公開日:2026年10月30日

鮭、生姜、バナナ? 画家・長谷川繁の現在地を探る「長谷川 繁 ペイン天狗」(豊田市美術館)レポート

長谷川繁の美術館初の大規模個展が開幕。会期は10月24日〜2027年1月24日

会場風景

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美術館での初の大規模個展

豊田市美術館で、画家・長谷川繁の美術館での初の大規模個展「長谷川 繁 ペイン天狗」展が開催されている。会期は2027年1月24日まで。

長谷川は1963年滋賀県生まれ。愛知県立芸術大学大学院修了後、1989年に渡独し、デュッセルドルフ芸術アカデミーでヤン・ディベッツに学んだ。92年にオランダへ移り、アムステルダムのデ・アトリエーズでのレジデンスを経て、96年まで同地で制作を続けた。作品には、ナスやキュウリ、バナナ、魚といった静物画の定番のモチーフが繰り返し登場し、ドレープや椅子の脚など西洋絵画に由来する要素も、意味を失った、ただの「かたち」として画面を組み立てる部品となる。限られた要素でつねに違う絵を描こうとするこの試みは行き詰まりも経験し、2013年に作品の発表を休止。そのあいだも制作は続き、2019年の個展で発表を再開して以降、新作を精力的に発表している。

会場風景

本展は、長谷川の長年の制作を新旧織り交ぜて紹介し、そこに通底する徹底した意志と軽やかな展開を明らかにするものだ。古今東西の作品を見ることに徹してきた長谷川のまなざしと、幼少期からの生活のなかで育まれた独自の感受性にも光を当て、同館のコレクションや長谷川の蒐集品とあわせて構成した一室も登場する。

会場風景
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