TOKYO ART BEAT
ホーム
展覧会・イベント
展覧会トップ
すべて
現在地で探す
人気の展覧会
エリアで探す
ジャンルで探す
条件で探す
タグで探す
美術館・ギャラリー
すべて
現在地で探す
人気の会場
エリアで探す
カテゴリーで探す
条件で探す
ニュース・記事
記事トップ
注目の記事
新着記事
ニュース
フォトレポート
インタビュー
インサイト
シリーズ
レビュー
TABからのお知らせ
ログイン
ブックマーク展覧会
行った展覧会
フォロー先の展覧会
コメント・評価
ブックマーク記事
アカウント管理
日本語
English
…
展覧会情報の掲載
広告の掲載
ホーム
/
展覧会・イベント
/
トモトシ 「ハングリーマンション」
終了した展覧会・イベントです
トモトシ 「ハングリーマンション」
トークンアートセンター
フォローする
○
ブックマーク
10
○
行った
1
終了しました
SHARE
アーティスト
トモトシ
Token Art Centerでは、5月11日よりトモトシ個展「ハングリーマンション」を開催いたします。
トモトシは、国立大学法人豊橋技術科学大学建設工学課程を卒業したのち、10年間都市計画に携った経験から、「建築や都市の完璧なデザインはありえない」という考えに辿り着き、現在は都市の不完全性に着目した作品を映像、写真、インスタレーション、パフォーマンスとして発表しています。
この都市計画からアートへ転向した経歴は、作品内容だけでなくその手法にも大きく影響を与えているように思われます。大胆に社会に切り込み都市の見え方をドラスティックに変えるような作品は、ある意味で都市再開発のような目に見える効果をもたらすかもしれませんが、トモトシ作品はその逆の方向性、つまり、気付かれないように、成りすまし、忍ばせるような手法でアクションを仕掛け、人々の潜在的な意識に作用させようとすることが特徴といえるでしょう。
例えば、《逆パノプティコン》2016 という作品。都市の公園は、所有者による管理が隅々まで行き届いていて、植物は適切に剪定され、ごみはほとんど落ちていない。トモトシはそんな公園において、最初に誰も気づかない小さな植物を植えて、それを日に日に少しずつ大きな植物に植え替えていきました。途中、トモトシの植えた植物に公園の管理委託業者らしき人が水を撒いていたり、遊んでいた子供が触れている様子が映っていて、あたかも最初からそこに植えられていたかのように公園利用者は振る舞っている(その変化に気づいていて受け入れていた人もいたかもしれない)。しかし同時に植えられていなければ振る舞いは別のものになっていたのかもしれません。都市空間での人々の振る舞いやルールなどは、管理者によって設計される段階からすでに想定されていて、それに抗うことは一見難しいように思います。しかし、このようなトモトシが実践する小さなアクションによっても、それらは容易に変化させることができるのかもしれません。秩序が張り巡らされた都市と個人の意識の中に、実は自由が潜在しているのでしょう。
今回の個展「ハングリーマンション」は、フードデリバリーサービスと白旗、大きく分けて二つのモチーフを扱った作品で構成されます。メインとなる作品は、トモトシが日銭を稼ぐために行なっているUber Eatsなどのフードデリバリーサービスから着想されています。トモトシは、普段交わることのない、自身を含む低所得者層(配達する側)と高所得者層(注文する側)が、出会ってはすぐに離れる交点が配達によって発生することに興味を抱きました。都心での注文者の多くは高級マンション居住者であり、配達する際に通過するそのマンションエントランスは生活感を極力排し、豪華な設えとなっています。この公共空間と私的空間の境界であり、トモトシとの大きなギャップの象徴としてある高級マンションエントランスでのポートレート写真を用いたインスタレーションが1階展示室では展示されます。トモトシは、配達を繰り返していると、情緒的なやりとりが少ないフードデリバリーにおける注文者は、人間ではなくあたかもマンションであって、それらに飲み込まれていくような感覚になってくるといいます。食欲、金銭欲、名誉欲、さまざまな欲望が渦めく都市において、大きな資本に個人が飲み込まれてしまうのか、あるいはどのように抗うことができるのでしょうか。なお、会期中トモトシは会場に注文を待つ配達員として常駐し、注文のタイミングが合えばトモトシと共に配達へと同行することができます。そして、2階展示室においては、トモトシが継続して制作している白旗をモチーフとしたさまざまな映像を新旧を交えた5作品で構成されます。新しい戦前と言われ、国旗あるいは国家の意味が大きく変わりつつある現代において、コロナ禍から現在までに制作されたトモトシの白旗をモチーフとした作品はどのように映るでしょうか。
ところで、フードデリバリーサービスと白旗、一見全く異なる作品に思えます。しかし前述の通りトモトシの作品においては、表面的になりすますこと、あるいは擬態することが重要な要素としてあり、今回は配達員という表面的な記号によって個人が判断され私的な空間への侵入できる状況と、現代において国旗という表面的な記号で重要な判断がなされている状況が緩やかに接続されていきます。また、本展はトモトシが会場に待機し、来場者と共に街へ繰り出すこともできるため、展覧会であると同時に、トモトシが主宰するトモ都市美術館で実践されているコミュニケーションをベースとした体験の共有や集団的なアクションの実践といった性格も含んでいます。ぜひ展覧会を見ながら作家と話をしにいらしてはいかがでしょうか。
AD
スケジュール
2024年5月11日(土)〜2024年6月9日(日)
開館情報
時間
12:00 〜 19:00
休館日
月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日
入場料
500円(お茶付き)
会場
トークンアートセンター
http://token-artcenter.com
住所
〒131-0032 東京都墨田区東向島3-31-14
地図アプリで見る
アクセス
東武伊勢崎線東向島駅より徒歩8分、東武スカイツリーライン曳舟駅より徒歩10分、京成押上線京成曳舟駅より徒歩10分
関連画像
各画像をタップすると拡大表示します
-
/5
0件の投稿
すべて表示
まだコメントはありません
評価・コメントを書く
#映像・映画
#インスタレーション
一覧へ戻る
SHARE
AD
AD
...
まだコメントはありません