奈良女子大学生活環境学部視覚文化研究室では、2026年11月11日(水)から15日(日)まで、「Yoko-Bon Eternal Lines – 時間に刻まれた皮膚」を奈良女子大学記念館にて開催いたします。Yoko-Bonは、フェルト線刻を用い、「時間はどのように身体へ刻まれ、傷はどのように記憶へ変わるのか」を探究するアーティストです。フェルトは身体を暖かく包み、保護する柔らかな素材である一方で、近代以降は「手芸」の領域に位置づけられ、女性や家庭と結びついた文化的意味を付与されてきた素材でもあります。Yoko-Bonはその表層に緻密な紋様を施し、フェルトに刻まれてきた歴史や価値観へ新たな線を重ね、その意味を置き換えていくことを試みます。今回の舞台となるのは、いにしえの時間が建築や仏教美術に刻まれてきた土地、奈良です。幾層にも折り重なる人々の営みと祈りが息づくこの地で、Yoko-Bonの世界がひらかれます。第一章ではこれまでの多彩な作品から創作の原点を振り返ります。第二章「Eternal Lines」では、異なる時間の層を宿す3つの身体を展開します。しなやかに舞いこちらへ語りかける一対の神鹿、歴史や文化をその身に受け継ぐようにどっしりと構える霊獣、白象、それらはYoko-Bonが制作を通じてまなざしてきた時間と記憶の広がりを映し出します。花びらにいざなわれ会場の中心で出会うのは、深い時間の層を回遊する、紅の身体です。他者との時間、選択や別れを糧にYoko-Bonは一心一意に線を刻みます。内なる葛藤を外へと開き昇華していく過程で、その線は生き物の皮膚に刻まれ、神聖な存在として眼前に立ち現れるでしょう。
[関連イベント]
1. 出張中庭手芸部
日時: 2026年11月13日14:00〜15:00
2. 作品解説ツアー
日時: 2026年11月14日15:00〜16:00
登壇者: Yoko-Bon、水町紗季(奈良女子大学博士後期課程、本展共同キュレーター)
3. クロージングトーク
日時: 2026年11月15日15:00〜16:00
登壇者: Yoko-Bon、山崎明子(奈良女子大学教授)、水町紗季、飯村有加(奈良女子大学博士前期課程、本展共同キュレーター)
※イベント詳細は公式ホームページよりご確認ください。
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