12月29日〜2026年1月4日のあいだに全国で行くことのできる美術館・ギャラリーを、ピックアップして紹介します。なかには大晦日や元日に開館している美術館も。年末年始のお休みに、足を運んでみては?
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本展は、春に象徴される“生命の再生”を軸に、テクノロジー社会に生きる私たちが自然や土地の記憶、そして内なる力をどのように感じ直すのかを問いかける展覧会。アートにおける“飛躍する力”に光を当て、絵画、彫刻、工芸、インスタレーション作品など約120点が展示される。中心となるのは、ポーラ美術館として初めて「箱根」という土地そのものに焦点を当てた試み。江戸から現代まで、東海道や箱根の風景に触発された表現や、大巻伸嗣、杉本博司、小川待子ら現代作家の新作も展示される。また同館の西洋近代絵画コレクションから、モネ、ゴッホ、ゴーガン、スーラ、シニャックらの作品が出品される。
会場:ポーラ美術館
会期:12月13日~2026年5月31日
年末年始無休
近代風景画家の第一人者である吉田博(1876〜1950)。日本だけでなく世界各国を取材した風景画を多数制作し、後半生に傾倒した私家版木版画では、浮世絵版画の伝統的な技法に油彩画のタッチと水彩画の色彩表現を用いた洋画技法を取り入れた。本展では、海をとらえた「瀬戸内海集」シリーズや、計7年間を超える外遊から生まれた「米国シリーズ」「欧州シリーズ」など、木版画の代表作約70点を展示。さらに作家が描いた風景の現在の姿を撮影したオリジナル映像を用いた比較展示も行われる。
会場:MOA美術館
会期:12月20日〜2026年1月27日
年末年始無休
太宰府天満宮で2006年から続くアートプログラムの第12回目として、ベルリン在住のアーティスト、スーザン・フィリップスによる個展が開催。歴史や記憶を宿す土地や公共空間において、人と場所を音でつなぐサウンドインスタレーションを制作してきたフィリップスは、2024年に初めて太宰府を訪れ、1100年を超えて信仰と文化を育んできた森や御祭神・菅原道真の生涯と詩歌に触発された新作を制作した。境内の森に、8つの法螺貝の音を用いた作品《The Trees Listen》が常設されるほか、初期の音響探知装置「サウンドミラー」に着想を得たインスタレーション《Shine on Me》が宝物殿に展示される。
会場:太宰府天満宮 宝物殿 企画展示室および境内
会期:10月19日〜2026年5月10日
年末年始の休館日:12月29日
同館の開館10周年を記念して行われる本展では、古代から近世に至るまで、旧豊前・豊後の地域に伝わる古美術の数々に焦点を当て、大分ならではの美の特色を探るもの。宇佐神宮から始まった八幡信仰、大友氏と禅宗、南蛮美術、豊後南画など、多彩なテーマを横断的に紹介し、京都や江戸、さらには中国といった「中央」の文化との交流の中で独自の豊かな特徴を開花させ、発展していった大分の美術の全貌を初めて明らかにする。
会場:大分県立美術館
会期:11月22日~2026年1月14日
年末年始無休
アーティストは、時に不確かなイメージをとらえようと多様な表現を試みてきた。その作品は見る者に新たなヴィジョンを提示し、どのような「トロイメライ=夢見ごと」を立ち上げるのかは鑑賞者一人ひとりに委ねられる。本展では、「夢」「夢を見ること」をキーワードに作品をひもとく。出展作家は、フランチェスカ・ウッドマン、大竹伸朗、加藤美佳、アンゼルム・キーファー、シンディ・シャーマン、崔在銀、名和晃平、奈良美智、森村泰昌、やなぎみわ、横尾忠則、マーク・ロスコ、加藤泉、狩野探幽、野村仁、円山応挙ら。
会場:原美術館 ARC
会期:7月12日〜2026年1月12日
年末年始の休館日:1月1日
ミューぽんで100円OFF!(3名まで割引)
