アーティスト
梅原龍三郎、栗林今朝男、小林紀晴、島州一、髙田誠、谷本清光、疋田義明、広川泰士、山極満博、油井正次、エリン・デ・クラーク、ベルナール・トマ、リビー・ブラック、たかはしびわ、MADARAMANJI、油井祥子、柿崎順一、津田翔一
この世界は風景をイメージする素材が溢れています。しかし、作家たちが眺めた風景、その環境下で感じた自然の気配が込められた作品には、現実の風景の眺めとは異なる美術としての在り方が表出しています。一言で「風景」といっても、それは表現者個人の視点、感覚、表現、さらには伝えるための目線、経験や物語に裏付けられた場面として描き出されることで、多様な景色として捉えることができます。また、受け手である観賞者にとってもそれぞれの想いと重なる個々の「風景」として映しだされることでしょう。目の前の景色そのままに描く写実性、空間の色彩や光の印象を受容した描画表現、素朴さや抽象性、内包するテーマや概念などによって同じ風景でも形を変えていくことがわかります。物語や場面性を内包するアニメーションの背景、描かれた当時の土地の風景を記憶する絵画、その環境に身を置くことで吸収され発散される感受性としての作品、そしてさらには写真やランドアートにおける風景イメージの享受までと、作家や観賞者をはじめ、作品に関わる数だけの「View=眺め」が存在します。小海町高原美術館2026年秋の企画展は、作品に映し出されるそれぞれの「風景」を考える機会となるでしょう。
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