公開日:2025年5月12日

【入場無料も】5月18日は「国際博物館の日」。全国の美術館・博物館で行われる記念イベントをチェック!

博物館が社会に果たす役割を広くアピールする日。全国の美術館・博物館で常設展の無料公開や記念品プレゼント、イベントなど様々な企画を実施

東京国立博物館

今年のテーマは「博物館の未来」

5月18日は「国際博物館の日」。博物館が社会に果たす役割を広く普及啓発することを目的として、ICOM(国際博物館会議)により1977年に制定されたものだ。活動に賛同する世界中の美術館では、毎年5月18日を中心に、無料開館や記念品の贈呈など様々な事業を行っている。

2025年のテーマは「The Future of Museums in Rapidly Changing Communities(急激に変化するコミュニティにおける博物館の未来)」。激動の現代において様々な社会的ニーズに応答することが期待される博物館は、どのようにコミュニティと連携しながら多様な文化的アイデンティティを守り、より深く探求することができるのか。博物館の未来にまつわる課題を考える機会とする。5月18日には東京国立博物館で記念シンポジウムが開催される。

ここでは、2025年の「国際博物館の日」を記念し、日本全国の主要な博物館・美術館で行われる取り組みをピックアップして紹介する。

東京国立近代美術館、国立西洋美術館、世田谷美術館などで常設展が無料に

東京国立近代美術館、東京国立博物館、国立西洋美術館国立科学博物館では5月18日に常設展示が無料に。東京国立博物館では、上野動物園の動物解説員、国立科学博物館の研究員、東京国立博物館の研究員とともに3施設を巡るイベントも開催する。

国立新美術館では同日に「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」において、展覧会オリジナルステッカー(先着30名)、美術館ポストカード(ステッカー配布終了後、先着100名)をプレゼント。地下1階のカフェテリア カレでは14:30以降に食事を注文するとコーヒー1杯がサービスされる。

森美術館では、5月18日に同館と六本木ヒルズ展望台 東京シティビューの一般入館料が200円引きに。世田谷美術館では分館3館を含め、常設展が無料。三井記念美術館では同日に学生・外国人のみ入館料無料となる。

都外では全展示が無料になるミュージアムも

都外では、奈良国立博物館京都国立近代美術館愛媛県美術館沖縄県立博物館・美術館などで、5月18日の常設展が入場無料に。九州国立博物館は文化交流展(平常展)の観覧料が無料。

国立民族学博物館では、先着100名にきせかえポストカード、京都国立博物館では、先着150名に同館公式キャラクター「トラりん」のノベルティ、横浜美術館では先着100名にレターセットをプレゼントする。

岩手県立博物館足利市立美術館立命館大学国際平和ミュージアム東山魁夷せとうち美術館などでは、すべての展示が無料公開。また鈴木大拙館では、5月18日に開館時間を延長し、ライトアップ/ダウンされた館内の見どころを学芸員が案内する夜間イベントを行う。

このほか、記念品の贈呈やイベントが行われる施設も多数。参加館の記念事業一覧はこちらからチェックしてほしい。この機会にこれまで訪れたことのない博物館・美術館にも足を運んでみてはいかがだろうか。

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