
「Liminal – 池内ヨシカツ展」の会場風景 © Yoshikatsu Ikeuchi
京都市京セラ美術館で「Liminal – 池内ヨシカツ展」が10月25日まで開催されている。作曲家・美術家の池内ヨシカツの新作絵画を中心に音によるアート作品も併せて展示する個展。入場無料。
池内は京都市出身、東京在住。高校生の頃から自身の楽曲をインターネット上で発表して本格的に作曲活動を開始。エレクトロミュージックを軸に、坂本龍一が音楽を担当した映画『怒り』(2016)の劇中曲をはじめ、数多くの映画・CM音楽の作曲や有名ミュージシャンとのコラボ楽曲を手がけてきた。画家の祖父に技術を教わった絵画の制作にも取り組み、香港や韓国、タイなどアジア各地でグループ展やアートフェアに参加。日本国内でのアート個展は、昨年の京都国立博物館での開催に続き、本展が2回目となる。

池内は、作曲と絵画の双方に取り組む理由と本展について次のように話す。
「作曲家として言葉や映像を音楽に置き換える実践が増えるなかで、異なる表現間の隔たりやそのあいだに生じる『生まれるもの』『失われるもの』に関心を持ち、幼い頃から親しみ独学で学んできた絵画の制作を本格的に始めた。音楽と絵画はそれぞれ異なる時間と距離を持ち、そのあいだに生まれる関係は、両者が出合うたびにかたちを変えていく。本展では、来場者の方が音楽と絵画のあいだに関係を見いだし、関係を結び直す経験をしていただければと思う」
