公開日:2024年4月2日

「生誕100年 芥川(間所)紗織 Museum to Museums『軌跡を回顧する旅へ』」が、4月18日より開催。全国10ヶ所の美術館で所蔵作品が展示

参加美術館は、川崎市岡本太郎美術館、栃木県立美術館、国立国際美術館、豊橋市美術博物館、刈谷市美術館、名古屋市美術館、高松市美術館、横須賀美術館、東京都現代美術館、東京国立近代美術館。

芥川(間所)紗織 神話・神々のタンジョウ 1956 133.0×197.2cm 高松市美術館  第2期コレクション展(会期7月13日~9月29日)

「生誕100年 芥川(間所)紗織 Museum to Museums『軌跡を回顧する旅へ』」は、生誕100年を迎える芥川(間所)紗織所蔵作品を全国10ヶ所の美術館で期間限定で展示するプロジェクト。複数の場所で、芥川(間所)の作品を鑑賞することで彼女の生き様を俯瞰して捉えたり、現代美術史における独自性や時代性に気づくことができる。

芥川(間所)紗織は、1950年代を中心に活動した前衛画家。当時女性の画家がほとんどいなかった時代に「染色」という技法で道を切り開いた。溶かした蝋で布に絵を描き染色をして、蝋を落とし水洗いをする工程を繰り返し、1枚の多色の作品を作り出す「ろうけつ染め」の技法を駆使し、色彩豊かに表現。意欲にあふれ、つねに新しいテーマや手法を模索し画家として新境地を開き続けた芥川(間所)の作品からは、彼女の生き様が伝わってくる。

芥川(間所)紗織 女・顔Ⅰ 1954 80.3×60.6cm 豊橋市美術博物館コレクション第Ⅱ期美術展示「挑む女たち〜芥川紗織を中心に」(会期6月8日~7月21日)
芥川(間所)紗織 スフィンクス 1964 130.3×162.0cm 横須賀美術館 「第2期所蔵品展 特集 生誕100年芥川紗織」(会期7月13日~10月20日)

見どころのひとつは、自画像とも言われる「女」シリーズ。画面の中心にひとりの女が立ち、時に叫び、髪を逆立てる女達を芥川(間所)は「女」というタイトルで繰り返し描いている。熱い怒りを強く主張する「女」は当時としては異質な作品で、1955年の二科展で特待賞を受賞するなど前衛作品を描く新人として脚光を浴びた。「女」シリーズの前に立ち、芥川(間所)の内なる声に耳を傾けたい。

芥川(間所)紗織 女Ⅺ 1955 130.5×89.5cm 東京都現代美術館「MOTコレクション」(会期8月3日~11月10日)
芥川(間所)紗織 女(B) 1955 129.5×88.7cm 東京国立近代美術館所蔵作品展「MOMATコレクション」(会期9月3日~12月22日)

参加美術館と展示日程は以下の通り。

4月18日〜7月7日 川崎市岡本太郎美術館 常設展「前衛たちの足跡 岡本太郎とその時代」
4月20日〜6月16日 
栃木県立美術館 コレクション展I 始まりの美術
6月4日〜10月6日 
国立国際美術館 コレクション1 彼女の肖像
6月8日〜7月21日 
豊橋市美術博物館 コレクション第Ⅱ期美術展示「挑む女たち〜芥川紗織を中心に」
6月20日〜7月21日 
刈谷市美術館 コレクション展「New Collection展」
6月29日〜9月8日 
名古屋市美術館 常設展名品コレクション展Ⅱ
7月13日〜9月29日 
高松市美術館 第2期コレクション展
7月13日〜10月20日 
横須賀美術館 「第2期所蔵品展 特集 生誕100年芥川紗織」
8月3日〜11月10日 
東京都現代美術館 「MOTコレクション」
9月3日〜12月22日 
東京国立近代美術館 所蔵作品展「MOMATコレクション」

「生誕100年 芥川(間所)紗織 Museum to Museums」 メインビジュアル

プロジェクトは、芥川(間所)紗織の作品とその生き様を風化させることなく後世に残し、日本の現代美術史に位置づけることを目的として設立した「芥川(間所)紗織アーカイブ実行委員会」が主催。展示の詳細については、各美術館のウェブサイトをチェックしてほしい。

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