第二次世界大戦後の日本では、絵画や彫刻という旧来のジャンルに捉われない美術作品の登場、作家たちの制作方法や活動の場の大きな変化といった出来事を経て、今日に至るまでアートは様々な展開を遂げました。1950年代、前衛芸術家グループ「実験工房」や「具体美術協会」のメンバーらは、新しいメディアを積極的に取り入れた作品を発表します。彼らにくわえ、「フルクサス」や「ハイレッド・センター」といった、自身が「動く」パフォーマンスやイベントで表現の幅を広げる作家も登場しました。自由出品の読売アンデパンダン展、舞台や映画と組み合わせたイベントや国際美術展、1970年の万国博覧会、各地での野外彫刻展等、発表の場は増加し、素材や表現方法も多面的な様相を見せていきます。その後、テクノロジーの発展とともに光や音や映像の使用がより身近になり、それらを組み合わせたインスタレーション形式の作品や、観客が参加し「動く」作品といった新しい表現も作品の形式として定着していきます。高松市美術館は、1988年の開館当初より「戦後日本の現代美術」を収集方針の一つとしてコレクションを形成し、展覧会やイベントで気鋭のアーティストたちを積極的に紹介してきました。本展では、当館のコレクションを軸に、日本の現代アートの歴史と展開を「動く」をキーワードに振り返ります。アーティストたちの絶えざる新しい挑戦を、「動く」作品を通してお楽しみください。
[関連イベント]
1. アーティストトーク
「『動くアート100年史』〜キネティクアート、ライトアート、インターメディア、エクスパンデッドシネマ、ビデオアート、メディアアート、そしてXRからAIまで」
日時: 2026年10月11日13:30〜15:00
登壇者: 宇川直宏(本展出品作家)、原久子(当館アートアドバイザー)
会場: 美術館1階講堂
2. アーティストトーク 「旅から定住へ 直島に住みながら活動すること」
日時: 2026年10月31日14:00〜15:00
登壇者: 下道基行(本展出品作家)
会場: 美術館1階講堂
3. アートアドバイザー講座vol.15 「美術批評から読む「動く」作品の展覧会史」
日時: 2026年11月14日14:00〜
登壇者: 伊村靖子(国立新美術館主任研究員)、原久子(当館アートアドバイザー)
会場: 1階講堂
4. 「見る、聞く、触れる鑑賞会」
日時: 2026年11月8日11:00〜
会場: 美術館1階エントランスホール、2階展示室
5. 記念ライブ 「Epicurism of Space Universe 2026 空間の美食家 2026」
日時: 2026年10月24日14:00〜
登壇者: 現代家族(吉田みどり、吉田省念、吉田朝麻)
会場: 美術館1階エントランスホール
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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