
芸術の秋も本番。東京では、無料で楽しめる魅力的な展覧会が多数開催されている。今月はヘルナン・バス 、T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2026、五木田智央など、無料で気軽に訪れることができる展覧会を10件セレクトした。
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本展は、日本では8年ぶりとなるヘルナン・バスの個展。バスは、欲望やファンタジー、文学、クィア・アイデンティティといったテーマを探求し、感情を揺さぶる絵画を通して、現実と空想の狭間に漂う濃密な世界観を作り出す。本展では、新作《TIME TO SHINE! (the salesmen)》や、5.5m幅の大作《All you ever wanted to know about 5B》などが展示される。
会場:ギャラリーペロタン東京
会期:9月9日〜11月11日
本展は、オランダ出身の作家ヘンク・フィシュのキュレーションによる展覧会。フィシュの新作の彫刻やドローイングとともに、Huis Henk Visch財団のコレクションから、ギヨーム・ビル、ヤン・デ・ビー、ルイーズ・ブルジョワら14組の作家の作品が展示される。長年にわたる作家たちとの出会いや交流を通して形成されてきたこのコレクションは、フィシュ自身の歩みとも深く結びついている。
会場:ワコウ・ワークス・オブ・アート
会期:9月25日〜11月7日
中條亜耶は、シンプルな図像に置き換えられた形象と、カラフルでポップな色使い、切り絵のような色面構成を特徴に、様々な動物をモチーフにした作品を発表している。本展のタイトル「IYKYK」とは、「If you know, you know.(知っている人は、知っている)」の頭文字を合わせたSNSスラング。会場では、まだ知る人の少ない動物をモチーフにした作品を紹介する。視覚に訴えるグラフィック的な要素と、人の手で描くアナログ的な要素の組み合わせを楽しめるだろう。
会場:Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi
会期:10月10日〜10月24日
本展は、写真家ヴィヴィアン・サッセンの回顧展。サッセンは1972年、オランダ・アムステルダム生まれ。幼少期をアフリカで過ごした経験から得た色彩感覚を源泉に、静物、ポートレイト、風景など幅広い被写体を通して、幾何学的な形態や身体表現の抽象化を特徴とする独自の視覚言語を確立してきた。本展では、日本初公開となる未発表作品に加え、長期にわたり継続的に制作されているシリーズ「Frau Holle」も紹介。サッセンの多層的なイメージ世界にふれられる。
会場:The Mass
会期:9月5日〜11月8日
五木田智央は、国外のギャラリーや美術館で作品を発表し、国際的な評価を確立してきた。その根底には、イラストレーション、マンガ、プロレス、レコードといったサブカルチャーへの深い愛着がある。ファインアートとは異なる文脈で、ミュージシャンのレコードやCDのジャケットも手がけてきた。レコードジャケットをフォーマットに、サブカルチャーとの遊び心に満ちた関わりから生まれた「妄想ジャケット」シリーズ。本展は、その新作100点以上を一堂に展示する。
会場:アニエスベー ギャラリー ブティック(agnès b. galerie boutique)
会期:9月12日〜年11月8日
今年で7回目となる、渋谷PARCOを舞台にしたアート&カルチャーの祭典「P.O.N.D.」。今年のテーマは「re/sort」。日常から少し距離を置き、思考や感覚をリフレッシュして新たな視点と出会う場として、アート・ファッション・音楽・映像など幅広いジャンルのクリエイターが集う。参加アーティストは、HAL、kerocchi、LI MUYUN、masato yamada、Seooh Park、今井歩美、川端健太、櫻井隆平、百野幹人、矢野憩啓、稲垣悠太朗、玉山拓郎、みずかみしゅうと、tsuchifumazu。
会場:渋谷PARCO
会期:10月2日〜10月19日
本展は、八重洲、日本橋、京橋、銀座エリアの屋内外を舞台に、写真をメディアとするアートフェスティバル。日本語でもっとも小さな接続詞「と」をテーマに、世界中の写真家とともに、人と人、世界と世界をつなぐ新たな可能性を写真を通して探る。もっとも小さな接続詞とともに、世界の可能性を問い直す24日間となる。ニュースはこちら。
会場:東京ミッドタウン八重洲
会期:10月3日〜10月26日
山口幸士は、10代の頃から親しんだスケートボードで街を滑る視点を軸に、日常の風景やオブジェクトを通して、言葉にはできない自身の感情や時間の流れ、その背景にある物語や歴史を透かせるような絵画を制作する。本展では、街を歩きながらその場で記録するクイックペインティングと、写真など別の媒介を経てアトリエで練り直された大型絵画という、方法の異なるふたつの「ノート」を通して、木陰や日常の風景といった身の回りのモチーフを表現する。
会場:parcel
会期:9月12日〜10月18日
本展は、ファルネジーナコレクション25周年を記念し、1970年代から現代に至るまで美術界に大きな影響を与え続けてきた、イタリアを代表する女性アーティストたちの作品に焦点を当てる。「境界を越えるアイデンティティ」をテーマに、世代も表現方法も異なるアーティストたちの作品を見つめ直し、環境危機や移民、不安定な国際情勢、大きな文化の変化に揺れるいまの時代に、「アイデンティティ」とは何かを様々な角度から問う。
会場:イタリア文化会館 東京
会期:9月12日〜10月22日
アン・ヴェロニカ・ヤンセンは、ブリュッセルを拠点に世界的に活躍するベルギー人アーティスト。彫刻、インスタレーション、ヴィデオ、写真、コンテンポラリー・ダンスの舞台美術など、幅広いジャンルで制作している。本展は、90年代以降続くヤンセンの一連の作品で構成される。固有性を揺るがし、時間、光、空気を操りながら、風穴を開け、気流を生み出し、感覚の緩衝地帯ともいえる見えない建築をつくりだす。レポートはこちら。
会場:銀座メゾンエルメス
会期:9月11日〜1月11日