この展覧会は、日本の女性写真家たちの様々な視点や自由な表現を「写真集」というメディアを通して振り返る試みです。日本には豊かな写真集文化があり、卓越した本づくりの技術は世界的にも高く評価されています。写真集は、地理的・言語的・時間的な制約を越えて広がり、見過ごされがちな作家や作品との出会いをもたらします。とりわけ、メインストリームから外れた場所で活動してきた多くの女性写真家たちの実践を見つめ直す上でも、写真集は重要な手がかりとなるでしょう。
構成にあたっては、2024年にApertureから刊行された書籍『I’m So Happy You Are Here: Japanese Women Photographers from the 1950s to Now』に着想を得ました。本展では、年表形式で過去から現在に至る女性写真家の写真集史の歩みを辿るだけでなく、「自己、ジェンダー、社会」「女性のエンパワーメント」「日々の魔法」といったテーマを設け、代表的な写真集を紹介していきます。時系列という水平軸に加え、テーマという対角線的な視点からも、彼女たちのまなざしが切り拓く世界を体感いただけます。
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