公開日:2026年10月13日

【入館無料】2026年11月3日(火)「文化の日」に無料公開される全国の美術館・博物館

コレクション展や常設展を中心に、入場料が無料になる全国の美術館や博物館を紹介する

© 国立西洋美術館

11月3日「文化の日」は「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨に、1948年に制定された国民の祝日。国内の美術館や博物館、文化施設の一部では、コレクション展や常設展を中心に入場料が無料になる。本記事では、そのなかから12館をピックアップ。この機会に、これまで訪れたことのない文化施設を巡ってみるのはいかがだろうか。

【東京】東京国立博物館

「東博コレクション展」

上野・東京国立博物館では、東博コレクション展(平常展)観覧料が無料になる(通常一般1000円)。東博コレクション展とは、本館、東洋館、平成館考古展示室、法隆寺宝物館、黒田記念館の5つの展示館で見られる平常展の総称。東博のコレクションは国宝90件、重要文化財652件(2026年4月現在)を含む12万件以上の所蔵品と、個人や社寺等から寄託品として預かっている多数の貴重な文化財から構成されており、東博コレクション展では常時3000件以上の作品を展示している。11月3日には平成館 企画展示室にて「渡来人が見た長野―馬と歩んだ古墳時代―」の特集展示も行われ、こちらも無料で観覧できる。

【東京】国立西洋美術館

「国立西洋美術館 常設展」

松方コレクションをその軸として1959年に開館した国立西洋美術館では、常設展の観覧料が無料になる(通常一般500円)。常設展では、中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画と、ロダンを中心とするフランス近代彫刻を本館、新館、前庭で年間を通じて展示している。11月3日には小企画展「劇場をめぐるイメージ―ドラクロワ、ドーミエからトゥールーズ=ロートレック、クリンガーまで」と特集展示「「昭和100年」 昭和時代 当館における保存修復の変遷」も行われており、こちらも無料で観覧できる。

【東京】国立科学博物館

「常設展示」

日本でもっとも歴史のある博物館のひとつであり、国立で唯一の総合科学博物館である同館では、常設展示が無料で公開される(通常一般630円)。日本列島をテーマにした「日本館」と、地球生命史や科学技術をテーマにした「地球館」のふたつの館で行われるコレクション展示のほか、「野口英世生誕150年記念企画展『感染症への挑戦:過去・現在・未来』」も無料で観覧可能だ。

【東京】東京国立近代美術館

「MOMATコレクション」「あみ・ど・ぱり 巴里の日本人芸術家たち」

1952年に誕生した日本で最初の国立美術館である国立近代美術館では、「所蔵作品展 MOMATコレクション」とコレクションによる小企画「あみ・ど・ぱり 巴里の日本人芸術家たち」の観覧料が無料になる(通常一般500円)。MOMATコレクションは、1952年の開館以来の活動を通じて収集してきた1万4000点を超える所蔵作品から、会期ごとに約200点を展示する国内最大級のコレクション展。小企画の「あみ・ど・ぱり」とは、パリに滞在経験のある芸術家、作家、実業家らによって1930年に結成された社交団体、巴里会の機関誌のタイトルのことで、戦前から戦後にかけてパリに渡って研鑽を積み、サロンなどで活躍した日本人芸術家たちを紹介する。

【東京】国立映画アーカイブ

「NFAJコレクションでみる 日本映画の歴史」「没後70年 映画監督 溝口健二」

日本で唯一の国立映画機関、国立映画アーカイブでは、常設展「NFAJコレクションでみる 日本映画の歴史」のほか没後70年の節目として開催される溝口健二(1898〜1956)初の本格的回顧展「没後70年 映画監督 溝口健二」が無料で公開される(通常一般600円)。常設展では、映画の渡来した19世紀末から発展を続けた日本映画の歴史を、多彩なコレクション(ポスター・スチル写真・雑誌・製作資料・業界資料・キャメラなど機械類・映画人の遺品・映像など)によってたどる。企画展では、『西鶴一代女』、『雨月物語』、『山椒大夫』などで知られる溝口の濃密な映画芸術に迫る。