本展は、2020年に出版された『Perfume COSTUME BOOK 2005-2020』を起点に、メジャーデビュー以降の選りすぐりの衣装を紹介する大規模衣装展として、2023年から全国を巡回してきた。グランドフィナーレとなる横浜会場では、特別な演出として「FINAL EDITION」仕様で展示を構成。これまで別々に展示していたMVとツアーの衣装を、年代順に並べて同じ空間で展示することで、各時期のデザインの特徴や表現の広がりを、より鮮明にたどることのできる内容となる。初期から最新まで、Perfumeの活動を語るうえで重要な衣装が新たに公開され、約160点の衣装のうち、12セット36着が新出展される。
会場:そごう美術館
会期:11月15日〜2026年1月12日
年末年始の休館日:1月1日
日本を代表するアーティストのひとりである草間彌生。ルイ・ヴィトンとの大規模なコラボレーションなども行う作家の展覧会が、エスパス ルイ・ヴィトン大阪で開催されている。本展では彼女が国際的なアートシーンに登場した初期の作品から近年の作品まで、長い年月におよぶ作品群を紹介。その幅広い創作活動を示すだけでなく、1960年代初頭のニューヨーク時代から現在まで一貫して創作を導いてきた主題のつながりや、その創作の軌跡が日本およびアメリカの美術史における主要な潮流とどのように関わってきたかを浮かび上がらせる。展覧会レポートおよび文筆家の伊藤亜和によるテキストを公開中。
会場:エスパス ルイ・ヴィトン大阪
会期:7月16日〜2026年1月12日
年末年始の休館日:12月31日、1月1日
これまでも同館と数多くの作品を共作してきたクリエイティブディレクターのジャンフランコ・イアヌッツィとタッグを組んで開催する、浮世絵の体感型デジタルアート展。喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳といった名だたる浮世絵師たちが描いた世界のなかで、名所や宿場町を巡り、芝居小屋で歌舞伎を鑑賞し、伝説の生き物や妖怪たちに囲まれながら、当時の人々の喜びや楽しさを体感できるような展示となる。
会場:角川武蔵野ミュージアム
会期:4月26日〜2026年1月18日
年末年始の休館日:12月31日、1月1日
美術作品には、延命長寿や子孫繁栄、家内安全など、様々な願いを込めたモチーフが表されてきた。不老長寿の「仙人」、霊獣とされる「龍」、めでたい兆しとして姿を現すという「鳳凰」、千年生きると言われる「鶴」、ともに冬の寒さに耐えることから「歳寒三友」と呼ばれ、やがて縁起物とされた「松竹梅」、花の王と呼ばれる富貴の象徴「牡丹」など、伝説上の生き物から身近な動植物まで多岐にわたる。本展では、そのようなめでたいモチーフが愛らしく表現された絵画とやきものを一堂に展示する。
会場:岡田美術館
会期:12月14日~2026年6月7日
年末年始の休館日:12月31日、1月1日
ミューぽんで200円OFF!(3名様まで割引)
大正から昭和初期にかけて活躍した美術家・小村雪岱は、日本画や書籍の装幀、挿絵や映画の美術考証、舞台装置など幅広く手がけ、情趣溢れる端麗な画風から「昭和の春信」とも呼ばれた。本展では、雪岱の代表作を網羅しながら、その画業を「人」とのつながりから再考。泉鏡花をはじめとする数多の文学者や松岡映丘などの日本画家、出版人や舞台人たちとの交流と協働に光を当て、互いの仕事へのリスペクトから雪岱の作品世界がいかに生み出されたかを見つめ、新たな雪岱像の構築を目指す。
会場:あべのハルカス美術館
会期:12月27日〜2026年3月1日
年末年始の休館日:12月31日、1月1日
香川県で生まれた猪熊弦一郎(1902〜93)は、東京美術学校に学んだ後も引き続き東京で制作を続け、1938年から40年まではパリで学んだのちに帰国。さらに50歳を過ぎて1955年からニューヨークで約20年間を過ごした後は、東京とハワイの両方にアトリエを構え、90歳まで制作に励んだ。晩年には、具象も抽象もない、様々なかたちが共存する絵画を描いた。本展では、猪熊が80歳を超えて制作した作品を紹介。70年以上にわたって描き続けた作家の、何ものにもとらわれない絵画を展覧する。「ジャネット・カーディフ 40声のモテット」も同時開催。
