Mame Kurogouchiデザイナーが長野県立美術館の制服をデザイン:初の展覧会も6月開催へ

ファッションブランド「Mame Kurogouchi」のデザイナー、黒河内真衣子が長野県立美術館のユニフォームをデザイン

In Art Beat News by Art Beat News 2021-02-22

2021年4月10日、長野県信濃美術館はフルリニューアルを機に「長野県立美術館」としてオープン。「人と自然」がテーマのランドスケープ・ミュージアムとして始動するが、同本館と東山魁夷館、両館のスタッフユニフォームのデザインがこのたび発表された。ユニフォームデザインを手がけたのは、ファッションブランド「Mame Kurogouchi」デザイナーの黒河内真衣子。長野は黒河内の出身地でもある。

今回のユニフォームデザインは、美術館のロケーションそのものがインスピレーションソースとなっており、建築を取り囲む雄大な自然と、この地を愛した東山魁夷が描いた深いブルーへの思いが、エレガントなジャケットとドレスになった。

大きな特徴は、ブランドらしいシャープなアールカッティングが施されたドレス。セットでの着用も想定され、ドレスの襟と美しく重なるノーカラーにデザインされた、比翼仕立てのダブルブレストジャケットもラインナップ。体を美しくフレーミングしつつ、軽やかな着心地でユニフォームが要求する機能性も兼ねる。

ジャケットの首元を飾るスカーフには、長野県の県花であるリンドウの刺繍が濃紺で施され、レセプションなどの美術館に想定される華やかなシーンを上品に彩り、建築事務所「プランツアソシエイツ」の設計による美しい建築空間の中に静かに溶け込む。4月10日の新築オープンの際には、スタッフ一同がこのユニフォームで来館者を出迎えるかたちとなる。なお、男性のユニフォームは黒河内デザインではないが、全体の統一感を考え選ばれたスーツになるという。

また、6月19日から8月15日にかけては、ブランドにとって初となる展覧会「10 Mame Kurogouchi」(テン マメ クロゴウチ)を同館で開催。本展では、黒河内の私小説的とも言えるクリエイションの背後に折り重なる諸要素を視覚化し、10年間に及ぶ創作の旅路を紹介。これまで発表されたコレクションに共通するいくつかのキーワードが、デザイナー自身のダイアリー、着想源となった品々や写真、テキスト、オリジナルのテキスタイル、コレクションのアーカイブなどを用いて多面的に可視化され、ブランドの思想の根底に触れるかのような空間をつくり出す。展覧会に合わせて刊行される作品集も、テキストと写真をメインに「読む展覧会」として、展覧会の展示内容と作品集が相互補完するようデザインになるという。

長野県美術館では、地下1階から地上3階、延べ1万平米にスペースを拡充するほか、今までなかった常設展示室も新たに開設され、中谷芙二子による「霧の彫刻」も屋外常設作品にラインナップ。始まりの春に似合う堂々たるオープンとなりそうだ。

展覧会:10 Mame Kurogouchi
会期:2021年6月19日〜8月15日(美術館のオープン自体は4月10日)
会場:長野県立美術館 展示室 3
料金:一般500円、高校生以下無料

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