8月19日から10月15日にかけて京都で開催される「東アジア文化都市2017京都 -アジア回廊- 現代美術展」の開催概要と、第一弾となる参加アーティストが発表された。会場は世界遺産である「元離宮二条城」と京都芸術センター。そこに日中韓の現代アーティストが集う。
今回発表された参加アーティストは、日本・中国・韓国を拠点とする3人のアーティストによるコラボレーションチーム「西京人(サイキョウジン)」、1966年から戦後の前衛美術運動をリードした具体美術協会に参加し「あたりまえのこと」をコンセプトに作品を制作する堀尾貞治+現代芸術集団「空気」、写真だけでなく演劇分野でも活動し、現京都造形芸術大学教授であるやなぎみわなど14組。参加アーティストの発表第二弾の発表は4月を予定している。
アーティスティック・ディレクターには、近現代美術を専門とし、埼玉県立近代美術館館長、多摩美術大学学長を務める美術評論家・詩人の建畠晢が起用された。
「東アジア文化都市」は日本・中国・韓国の3カ国で、文化・芸術分野で発展を目指す都市を毎年選定し、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連するさまざまな文化芸術イベントを実施している国家プロジェクトだ。
東アジア域内の相互理解・連帯感の形成を促進するとともに、東アジアの多様な文化の国際発信力の強化を図ることを目指している。2014年から始まり、日本では過去に横浜市、新潟市、奈良市が選ばれ、2018年は金沢市が候補都市に挙がっている。
■開催概要
名称:東アジア文化都市2017京都 -アジア回廊- 現代美術展
期間:2017年8月19日(土) 〜 10月15日(日) 58日間
会場:二条城、京都芸術センター
主催:「東アジア文化都市2017京都」実行委員会、京都市、文化庁
公式ウェブサイト:https://culturecity-kyoto.com/
文:中井千尋、編集:岡徳之(Livit)