
「150年」(東池袋)会場風景 撮影:編集部
行きたい展覧会を、どうやって見つけていますか? お気に入りの美術館・ギャラリーのウェブサイトをチェックしたり、SNSで偶然流れてきた展示風景に惹かれたり、友人の口コミを頼りにしたり。展覧会との出会い方は、人によって意外と違うものです。
Tokyo Art Beatではサイトリニューアルにあわせて、日頃から数多くの展覧会に足を運び、それぞれの視点でアートを見つめる5人に、「私の展覧会の見つけ方」を聞きました。
▶︎はむぞう(アートウォッチャー)
▶︎akemi(美術ライター)
▶︎シシヤマザキ(アーティスト)
第3回に登場するのは、アーティストのシシヤマザキ。「シシピンク」と呼ばれる独特の色彩と、水彩画風の手描きロトスコープアニメーションを武器に、映像から陶芸、パフォーマンスまで領域を横断してきた。2020年からの拠点は、陶芸の町・栃木県益子町。そんなシシヤマザキに、どのように展覧会を見つけているのかを聞いてみました。

友達との会話です! 展覧会やアート関連のイベントによく足を運んでいる友達がいるので、話していて自分も行きたいなーと思うものをマークしておくことが多いです。
会場です! タイミング的に会場自体に足を運べるのか、というところが大きいです。私が住んでいる栃木県益子町は陶芸の町なので、陶芸作家さんの展示であれば町内だけでもたくさん回ることができて楽しいです。都市部の展覧会も、最近は場所そのものから構築していたり、その場所の必然性がある展覧会のほうがよりエキサイティングで、体感ごと記憶に残りやすいです。
大阪の国立民族学博物館は何度も足を運んでいて、万博記念公園内にあるので太陽の塔も含めて堪能できるのがいつも本当に嬉しいです。太陽の塔も内部公開が始まったときに入っていてとても感激しました。同公園内の万博記念館も大好きです!
ふたつあります!
昨年に東池袋で行われていた「150年」展です。取り壊し直前の民家や建物をつなぐようにして構成されていて、生活臭と虚無感のジャングルジムといった感じでとても面白かったです。


もうひとつは広島平和記念資料館です。一昨年の夏に生まれて初めて広島を訪れました。リニューアルされて賛否両論のようですが、限られた要素から伝わる人々の体験がむしろ生々しく感じられ、出来事の伝え方について改めて考えさせられました。本当に行ってよかったです。

津野青嵐さんの個展「Spilling Body」(EUKARYOTE)です! インスタでしか作品を拝見したことがなかったのですが、身体と存在に関するメッセージの切り口や見せ方が本当に素晴らしく、直接展示を見に行くのがとても楽しみです。5月にメトロポリタン美術館に作品が収蔵されたことは、全国トップニュースになるべきだと思いました。
Tokyo Art Beatのゆるキャラがいてほしいです! ゆるキャラに展覧会をおすすめしてもらえたら楽しそうです!
シシヤマザキ
アーティスト。水彩画風の手描きロトスコープアニメーションを独自の表現方法として確立。独特のピンク色を多用した作品は、シシピンクと呼ばれている。オリジナルアニメーション《YA‐NE‐SEN a Go Go》(2011)、《やますき、やまざき》(2013)は国内外問わず数多くのフェスティバルで上映。CHANEL、PRADAや資生堂などのブランドのプロモーション制作を担当し、世界的に活躍。2020年より陶芸制作に集中するため栃木県益子町に移住。2024年にNHK連続テレビ小説『虎に翼』のオープニング映像を手がけ話題を呼ぶ。陶芸や絵画のほか、歌を中心としたパフォーマンスを各地で開催するなど、多岐にわたり活躍中。
公式ウェブサイト、X(@shishiy)、Instagram(@shishiy)、YouTube(@shishinkooo)