公開日:2024年4月10日

【2024年版】ゴールデンウィークに見たい展覧会18選(東京編)

ゴールデンウィーク期間中に東京で開催される、注目の展覧会を紹介する。GW中の休館日も記載。突然の会期変更もあるので、お出かけ前には公式ウェブサイトを必ずチェック!
  1. 「デ・キリコ展 」(東京都美術館)
  2. 「シアスター・ゲイツ展」(森美術館、東京)
  3. 「宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO」(東京オペラシティ アートギャラリー)
  4. 「マティス 自由なフォルム」展(国立新美術館、東京)
  5. 「遠距離現在 Universal / Remote」(国立新美術館、東京)
  6. 「ホー・ツーニェン エージェントのA」(東京都現代美術館)
  7. 「翻訳できない わたしの言葉」(東京都現代美術館)
  8. 「ブランクーシ 本質を象(かたど)る」(アーティゾン美術館、東京)
  9. 「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? —— 国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」(国立西洋美術館、東京)
  10. 「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」(21_21 DESIGN SIGHT、東京)
  11. 「北欧の神秘 —ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」(SOMPO美術館、東京)
  12. 「記憶:リメンブランス」(東京都写真美術館)
  13. 「MUCA展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜」(森アーツセンターギャラリー、東京)
  14. 「大吉原展」(東京藝術大学 大学美術館・陳列館)
  15. 「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ2 『つかの間の停泊者』ニコラ・フロック、ケイト・ニュービー、保良雄、ラファエル・ザルカ」(銀座メゾンエルメス、東京)
  16. 「FIORUCCI MADE ME HARDCORE FEAT. BIG RED SOUNDSYSTEM」(エスパス ルイ・ヴィトン東京)
  17. 「旧朝香宮邸を読み解くA to Z」(東京都庭園美術館)
  18. 「民藝 MINGEI─美は暮らしのなかにある」(世田谷美術館、東京)

今年のゴールデンウィークは4月27日~29日の3連休と、5月3日~5月6日の4連休に分かれていて少し変則的。遠方への外出はすこし億劫という方も、都内の美術館・ギャラリー巡りなんていかがだろうか?本記事では、GW期間中に東京で開催される、注目の展覧会を紹介する。

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* 各展覧会の会期・内容は予告なく変更になる場合があるため、お出かけ前には公式ウェブサイトをご確認ください。

*掲載展覧会のイベントページは#ゴールデンウィークに見たい展覧会をチェック。

*東日本編はこちらから

*西日本編はこちらから

「デ・キリコ展 」(東京都美術館)

世紀末の巨匠のひとり、ジョルジョ・デ・キリコ(1888~1978)の大規模個展が日本では10年ぶりに開催。彼の代表作「形而上絵画」(幻想的な風景や静物によって非日常的な世界を表現する絵画)は、サルバドール・ダリやルネ・マグリットといったシュルレアリスムの画家たちにも大きな影響を与えたと言われる。詳細はこちらのニュースから。

会場:東京都美術館
会期:4月27日〜8月29日
GW中の休館日:なし

「シアスター・ゲイツ展」(森美術館、東京)

シアスター・ゲイツ(1973~)は、黒人文化と日本文化の新しいハイブリッドを描くアーティストだ。愛知県常滑市で陶芸を学び、日本文化の影響を強く受けてきた彼は、独自の実験的な試み「アフロ民藝」を軸として制作を行う。シアスターの日本初・アジア最大規模となる展覧会となる本展。詳細はこちらのニュースから。

会場:森美術館
会期:4月24日~9月1日
GW中の休館日:なし

「宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO」(東京オペラシティ アートギャラリー)

日本を代表するイラストレーター、グラフィックデザイナーとして活躍し続ける宇野亞喜良(1934~) の、初期から最新作までの全仕事を網羅する展覧会。1950年代の企業広告をはじめ、1960年代のアングラ演劇ポスターや絵本・児童書、近年の俳句と少女をテーマとした絵画など、多彩で貴重な原画や資料等が紹介される。展示の様子はこちらのフォトレポートから。

会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:4月11日~6月16日
GW中の休館日:なし
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「マティス 自由なフォルム」展(国立新美術館、東京)

