このたび、ふげん社は、2026年10月9日(金)から11月1日(日)まで、うつゆみこ個展「かみがみ ひとびと ものも゙の ゆめゆ゙め」を開催いたします。
うつゆみこは、1978年東京生まれの写真家です。写真家としての活動を開始した2005年頃からから一貫して、自身が愛する動物、昆虫、植物、人などの有機物と、オブジェ、フィギュア、雑誌・書籍からの図版などを、心の赴くままに組み合わせた唯一無二のセットアップ作品を制作しています。2006年に第26回写真「ひとつぼ展」グランプリ受賞。近年では、2023年に東京都写真美術館の日本の新進作家Vol.20に選出され、14年間の作品を集成した作品集『Wunderkammer(ヴンダーカマー)』(ふげん社)を刊行。2024年に第48回木村伊兵衛写真賞ノミネート、第34回「写真の会」賞を受賞しました。
前作『Wunderkammer』では、自身の収集癖とイノセントな心の欲求に従って形作られた作品群を、15世紀〜18世紀にヨーロッパで作られていた博物陳列室「驚異の部屋(ヴンダーカマー)」になぞらえて発表しました。本展で発表される新作は、うつが「驚異の部屋」を作り上げるまでの個人史と、その背景にある日本社会の趨勢を顧みる中で構築された作品群です。
海外旅行好きな家系で育った作家は、祖父母や両親が世界各地から持ち帰ってきた人形や土産物に囲まれた環境で育ちました。やがて自身も同じように海外へと赴き、異国の文化を貪欲に吸収してきました。
それはかつての高度経済成長やバブル期という活力に満ちた経済によって成し得ていたものでしたが、現在は円安や燃料の高騰などによって海外渡航のハードルが上がり、日本の社会全体で、異国への関心が薄くなっています。
作家は、現在メルカリなどのインターネット市場に散逸している、かつてそれぞれの家庭で「驚異の部屋」を築いていたであろう土産物や人形、そして作家自身と父母、祖父母が収集したものも用いて、新たな世界の構築を試みました。それは、見知らぬ文化や精神世界との出会いは喜びとときめきをもたらすものであり、創造の源泉であるという自身の根幹に立ち戻ることです。本作は、時代の潮流によって遠ざかる世界への窓をもう一度開いて、これからも自身にとっての「驚異の部屋」を作り続けていく、という作家の意思表明でもあるのです。
会期中には、キャリア初期から作家をよく知る、写真評論家の飯沢耕太郎さんをゲストにお招きして、ギャラリートークを開催します。
[関連イベント]
1. トークイベント
日時: 10月10日 14:00〜15:30
登壇者: うつゆみこ×飯沢耕太郎(写真評論家)
料金: 1200円(会場観覧・オンライン配信)
2. ギャラリーガイドツアー
日時: 10月24日 14:00~
3. ポートレート撮影会
日時: 会期中の金、土、日
料金: 1パターン 5000 円 / 2パターン 8000 円
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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