公開日:2021年8月25日

東京都現代美術館「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」展。期間限定で360°VR+映像でよみがえる

話題の展覧会をオンラインでふたたび。2022年3月31日まで期間限定公開

2020年11月から今年2月にかけ東京都現代美術館で行われ、大きな反響を呼んだ「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」。その展示アーカイブをオンラインにて2022年3月31日まで期間限定で見ることができる。

石岡瑛子の回顧展をよみがえらせるのは、ハイクオリティの360°VRコンテンツと、ハイライト映像。国際的に活躍した石岡瑛子の世界初の回顧展でありながら、パンデミックの影響で限られた観客しか見ることができず、巡回も予定されていない本展。今回の公開では、貴重な展覧会をオンラインでどこでも鑑賞することができる。

「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」360°VRコンテンツより
「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」360°VRコンテンツより

VRコンテンツを見る際には、音声をオンにすることもお忘れなく。石岡は2012年に亡くなる半年ほど前、自叙伝『TIMELESS 石岡瑛子とその時代』のため5時間にわたるインタビューに応じているが、そこで収録された声や、マイルス・デイヴィスの「Tutu」や、映画『Mishima: A Life in Four Chapters』の楽曲、Björk「Cocoon」など、各章で実際に流れていた音を聴きながら臨場感ある体験を味わえる。

「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」360°VRコンテンツより
「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」360°VRコンテンツより

また、360°VRの会場入口では次の2つの映像が流れる。まずは、DOMMUNEアーカイブとして、コムアイ、マキシーン・ヴァンクリフ(ファッション・ディレクター)、荒川弘之(写真家)、松下徹(SIDECORE)、桜井久美(衣装デザイナー、アトリエHINODE)、ドリアン・ロロブリジーダ(ドラァグクイーン)、hossy(ドラァグクイーン)、河尻亨一(編集者、作家)、永井裕明(アートディレクター)、松本弦人(アートディレクター、グラフィックデザイナー)、宇川直宏(DOMMUNE、”現在美術家” )、藪前知子(東京都現代美術館 学芸員)が出演する「東京都現代美術館 Presents 『石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか』開催記念5時間番組『Encyclopedia of EIKO ISHIOKA』」(制作・編集 DOMMUNE)。そして、河尻亨一と藪前知子が出演するVABF関連イベント「石岡瑛子を語りつくす」トークセッション。

展覧会をすでに見た方は映像やトークを通してより多角的に、これからの方は実際の会場を歩くように没入体験を楽しんでほしい。

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