20世紀最大の巨匠のひとり、アンリ・マティス(1869~1954)が晩年に制作した「切り紙絵」による作品に焦点を当てた本展。 フランスのニース市マティス美術館の全面協力のもと、マティスの「切り紙絵」が日本でまとめて展示される貴重な機会となった。展示の様子はこちらのフォトレポートから。

会場:国立新美術館
会期:2月14日~5月27日
GW中の休館日:なし

「遠距離現在 Universal / Remote」(国立新美術館、東京)

新型コロナウイルスのパンデミックを経た現代世界における、グローバル資本主義やデジタル化社会といったテーマの再解釈を試みる現代美術のグループ展。出展作家は井田大介、徐冰(シュ・ビン)、トレヴァー・パグレン、ジョルジ・ガゴ・ガゴシツェ+ヒト・シュタイエル+ミロス・トラキロヴィチ、地主麻衣子など。展示の様子はこちらのニュースから。

会場:国立新美術館
会期:3月6日~6月3日
GW中の休館日:なし

「ホー・ツーニェン エージェントのA」(東京都現代美術館)

シンガポールを拠点に、東南アジアの思想や歴史にもとづいた映像やパフォーマンスを発表してきたホー・ツーニェン。本展では、初期作品から最新作《時間(タイム)のT》まで、複数の映像作品とVR作品(要予約、30分入替制)が公開されている。展示の様子はこちらのフォトレポートから。

会場:東京都現代美術館
会期:4月6日〜7月7日
GW中の休館日:4月30日
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「翻訳できない わたしの言葉」(東京都現代美術館)

本展のタイトル「翻訳できない わたしの言葉」とは、皆が同じ言語を話しているように見えるこの世界に確かに存在する、個人的で豊かな言語のバリエーションを指す。本展では、その差異を解像度を上げて見つめ、鑑賞者ひとりひとりが自分や、自分と異なる誰かの「わたしの言葉」を大切に思えるような映像作品が並ぶ予定だ。展示の様子はこちらの速報レポートから。

会場:東京都現代美術館
会期:4月18日~7月7日
GW中の休館日:4月30日
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「ブランクーシ 本質を象(かたど)る」(アーティゾン美術館、東京)

マルセル・デュシャン、フェルナン・レジェ、マン・レイ、イサム・ノグチなど、20世紀以降の芸術家に大きな影響を与えたコンスタンティン・ブランクーシ(1876〜1957)。本展は、ブランクーシの活動を日本で初めて紹介する大規模展覧会となった。Tokyo Art Beatではフォトレポートのほか、担当学芸員へのインタビューも実施。ぜひ展覧会の予習・復習として読んでみてほしい。

会場:アーティゾン美術館
会期:3月30日~7月7日
GW中の休館日:4月30日

「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? —— 国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」(国立西洋美術館、東京)

国立西洋美術館で初となる現代美術の展覧会である本展。西美のコレクションが、参加する現代作家の作品に並列/内包されながら、美術館のありかた、そして現代美術のこれからについての思索を促すようにならぶ。展示の様子はこちらのフォトレポートから。また、本展の内覧会で飯山由貴らアーティストが行ったパレスチナ侵攻への抗議活動については、こちらのニュース五野井郁夫の論考に詳しい。

会場:国立西洋美術館
会期:3月12日〜5月12日
GW中の休館日:なし

「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」(21_21 DESIGN SIGHT、東京)

様々な分野の科学者とクリエイターの出会いによって生み出された、デザインプロトタイプやインスタレーション、映像作品が展示される本展。展示室には多くの体験型コーナーが設置されており、子供たちとも楽しめるような展覧会となっている。展示の様子はこちらのフォトレポートから。

会場:21_21 DESIGN SIGHT
会期:3月29日~8月12日
GW中の休館日:4月30日

「北欧の神秘 —ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」(SOMPO美術館、東京)

これまで、世界的に日の目をみることが少なかったと言われる北欧絵画に焦点を当てた展覧会が開催中。北欧三ヶ国の国立美術館全面協力のもと、ノルウェーの画家エドヴァルド・ムンクや、フィンランドの画家アクセリ・ガッレン=カッレラらによる、北欧ならではの神秘的な魅力にあふれた絵画が並ぶ。展示の様子はこちらのフォトレポートから。

