公開日:2023年5月27日

【2023年5月第4週】今週末見たい展覧会5選。嶋田美子からステファニー・クエールまで

毎週更新。関東近郊を中心にピックアップ。今週は嶋田美子、鴻池朋子、横尾忠則、ステファニー・クエール、荒川修作+マドリン・ギンズの個展5つ

左上:嶋田美子 「おまえが決めるな!」(オオタファインアーツ)、右上:鴻池朋子のストラクチャー(GALLERY MoMo Projects)、左下:横尾忠則 「銀座番外地」(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)、右下:ステファニー・クエール 「Animal Instinct」(Gallery 38)

週末に訪れたい展覧会を、TAB編集部がピックアップ。気になる展覧会は先日リリースしたウェブ版でのログインや、TABアプリでブックマークがおすすめ。アプリでは、開幕と閉幕間近をプッシュ通知でお知らせします。

嶋田美子 「おまえが決めるな!」(オオタファインアーツ、東京)

嶋田美子は、1980年代後半から女性と戦争をテーマに作品を制作し、長く日本のフェミニズムアートの急先鋒を担ってきた美術家。2015年にイギリスのキングストン大学で美術史博士号を取得後は、松澤宥や美学校などの研究者としても活動している。本展において嶋田は、1972年に設立された「中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合(中ピ連)」をフィーチャー。嶋田と、クィア・フェミニズム系アートZINE「Multiple Spirits」を制作する遠藤麻衣と丸山美佳の対談は、展覧会の内容と重なる点も多いため、ぜひ読んでほしい。

会場:オオタファインアーツ
会期:4月15日~6月10日

鴻池朋子 「鴻池朋子のストラクチャー」(GALLERY MoMo Projects、東京)

今週末開催の六本木アートナイトに、メインプログラム・アーティストとして参加する鴻池朋子。本展では、鴻池がこれまで作ってきた展覧会の構造を垣間見ることができる資料や作品を公開。聾者でもある歴史学者の木下知威との往復書簡や、大型作品のインストール映像、個展に向けた構想スケッチなどの展示に加えて、「深度図書館」と名付けられた読書スペースを設置。これまでの書籍や資料をじっくり読むことができる。2020年に行った鴻池へのインタビューも合わせてチェック。六本木アートナイトのフォトレポートはこちら

会場:GALLERY MoMo Projects
会期:5月23日~6月24日

横尾忠則 「銀座番外地」(ギンザ・グラフィック・ギャラリー、東京)

9月から東京国立博物館にて、大規模個展を予定している横尾忠則。本展は横尾が日本芸術院に選出されたことに注目し、ラフスケッチ、アイデアノート、ドローイングなど、作品完成以前の資料を公開する。出展作品は250点ほど。横尾忠則現代美術館の保管品の写真約1万8000点をチェックし、厳選されたという。

会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
会期:5月15日~6月30日

ステファニー・クエール 「Animal Instinct」(Gallery 38、東京)

ステファニー・クエールはマン島出身・在住で、粘土を素材に動物を造形。人類の歴史における動物のイメージを探求してきた作家だ。Gallery 38での個展は4年ぶり。本展では、牛、ハゲワシ、ヒヒ、ネズミ、チンパンジー、セキレイ、ウサギなど、新作を中心に多様な動物像が公開される。

会場:Gallery 38
会期:5月11日~6月25日

荒川修作+マドリン・ギンズ《意味のメカニズム》全作127点公開(セゾン現代美術館、長野)

長野県・軽井沢にあるセゾン現代美術館では、荒川修作+マドリン・ギンズの展覧会が開催中。公開されるのは、ふたりのライフワークとも言えるシリーズ「意味のメカニズム」の全作品。81点の大型平面と44点のドローイング、さらに写真と模型を加えた総数127点で構成される大シリーズだ。

会場:セゾン現代美術館
会期:4月22日~10月9日

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