「 - 綴じられた時間の物語 - ムットーニのからくり文学館」
世田谷文学館
33日後終了
自動からくり人形作家「ムットーニ」こと武藤政彦(1956-)。人形と装置の多様な動きに合わせ、音楽、光、ムットーニ氏本人による朗読が織りなす世界観によって表現されるその作品は、他に類のない総合芸術作品として多くの人々を魅了しています。
当館では1995年の開館に合わせ、3点の世田谷にゆかりをもつ文学作品をモチーフとした作品を収蔵して以来、現在では10点のムットーニ作品を所蔵し、当館の特色あるコレクションのひとつとなっています。
からくり箱のなかで人形たちが一回りする円環構造によって成り立つムットーニ作品は、どこか物悲しく、その「永遠の一幕劇」がもたらす余韻に心打たれることでしょう。
本展ではムットーニのからくり上演と合わせて、世田谷の下北沢を舞台とした萩原朔太郎の『猫町』や、田園風景の広がる砧から宇宙へと向かう海野十三の『月世界探検記』のほか、芥川龍之介の自筆原稿など、ムットーニ作品のイメージの源泉となった多彩な文学者たちの資料をご紹介いたします。
「文字」での鑑賞に留まらず、年齢や国籍を越え、視覚や聴覚からも、存分にその文学作品の世界へと誘うムットーニ作品は、まさに「体験する文学」と言えるでしょう。
からくり箱が見せる一幕の物語“ムットーニの魔法”を、どうぞお楽しみください。
会場: 世田谷文学館 1階展示室
メディア
スケジュール
2020年07月07日 ~ 2021年03月31日
事前予約制(詳細は公式HPをご確認ください)
アーティスト
ホームページ
http://www.setabun.or.jp/index.html (アートスペースのウェブサイト)
入場料
一般 200円、大学生・高校生 150円、中学生・小学生・65歳以上・障害者手帳提示 100円
アートスペースの開館時間
10:00から18:00まで
月曜休館
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館、展示替期間・年末年始休館