公開日:2026年3月7日

国際女性デーに読みたい。アートとフェミニズム、ジェンダーをめぐるTokyo Art Beatの記事10選

3月8日は国際女性デー。これを機に読みたいTokyo Art Beatの記事をピックアップ

国際女性デーにあわせて、Tokyo Art Beatの過去記事から10本をピックアップ。女性作家の表現、フェミニズム、ケア、労働、クィア、アート史における不可視化などをテーマにした対談やインタビュー、論考を通して、アーティストたちの実践や、作品を取り巻く社会的・歴史的文脈を振り返る機会にしてみてはいかがだろうか。

  1. フェミニズムとエイズ危機の交差点としての90年代イギリス美術:トレイシー・エミン、サラ・ルーカス、ギルバート&ジョージらの実践から(文:伊藤結希)
  2. 【対談】岡田裕子×中嶋泉:女性がアーティストとして生きること、“消えた女性作家”の作品をステレオタイプから解放すること
  3. 北原恵×FAQ?(谷川果菜絵、小宮りさ麻吏奈)座談会:アートにおけるフェミニズム・ジェンダー・クィアの20年【Tokyo Art Beat 20周年特集】
  4. 嶋田美子×ブブ・ド・ラ・マドレーヌ×大坂紘一郎(ASAKUSA)座談会:キャンプとドラァグ、明治の帝国主義をクィアすること
  5. クィア・エコロジーの視点から、生殖とテクノロジーの関係を探求する。マヤ・エリン・マスダ インタビュー
  6. 黒人女性アーティストの代表的存在フェイス・リンゴールド。ニューヨークで開催中の回顧展をレビュー(評:國上直子)
  7. 「おかんアート」が不可視化しているものとは何か。「Museum of Mom's Art ニッポン国おかんアート村」レビュー(評:山崎明子)
  8. 明日少女隊はなぜアートを通してフェミニズム・アクティビズムを実践するのか。日本初個展「We can do it!」(北千住BUoY)会場でインタビュー
  9. 今津景インタビュー。女性性とエコロジーを明るく表現する——インドネシアに移住したアーティストの新境地
  10. 映画『ウィキッド ふたりの魔女』レビュー。『オズの魔法使い』から辿る魔女表象の歴史と、忘れられた女性参政権運動の先駆者の影響(評:円香)

フェミニズムとエイズ危機の交差点としての90年代イギリス美術:トレイシー・エミン、サラ・ルーカス、ギルバート&ジョージらの実践から(文:伊藤結希)

YBA(ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)は、1990年代のイギリスで頭角を現したアーティストたちを指す。本記事では、いわゆる「YBA的」とされる表現に偏らず、フェミニズムやクィア理論に基づく「身体のポリティクス」の観点から代表的な作例をたどる。「YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」展は、国立新美術館で5月11日まで開催中。レポートはこちら

【対談】岡田裕子×中嶋泉:女性がアーティストとして生きること、“消えた女性作家”の作品をステレオタイプから解放すること

草間彌生や田中敦子のように世界的に評価される作家たちと同時代に活動しながら、歴史のなかで見えにくくなった女性作家たちがいる。「アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」展を起点に、女性がアーティストとして直面する偏見や制度的な困難、そしてこぼれ落ちた表現を現在の視点でいかに読み直すかを掘り下げる対談をお届け。豊田市美術館東京国立近代美術館を巡回した本展は、3月25日より兵庫県立美術館で開催される。本展を企画した3館のキュレーターへのインタビューもチェックしてほしい。

北原恵×FAQ?(谷川果菜絵、小宮りさ麻吏奈)座談会:アートにおけるフェミニズム・ジェンダー・クィアの20年【Tokyo Art Beat 20周年特集】

日本のアートシーンや美術史におけるフェミニズム、ジェンダー、クィアをめぐる20年を振り返りつつ、その先の表現やメディアの在り方を展望する。ジェンダーの視点から表象文化論や美術史研究を牽引してきた北原恵(大阪大学名誉教授)と、アート・プラットフォーム「FAQ?」の発起人である谷川果菜絵(MES)、小宮りさ麻吏奈による座談会。

嶋田美子×ブブ・ド・ラ・マドレーヌ×大坂紘一郎(ASAKUSA)座談会:キャンプとドラァグ、明治の帝国主義をクィアすること

第61回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展に招待された嶋田美子とブブ・ド・ラ・マドレーヌ。グループ展「CAMP」オオタファインアーツ)での28年ぶりのコラボレーションを機に、明治期の帝国主義やクィア、手法としてのドラァグやパロディーについて語り合った。

クィア・エコロジーの視点から、生殖とテクノロジーの関係を探求する。マヤ・エリン・マスダ インタビュー

ベルリンを拠点に活動するアーティストのマヤ・エリン・マスダ。山口情報芸術センター[YCAM]での個展「scopic measure #17:マヤ・エリン・マスダ Ecologies of Closeness 痛みが他者でなくなるとき」を機に話を聞いた。ヴィジュアルやサウンドが生み出す美しさや心地よさの裏に、グロテスクな毒性も同居する複層的な空間。その制作の背景に迫る。

黒人女性アーティストの代表的存在フェイス・リンゴールド。ニューヨークで開催中の回顧展をレビュー(評:國上直子)

1930年にニューヨークで生まれた作家の回顧展「フェイス・リンゴールド:アメリカン・ピープル」(2022、ニュー・ミュージアム)を通して、フェイス・リンゴールドが黒人女性としてのアイデンティティとアメリカ社会の現実をいかに力強く作品化してきたかをたどる。自由や平等を掲げた当時の社会運動のなかで、黒人女性がいかにこぼれ落ちていたか。差別の交差性を考えさせるレビューをお届け。

「おかんアート」が不可視化しているものとは何か。「Museum of Mom's Art ニッポン国おかんアート村」レビュー(評:山崎明子)

戦前の日本では、女子の美術教育に手芸が含まれていた時期もあったが、戦後の男女共通化に伴い消えてしまった。「おかんアート」という親しみやすい呼称の背後にある価値づけの偏りを見つめ直し、手芸とアートの関係をジェンダーと美術制度の観点から問い返す。

明日少女隊はなぜアートを通してフェミニズム・アクティビズムを実践するのか。日本初個展「We can do it!」(北千住BUoY)会場でインタビュー

日本における第4波フェミニズム・アートを代表するグループ、明日少女隊。2023年の日本初個展「We can do it!」北千住BUoY)にあわせ、フェミニズム、アクティビズム、アートをどのように結びつけ、日本や東アジアに向けた実践として展開してきたのかを聞いた。

今津景インタビュー。女性性とエコロジーを明るく表現する——インドネシアに移住したアーティストの新境地

昨年、初の大規模個展「今津景 タナ・アイル」東京オペラシティ アートギャラリー)を開催した今津景。インドネシアへの移住後に大きく展開した制作を手がかりに、女性性、植民地主義、環境問題への関心がどのように結びつき、新たな表現へと開かれていったのかをたどる。

映画『ウィキッド ふたりの魔女』レビュー。『オズの魔法使い』から辿る魔女表象の歴史と、忘れられた女性参政権運動の先駆者の影響(評:円香)

名作小説『オズの魔法使い』で少女ドロシーがオズの国に迷い込むずっと前の物語。もっとも嫌われた「悪い魔女」ともっとも愛された「善い魔女」、ふたりの過去を描いたミュージカル『ウィキッド』を、ジョン・M・チュウ監督が2部作で映画化。『ウィキッド 永遠の約束』を見る前に、現代魔女の円香によるレビューを読み返したい。

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