公開日:2018年7月4日

伝説の展示が再び。NADiff a/p/a/r/t 10周年記念でChim↑Pomの展覧会が開催

封印された壁画群が10年の時を経て蘇る。展示は7月6日(金)から

恵比寿のアートコンプレックスビル「NADiff a/p/a/r/t」の10周年記念展として、Chim↑Pomの展覧会が開催される。タイトルは文字ではなく、画像データで以下の通り。会期は2018年7月6日(金)から7月22日(日)まで。

Chim↑Pomによる今回の記念展の源流は、10年前のNADiff a/p/a/r/tのオープンにまで遡る。NADiff a/p/a/r/tが新築のアートコンプレックスビルとしてオープンした2008年7月7日、地下ギャラリーで初めて開催された展覧会が、Chim↑Pomによる「日本のアートは10年おくれている 世界のアートは7、8年おくれている」だった。

その際Chim↑Pomはホワイトキューブになる前のコンクリート打ちっ放しの状態で工事を止めて、ギャラリーを汚水などで水没させ、5日間に渡って乱痴気騒ぎを繰り広げた。そしてオープニング・パーティー当日、廃墟化した空間の中で200匹の蛍を放したインスタレーションとパフォーマンスを行った。その際に制作された壁画群は、それから現在に至るまで、NADiff GALLERYの白い壁の奥に封じ込められてきた。

今回はそのホワイトキューブを壊し、眠り続けてきた壁画群を10年ぶりに公開する。さらには、前回の個展をアップデートする形で新しいインスタレーションも実施するという。

Photo: Xin Tahara

Photo: Xin Tahara

Chim↑Pomが「日本のアートは10年おくれている」と宣言してから、ちょうど10年。その間、日本のアートはどう変化したのだろうか。今、Chim↑Pomは何を見せてくれるのか。刮目して見極めたい。

■開催概要
会期:2018年7月6日(金)〜2018年7月22日(日)
時間:12:00〜20:00(会期中は無休)
会場:NADiff 地下1階

■トークイベント概要
日時:2018年7月7日(土) 20:00〜22:00(開場19:45)
「日本のアートは——この10年間を振りかえる」
出演:黒瀬陽平(美術家、美術評論家)、上妻世海(美術家)、卯城竜太(Chim↑Pom)
進行:岩渕貞哉(「美術手帖」編集長)
会場:NADiff a/p/a/r/t 店内
定員:70名
入場料:1,000円
予約制:http://www.nadiff.com/?p=10014#EVENT

(Text: 玉田光史郎 Koushiro Tamada)

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。