画家たちにデザインを依頼し、ときにその活動を支援しました。河鍋暁斎、竹久夢二、川瀬巴水らと協働し、現代につづく洗練された榛原デザインの基礎を築いたのです。本展では、榛原と画家たちとの関わりに焦点を当て、主に明治から昭和初期にかけて製作された和紙小物や、画家たちによる肉筆の画稿、榛原ゆかりの貴重な資料などを公開します。優れた美術工芸品として海外からも高く評価された華麗な千代紙をはじめ、季節のうつろいを描いた団扇絵や絵短冊、人々が贈り交わしたぽち袋や熨斗などからは、榛原が日本の暮らしの中にもたらした、身近で上質な〈美〉の世界をご覧いただけます。粋と技を極めた榛原の豊かなコレクションをお楽しみください。
[関連イベント]
1. 講演会 「榛原の聚玉コレクションとその魅力」
日時: 2026年9月27日10:00〜
登壇者: 富田智子(本展監修者・三鷹市美術ギャラリー学芸主査)
会場: 多目的ルーム
定員: 60名(要事前申込み)
2. ワークショップ 「榛原の千代紙で和綴じ本をつくろう」
日時: 2026年10月12日10:00〜 / 14:00〜
登壇者: 上島明子(美篶堂)
会場: 子どもアトリエ
料金: 1200円(要事前申込み)
3. 夜の散歩ミューゼ
日時: 2026年10月23日18:00〜20:00
登壇者: 担当学芸員
会場: 2階展示室
料金: 2000円(要事前申込み)
4. ギャラリートーク
日時: 2026年11月7日13:30〜
登壇者: 担当学芸員
会場: 2階展示室
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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