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
会期:12月13日〜2026年2月15日
年末年始の休館日:12月25日〜12月31日
徳川美術館に所蔵される国宝「初音の調度」は、徳川三代将軍・家光の長女である千代姫が、寛永16年(1639)、尾張徳川家二代・光友に嫁ぐ際に制作された婚礼調度。金銀を贅沢に使い、高度な蒔絵技術を尽くして制作された豪華な調度は、日本における漆芸史上の白眉として名高い。本展では、この国宝「初音の調度」のうち、「初音」の場面を描いた鏡台、昆布箱と、「胡蝶」の場面を描いた帯箱の3件を展示。また特別展「平戸モノ語り-松浦静山と熈の情熱-」に関連し、平戸松浦家に伝世する婚礼調度も合わせて紹介される。
会場:九州国立博物館
会期:2026年1月1日〜1月25日
本企画は小中学校での版画の取り組みである「教育版画」における子供たちの「他者とともに生きる実践」という側面に改めて注目し、反復させ、アートを社会のいまを動かす力につなぐ県立美術館の展示プロジェクト。戦後の教育版画運動をけん引した大田耕士らの戦前の仕事や墨塗り教科書を起点に据えて、平和を思い生活を見つめることから生まれた1950〜90年代の県内教育版画作品(五所川原市教育委員会蔵)を軸とし、全長30mの《車力農業史》の刷りなおしや抵抗のアクションとしての版画を手がけるA3BCの活動、国を超えた子供たちの版画交流の現在が随時合流して展開する。
会場:青森県立美術館
会期:11月15日〜2026年4月12日
年末年始の休館日:12月26日〜1月1日
現代の日本を代表する画家のひとりである杉戸洋は、1990年代から国内外での作品発表を続けてきた。その作品には、小さな家や船、果物、木々や雨粒といった身近なものや自然のモチーフが、線や幾何学的な図形とともに繊細かつリズミカルに構成され、みずみずしい色彩で描き出される。本展で杉戸は「余白」に着目。1990年代から最新作までの絵画を中心とした作品が紹介される。またコラボレーターとしてグラフィックデザイナーの服部一成を迎え、杉戸の作品に触発されて服部がデザインした壁紙が貼りめぐらされた空間の内外に、杉戸の絵画と服部の写真が展示される。
会場:弘前れんが倉庫美術館
会期:12月5日〜2026年5月17日
年末年始の休館日:12月26日〜1月1日
北海道を拠点とする彫刻家・国松希根太の美術館初個展。2000年代初頭から北海道の飛生の旧小学校を改造した「飛生アートコミュニティー」を拠点とし、近年はとくに地平線や水平線、山脈、洞窟などの風景のなかに存在する輪郭(境界)を題材にした彫刻や絵画、インスタレーションなどを発表している。本展では、国松の代表的な作品に加え、作家が十和田の自然と出会うことで生まれた新作を初披露。さらに飛生アートコミュニティーやAyoro Laboratoryでの活動、彫刻家である父・國松明日香や画家の祖父・国松登に連なる作家の系譜も紹介する。
会場:十和田市現代美術館
会期:12月13日〜2026年5月10日
年末年始の休館日:12月29日〜1月1日
ミューぽんで100円OFF!(1名様まで割引)
東京を拠点に、日本各地でプロジェクトを展開してきたアートチーム・SIDE COREの大規模個展。本展ではこれまでに制作された多様な作品を「異なる場所をつなぐ表現」をテーマに再構成して紹介する。「道」や「移動」を主題とした作品を中心に、美術館内外で多様な価値観や生き方が交差する場を作り出すことを目指す。会期中限定で有料ゾーンの一部を無料開放するほか、ゲストアーティストとしてスティーブン・ESPO・パワーズ、森田貴宏、細野晃太朗が参加している。TABではSIDE COREのインタビューと展覧会レポートを公開中。
会場:金沢21世紀美術館
会期:10月18日〜2026年3月15日
年末年始の休館日:12月30日〜1月1日
