公開日:2025年8月28日

【0円アート散歩】東京で無料の展覧会8選|2025年9月 美術館からギャラリーまでおすすめをピックアップ 今月は街中で展示されるアート作品にも注目!

六本木アートナイトから、髙田安規子・政子の個展、GINZA SIXに設置されるジュリアン・オピーの新作映像作品まで。

まだまだ夏の暑さが続くことが見込まれる9月。東京では無料で楽しむことの出来る展覧会が数多く開催されている。今月は六本木アートナイトから、髙田安規子・政子の個展、GINZA SIXに設置されるジュリアン・オピーの新作映像作品まで、入場無料で気軽に訪れることができる展覧会・アートスポットを8件セレクトした。

*【入場無料】の展覧会情報は、「展覧会・イベント」ページにて随時更新中

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*各展覧会の会期・内容は予告なく変更になる場合があるため、お出かけ前には公式ウェブサイトをご確認ください。

「六本木アートナイト2025」|六本木ヒルズ、ほか(六本木、乃木坂)

六本木をアートが彩る3日間。美術館や文化施設、大型複合施設、商店街など六本木全域を舞台に、インスタレーション、パフォーマンス、音楽、映像、トーク、デジタルアートなど、約30組のアーティストによる50以上のプログラムを展開する。14回目となる今回は、「都市とアートとミライのお祭り」がテーマ。なかでも注目なのが、昨年から始まった特定の国・地域に焦点をあてる「RAN Focus」だ。今年は国交正常化60周年を迎えた韓国にフォーカス。森美術館「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」展でも注目を集めた映像作家キム・アヨンをはじめ、イム・ジビン、カン・ジェウォン、ジン・ヨンソブ、TAGO、ソ・ナンジェら気鋭のアーティストが参加する。ニュースはこちら

キム・アヨン デリバリー・ダンサーズ・アーク:0°レシーバー

会場:六本木ヒルズ、ほか
会期:9月26日〜9月28日

「ShugoArts Showースプラウト」|シュウゴアーツ(六本木、乃木坂)

ベルギーを拠点に活動するアーティスト、クララ・スピリアールトを迎えたグループ展。2021年にベルギーで発表されたセラミック彫刻《Spruit-Stamboom》(芽・家系図)や、初期のドローイングなど、スピリアールトの創作の軌跡をたどる6点の作品を展示。また、彼女の作品に通底する身体性や生命力に呼応する、小林正人、丸山直文、アンジュ・ミケーレ、三嶋りつ惠、髙畠依子、戸谷成雄の作品もあわせて紹介される。

会場:シュウゴアーツ
会期:8月30日〜10月4日

「Being - PEACE is a Verb-」|√K Contemporary(市ヶ谷、神楽坂)

終戦から80年の節目を迎えた本年。戦争の記憶は、時間とともに風化が進み、無意識に他者のものとしてとらえられている。本展では、「戦争と無意識の間」をテーマに、戦時中を生きた物故作家と、戦争を知らない若手作家による作品群を並べて展示。戦争とは直接的に関わることのない環境、時代に生まれ育ったアーティストが、それぞれの視点で戦争・敗戦・平和について改めて考え、自身の表現として昇華している。参加アーティストは、小早川秋聲、若松光一郎、内山翔二郎、叶野千晶、坂田桃歌、藤堂、戸谷太佑、中西凜、堀江栞、藤本純輝、李晶玉ほか。

展示風景 撮影:編集部

会場:√K Contemporary
会期:8月15日〜9月13日

「MAD IMAGE」|ミヅマアートギャラリー(市ヶ谷)

若手現代アーティストの名もなき実昌と梅沢和木の共同キュレーションによるグループ展。インターネット上のイメージや情報、コミュニティを作品の題材とする両者の視点から、世代やジャンルを超えた総勢16名のアーティストによる多彩な表現が紹介される。あらゆる人々がデジタルの恩恵を享受する現代において、なお表現することを止めずに生きるアーティストたちの姿は、「いま」という時代の精神を映し出しながら、私たち自身の感覚や思考の輪郭をも浮かび上がらせる。

会場:ミヅマアートギャラリー(市ヶ谷)
会期:9月12日〜10月18日

ジュリアン・オピー 「Marathon. Women.」|GINZA SIX(銀座、丸の内)

2017年のグランドオープン以降、名だたるアーティストの作品が展示されてきたGINZA SIXの2階吹き抜け部分に、ジュリアン・オピーの新作《Marathon. Women.》が設置される。今作は、吹き抜け空間に浮かぶように設置されたLEDサイネージを舞台に、カラフルでシンプルな線で描かれた女性ランナーたちが、それぞれ異なる色とスピードで駆け抜けていくという映像作品。スクリーンの内側と外側の両面に映像が展開され、2〜5階までの4フロアから、多角的にその動きを鑑賞することができる。ニュースはこちら

会場:GINZA SIX
会期:9月11日〜終了日未定

「髙田安規子・政子 Perspectives この世界の捉え方」|資生堂ギャラリー(銀座、丸の内)

髙田安規子・政子は、一卵性双子のユニットで活動するアーティスト。身近な素材を用い、アートと科学を融合させた独自の感性により、空間や時間の「スケール(尺度)」をテーマに制作を行っている。ふたりは今回の展覧会のために、これまでの作品に通底する考えを整理し、リサーチを深め、新たな展開を図った。本展の中心となる新作《Strata》は積み重ねた本を地層に見立てた作品で、資生堂ギャラリーの小展示室の床から踊り場の床下までつながる本棚を作り、約500冊の本とそのあいだに配置した鉱石や化石により、生物の誕生から人新世までの時と知の連なりを表す。ニュースはこちら

会場:資生堂ギャラリー
会期:8月26日〜12月7日

「エヴァ&ヤン・シュヴァンクマイエル博物誌」|LIBRAIRIE6 / シス書店(恵比寿、代官山、中目黒)

チェコ出身のシュルレアリストであり、アニメーション・映画作家でもあるヤン・シュヴァンクマイエル。ルイス・キャロル作『不思議の国のアリス』をシュールでグロテスクな独自の世界観で描いた『アリス』や、彼が世界中から集めた怪奇なコレクションを約2時間、ひたすら見せ続ける驚愕の映画『クンストカメラ』など、その奇才ぶりで知られるアーティストと、その妻エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーによるドローイング、コラージュ、立体作品が展示されている。

会場:LIBRAIRIE6 / シス書店
会期:8月23日〜10月19日

ソー・ソウエン 「Keep Me Together」|LURF GALLERY(恵比寿、代官山、中目黒)

ソー・ソウエンは、絵画・インスタレーション・パフォーマンスを通じて国内外で活動し、身体を介して生の不確かさや存在のかたちを見つめる作品を制作してきた。本展では、ソウエンの代表的な表現である「点描」に焦点を当て、点描の代表作〈tie〉シリーズを中心に、「点描」表現を深化・展開させた新しい作品群を紹介する。

会場:LURF GALLERY(ルーフギャラリー)
会期:9月11日〜10月13日

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