一本の木には、それぞれ固有の形と表情があります。ジョージ・ナカシマ(1905–1990)は、その個性を生かす家具を追求した家具デザイナーであり木工家です。節や割れ、年輪のゆらぎを受け止めて生まれる造形は、工業製品とも工芸品とも異なる存在感を放ち、そこには素材への深い敬意に根ざしたものづくりの思想が息づいています。
本展では、60年以上にわたり唯一日本でナカシマの家具を製作し続ける香川県・桜製作所の現場に焦点を当てます。一本の木を見極め、かたちへと導く職人仕事から浮かび上がるのは、大量生産や模倣とは一線を画す、素材と向き合う誠実なものづくりの姿です。木の生命を「かたち」へと導く職人たちの営みに触れ、ものを使い継ぐ豊かさを見つめ直す契機となれば幸いです。
[関連イベント]
1. 講演会「ジョージ・ナカシマから考える木の仕事 ― 野趣と洗練をめぐる対話」
日時: 9月27日 13:30~15:00
講師: 須田賢司(木工藝家・人間国宝)、永見宏介(桜製作所 代表取締役社長)
場所: 竹中大工道具館1F多目的ホール
料金: 無料(別途入館料が必要)
2. ワークショップ
①桜製作所の端材でつくる木のチャーム―展示解説付き
日時: 10月18日、11月15日 各10:00~12:00 / 13:30~15:30
場所: 竹中大工道具館B2F木工室
料金: 1000円(別途入館料が必要)
②革張りスツールをつくろう
日時: 11月7日、8日 各10:00~16:00
場所: 竹中大工道具館B2F木工室
料金: 28000円(別途入館料が必要)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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