京都建築センターが入居するTIME’Sは、1984年に建築家安藤忠雄氏の設計で誕生しました。隣接する高瀬川を水庭として見立て、一階をぎりぎりまで水面に近づけることで、都市と自然の関係を問い直した建築として知られてきました。また他の建築では見られないコンクリートブロックを主体とした構造や、路地や坪庭を思わせる空間構成などの特徴を持ち合わせています。1991年には南側にTIME’SⅡが増築され、時間とともにその姿を変えてきた建築でもあります。
本展覧会では、「時間」という名を与えられたTIME’Sという建築を通して、人の手でつくられる建造物でありながら、同時に時間とともにかたちづくられていく存在としての建築について考えます。知られざる建設前の景色や、建設中の写真、また竣工後の世間の受け止め方や使われ方を当時の雑誌などから浮かび上がらせ 、またオリジナルのドローイングや模型を読み取りながら、建築家安藤忠雄がタイムズの設計にあたって考えた思考の軌跡を辿ります。加えて、光や水のゆらめきが生み出す現在の建築に流れる時間を、建築写真家や映像作家の視点から抽出し、TIME’Sがかたちづくる時間の豊かさを紹介します。
会期中はライブラリースペースにて、安藤忠雄氏が選書した書籍の紹介や、関連書の閲覧コーナーを設置します。
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