会場:SOMPO美術館
会期:3月23日~6月9日
GW中の休館日:なし

「記憶:リメンブランス」(東京都写真美術館)

本来は記録を行うためのメディアであった写真や映像が、人々の「記憶」をどのようにとらえようとしてきたかを探る本展。参加作家は、篠山紀信、米田知子、グエン・チン・ティ、小田原のどか、村山悟郎[コンセプト:池上高志(サイエンス)+村山悟郎(アート)、実装:Alternative Machine + Qosmo, inc.] など。展示の様子はこちらのフォトレポートから。

会場:東京都写真美術館
会期:3月1日~6月9日
GW中の休館日:なし

「MUCA展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜」(森アーツセンターギャラリー、東京)

都市環境を背景に、政治的・社会的なメッセージを訴える新しい美術運動であるアーバン・アート。本展では、バンクシー、カウズ、バリー・マッギーらをはじめとする、アーバン・アートを代表する作家の作品が一堂に会する機会となった。京都市京セラ美術館・新館東山キューブでも開催されていた本展の様子はこちらのフォトレポートから。

会場:森アーツセンターギャラリー
会期:3月15日〜6月2日
GW中の休館日:なし

「大吉原展」(東京藝術大学 大学美術館・陳列館)

約250年続いた江戸幕府公認の遊廓、吉原について美術作品を通じた検証を試みる本展。浮世絵や蔦屋重三郎『吉原細見』、高橋由一《花魁》、工芸品など約250点の作品が紹介されている。会場内の様子はこちらのフォトレポートから。 開催前の本展をめぐる批判・論争や、その背景については渡辺豪の論考を読んでみてほしい。

会場:東京藝術大学 大学美術館・陳列館
会期:3月26日〜5月19日
GW中の休館日:なし

「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ2 『つかの間の停泊者』ニコラ・フロック、ケイト・ニュービー、保良雄、ラファエル・ザルカ」(銀座メゾンエルメス、東京)

現代アートにおけるエコロジーの実践をさぐる本展。参加アーティストは、ニコラ・フロック、ケイト・ニュービー、保良雄、ラファエル・ザルカの4名。レンゾ・ピアノによる銀座メゾンエルメスの美しい建築にも注目してみてほしい。詳細はこちらのニュースから。

会場:銀座メゾンエルメス
会期:2月16日~5月31日
GW中の休館日:不定休(お出かけの際は公式ウェブサイトチェック)

「FIORUCCI MADE ME HARDCORE FEAT. BIG RED SOUNDSYSTEM」(エスパス ルイ・ヴィトン東京)

レイヴなどのカウンターカルチャーを背景に、映像・音楽・彫刻を組み合わせたインスタレーション作品を制作するマーク・レッキー。その日本初となる個展がエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中だ。また、Tokyo Art Beatではマーク・レッキーへのインタビューも実施。こちらも展覧会の前後に読んでみてほしい。

会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:2月22日〜8月18日
GW中の休館日:不定休(お出かけの際は公式ウェブサイトチェック)

「旧朝香宮邸を読み解くA to Z」(東京都庭園美術館)

本館の開館40周年を記念して開催されるのは、庭園美術館の建物である旧朝香宮邸に焦点をあてた展覧会だ。これまで培った調査や研究をもとに、建築技法、建設に携わった人々、室内意匠や素材、各時代にまつわるエピソード等、アルファベットのAからZを頭文字に持つキーワードをピックアップして紹介する。

会場:東京都庭園美術館
会期:2月17日~5月12日
GW中の休館日:4月30日

「民藝 MINGEI─美は暮らしのなかにある」(世田谷美術館、東京)

思想家・柳宗悦が説いた「民藝」の概念を「衣・食・住」をテーマに読み解く本展。柳の収集品から、MOGI Folk Artによるインスタレーション作品まで、過去から現在へとつづく多元的な民藝運動の展開を紹介する。大阪中之島美術館でも開催されていた本展。佐々風太によるレビューも要チェックだ。

会場:世田谷美術館
会期:4月24日〜6月30日
GW中の休館日:なし

井嶋 遼(編集部インターン)

井嶋 遼(編集部インターン)

2024年3月より「Tokyo Art Beat」 編集部インターン