「没後20年 井田昭一展」

豊田市美術館

#絵画・平面

10月24日開始
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アーティスト

井田昭一
1960年代より独自の表現で版画家として脚光を浴び、実験的な作品を次々に発表したことで知られる井田照一(1941-2006)。その創作活動は版画にとどまらず、油彩や水彩、立体、インスタレーションなど広範にわたります。1960年代には独特なフォルムと鮮やかな色彩の版画で注目を集めた井田は、薄紙や紗布に図像を刷り、何層も重ねる試みを経て、1970年代半ばには紙の両面に図像を刷る表現にいたりました。版と紙(垂直の力と水平面)が出会う場を表面とするコンセプト「Surface is the Between(表面は間である)」は、その後井田の幅広い作品群へと昇華されていきます。

豊田市美術館では2004年に回顧展「井田照一 版画の思考」を開催し、版画を軸に初期作品から最新作までを紹介しました。作家の没後20年を機に開催する本展では、井田照一の多彩な版画はもとより、初公開作品を含む油彩、水彩、ペーパーワーク、陶、ブロンズ、布のほかさまざまなメディアによる作品も多数展示します。垂直の力と水平面が出会う場としての版画だけではなく、重力により紙の表面に窪みや穴を物理的に穿ち、ブロンズや陶の表面を圧し、または内部を抉ることで新たな表面を生み出すなど、作家の行為が時間軸にそって変化する面の重層として生まれる作品と対峙したとき、仮想と架空が日ごと色濃くなる現代に生きる私たちは何を見出すでしょう。

豊田市美術館所蔵の初期から晩年までの作品を通して、多領域に拡大していった作家の活動をあらためて振り返ります。そして今回、作家の生きた軌跡ともいうべき作品《Tantra》の全点展示をおこないます。井田がまだ学生だった1962年から亡くなる2006年まで制作を続けた401点からなる《Tantra》は、定まった矩形と円が描かれた支持体に、多種多様な素材技法を用いたミクストメディア作品です。無限に変化していく自らを確認するために必要な行為として、井田は日記のように《Tantra》を制作しました。《Tantra》の全点展示は、活力にあふれた青年期から、病のなか制作に打ち込んだ最晩年まで、井田自らによる「人生の図解」を目にする貴重な機会です。本展を通じて、垂直と水平との間に生み出された多様な作品世界に触れ、奇才・井田照一の思考について思いをはせる機会となれば幸いです。

[関連イベント]
1.記念トーク 「作家の思い出を語る」
日時: 2026年10月24日14:00〜
登壇者: 松尾栄太郎(現代美術家 故 井田照一アシスタント)
会場: 展示室8
2. 記念講演会  「井田照一《Tantra》を読み解く-物質・技法・変化」
日時: 2026年11月28日14:00〜
登壇者: 田口かおり(修復家、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授)
会場: 美術館講堂
3. 担当学芸員によるギャラリートーク
日時: 2026年11月14日、12月5日、2027年1月9日15:30〜
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2026年10月24日(土)〜2027年1月24日(日)

開館情報

時間
10:00 〜 17:30
休館日
月曜日
11月23日、1月11日は開館
12月28日から1月4日は休館
観覧料一般 1300円、大学生・高校生 1000円、中学生以下・障害者手帳提示と付き添い1名 無料
展覧会URLhttps://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/ida2026?t=plan
会場豊田市美術館
http://www.museum.toyota.aichi.jp/
住所〒471-0034 愛知県豊田市小坂本町8-5-1
アクセス名鉄豊田線豊田市駅東口より徒歩15分、愛知環状鉄道新豊田駅より徒歩15分
電話番号0565-34-6610

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