公開日:2026年9月18日

国立美術館6館がコレクション展・上映会の観覧料金を値上げへ。これまでの2〜3倍に

東京国立近代美術館、国立工芸館、京都国立近代美術館、国立映画アーカイブ、国立西洋美術館、国立国際美術館で、10月から順次改訂

国立西洋美術館 撮影:編集部

独立行政法人国立美術館は、所蔵作品展および上映会の観覧料金を改定すること発表した。対象となるのは、東京国立近代美術館国立工芸館京都国立近代美術館国立映画アーカイブ国立西洋美術館国立国際美術館の6施設で、2026年10月以降の会期から順次改定される。

今回の見直しに際しては、国民の貴重な文化資産であるナショナルコレクションを広く鑑賞する機会を提供するため、所蔵作品の展示・上映のさらなる充実や、デジタル対応、アクセシビリティ向上といった観覧環境の充実に関係する取り組みを進める方針を示すとともに、近年の物価高騰やエネルギー価格の高騰により、展示に係る輸送、看視・警備、造作などの経費等が増加していることから料金改定に踏み切ったとしている。

各施設の料金は現行の2倍から3倍となっている。改定内容は以下の通り。

【所蔵作品展】*現行料金→新料金
東京国立近代美術館:一般500円→1000円、大学生250円→500円
国立工芸館:一般300円→1000円、大学生150円→500円
国立西洋美術館:一般500円→1000円、大学生250円→500円
京都国立近代美術館:430円→1000円、大学生130円→500円
国立国際美術館:430円→1000円、大学生130円→500円
国立映画アーカイブ:一般250円→500円、大学生130円→250円

【所蔵作品上映】
国立映画アーカイブ:一般520円→1000円、大学生・高校生、65歳以上310円→500円、小中学生は100円で据え置き

料金の改定は10月以降に開始される展示から順次行われる。各館の料金改定開始時期は以下の通り。

京都国立近代美術館:2026年10月24日
国立国際美術館:2026年12月1日
国立映画アーカイブ:2027年1月5日
東京国立近代美術館:2027年2月9日
国立西洋美術館:2027年3月20日
国立工芸館:2027年6月22日

国立美術館では今回の改訂を踏まえ、「所蔵作品展のテーマに応じた鑑賞イベントの実施」「子供や中高生向け教育プログラムの実施」「よりよい展示のための照明の改善、低反射化など展示ケースの改良」「デジタルデバイスの活用促進による作品解説の充実」「多言語案内の充実やピクトグラムを活用したアクセシビリティの向上」「カフェ、ミュージアムショップ等の充実」などの来館者サービスの充実にも努めるという。

なお、所蔵作品展の高校生以下および18歳未満または65歳以上、障がい者手帳保持者とその付添者1名の無料措置は継続されるほか、大学生を対象とする「国立美術館キャンパスメンバーズ」による特典も継続して実施される。各館の会員制度や年間パスポートによる特典なども引き続き利用できるという。団体料金は、館ごとに設定される。

また企画展の観覧料金については、共催団体との協議などを踏まえ、これまで通り展覧会ごとに設定される。

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