【栃木】栃木県立美術館

「松本哲男展」

栃木県を中心とする国内の近現代美術や、フランス、イギリス、ドイツなど西欧の近現代美術作品をコレクションの要とする栃木県立美術館では、「栃木×工芸 -技と美の出会い」「柄澤齊の迷宮」をテーマとするコレクション展のほか、企画展「松本哲男展」が無料公開の対象となる(通常一般1250円)。松本哲男(1943〜2012)は、栃木県佐野市に生まれ、世界各地の景勝地を大画面に描き続けた日本画家。栃木県内の自然風景を描いていた初期の作品から、晩年の大型作品までを展示する。

【神奈川】横須賀美術館

「令和8年度第1期所蔵品展」「丸山純子 呼吸する庭」

2026年9月にリニューアルオープンした横須賀美術館では、「令和8年度第1期所蔵品展」の観覧料が無料になる(通常一般450円)。再オープンを記念した今会期は、近年購入、寄贈によって収蔵した作品によって構成される。また、所蔵品展の特集「丸山純子 呼吸する庭」も合わせて鑑賞できる。横須賀に在住し、身の回りの素材を用いながら「再生」や「循環」をテーマに制作を続ける丸山のインスタレーションが展示される。

【神奈川】神奈川県立近代美術館 葉山

「銅版画家・駒井哲郎 掌上にひろがる星座のように」

神奈川県立近代美術館 葉山では、日本の版画史に重要な足跡をのこした、銅版画家・駒井哲郎(1920〜1976)の初期から晩年までの軌跡をたどる「銅版画家・駒井哲郎 掌上にひろがる星座のように」が無料公開の対象となる(通常一般1200円)。世田谷美術館の福原義春コレクションを主軸に、駒井が影響を受けたオディロン・ルドンや長谷川潔、恩地孝四郎といった国内外の作家の作品に加え、銅原版、制作道具、写真などを通し、多岐にわたる創作活動と、その人間像に迫る。同時開催のコレクション展「たそかれ、かはたれ ―現代美術における“翳”」も合わせて鑑賞しよう。

【石川】国立工芸館

「デザイン・クロニクル展 なにが生まれて、なにが変わった?」

工芸とデザインを専門的に扱う国内で唯一の美術館、国立工芸館では、デザインの歴史を総合的に紹介する金沢移転後初の展覧会「デザイン・クロニクル展 なにが生まれて、なにが変わった?」の観覧料が無料になる(通常一般1200円)。国立工芸館のデザインコレクションを中心に紹介し、19世紀後半のアーツ&クラフツ運動からアール・ヌーヴォーとアール・デコ、そしてバウハウスに代表されるモダニズム・デザイン、さらに第二次大戦後の展開までの100年あまりのデザインの流れをたどる。

【大阪】国立国際美術館

「開館50周年記念プレ企画 コレクション1:私/行為」

2027年に開館50周年を迎える国立国際美術館では、そのプレ企画として「開館50周年記念プレ企画 コレクション1:私/行為」が開催されており、無料公開の対象となる(通常一般430円)。コレクション1では、同館のコレクションでも最も古い1890年代制作のポール・セザンヌの作品から、1960年代半ばまでの作品を紹介し、この時代の美術における制作の主体としての「私」の確立と揺らぎ、そして制作「行為」の在り方とそれをめぐる言説の変容に注目する。

【兵庫】兵庫県立美術館

「前衛ってなんだ?」「美術の中のかたち―手で見る造形 青木野枝 動体」

兵庫県立美術館では、コレクション展が無料で公開される(通常一般550円)。「前衛ってなんだ?」は、1986年パリのポンピドゥー・センターで開かれ、日本近現代美術の再評価のきっかけとなった「前衛芸術の日本 1910‒1970」展をきっかけに、「前衛」をいまいちど振り返るコレクション展。同会期には、彫刻家・青木野枝(1958〜)を迎えた、見ること、触れることを探る小企画「美術の中のかたち―手で見る造形 青木野枝 動体」も開催されている。

【広島】広島市現代美術館

「千崎千恵夫 眼差しの奥にむかって」

広島市現代美術館では10月24日から始まる「千崎千恵夫 眼差しの奥にむかって」が無料公開の対象となる(通常一般1100円)。本展は、広島県呉市出身のアーティスト・千崎千恵夫(1953〜)の1990年以降に制作された作品を中心に、最新作を含む約100点で構成される。「自然と人工」をテーマに、様々なメディアを駆使した制作を通して人間存在と世界の在り方を探求してきた千崎が見出した世界の姿とは。「時間の束」をテーマとした「コレクション展2026-Ⅱ」も一緒に鑑賞できる。

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