2024年1月1日に発生した能登半島地震は、石川県を中心とする北陸地方に甚大な被害を及ぼし、約2年が過ぎた現在も復興は道半ばの状況になっている。本展は、被災地の1日も早い復興を祈念し開催。誰にとっても身近な「天気」をキーワードに、工芸と天気の関わりをひもとき、工芸の多彩な魅力に迫る。会場では松田権六、富本憲吉、木村雨山などの人間国宝18名を含む、石川県ゆかりの作家を中心に紹介。輪島塗、加賀友禅、九谷焼など、石川県ならではの工芸作品が展示される。
会場:国立工芸館
会期:12月9日〜2026年3月1日
年末年始の休館日:12月28日~1月1日
キャリアのなかで一貫して美人画を展覧会に出品し続けた上村松園(1875~1949)。生涯をかけて美人画の可能性や理想の美を追求した松園の芸術は、後に続く作家の憧れとなり、数多くの美人画専門の日本画家たちの出現にもつながった。生誕150年の今年開催される本展では、国内有数の美人画コレクションを持つ福田美術館の所蔵品から、松園をはじめとする作家たちの作品を展示。近代の美人画の軌跡を紹介する。
会場:福田美術館
会期:10月11日~2026年1月18日
年末年始の休館日:12月30日〜1月1日
自然と人の関わりをテーマに、映像と文章で表現を続ける今森光彦。琵琶湖を望む田園風景の中にアトリエを構え、写真撮影、執筆、切り絵制作、環境活動など、自然に親しみながら様々な活動を続けている。本展は今森が琵琶湖周辺の自然を追った「里山」シリーズの後、新たなテーマとして取り組んできた「にっぽんの里山」の作品を紹介。日本全国で出会った里山から作品を厳選し、早春を軸に日本の美しい季節をとらえた写真で構成される。
会場:美術館えき「KYOTO」
会期:1月2日~2026年2月2日
2026年の干支は午(馬)。馬はかつて人や荷物を運び、様々な力仕事するなど、人の身近にいる生き物だった。本展では、馬に関わる様々な文化財を紹介。昔の人々が憧れた馬や、人馬一体となりスポーツや競争で活躍する馬たち、「いのり」と関係する馬、野生の馬や実物大の馬など、数々の作品を通して多様な馬の姿が紹介される。
会場:京都国立博物館
会期:12月16日~2026年1月25日
年末年始の休館日:12月29日~2026年1月1日
2025年は、1925年にパリで開催された現代産業装飾芸術国際博覧会が100周年を迎える年。装飾芸術に焦点を当てたこの博覧会は「アール・デコ博」と呼ばれ、以降アメリカをはじめとする諸外国に国際的な影響をおよぼした。本展では、アール・デコと呼ばれる様式のなかでも、とくに女性と関わりの深いデザイン作品にフォーカスし、当時のグラフィック、ファッション、ジュエリー、香水瓶、乗用車などを紹介。100年前の「理想的な女性」像を振り返り、そのデザイン諸相を再発見する展覧会となる。ニュースはこちら。
会場:大阪中之島美術館
会期:10月4日〜2026年1月4日
年末年始の休館日:12月29日〜1月1日
アンドレ・ブルトンが定義づけ、近現代の美術に大きな影響を及ぼしたシュルレアリスムは、広告やファッション、インテリアなどをはじめとする生活空間にも広がりをもたらしていた。本展では、日本国内に所蔵されているシュルレアリスムの思想に影響を受けた名品が集結。圧倒的存在感をもって視覚芸術、ひいては社会全体へと拡大した思想運動を「表現の媒体」というキーワードのもと解体し、シュルレアリスム像の再構築を目指す。
会場:大阪中之島美術館
会期:12月13日〜2026年3月8日
年末年始の休館日:12月29日〜1月1日
2025年から2026年にかけて、日本国内でゴッホをテーマにした大規模展が相次いで開催されている。本展は世界第2位のゴッホコレクションを誇るクレラー=ミュラー美術館の所蔵品を中心とした展覧会だ。2027年に開催する第2期とあわせた2部構成となり、第1期では、《夜のカフェテラス》をはじめとする名品の数々を展示。オランダ時代からアルルに至る画業前半を紹介し、誰もが知るファン・ゴッホになるまでをたどる。レポートはこちら。
会場:神戸市立博物館
会期:9月20日〜2026年2月1日
年末年始の休館日:12月29日~1月1日
1920年代から70年代にかけて、建築家たちが手がけた住宅をめぐる革新的な試みに着目する展覧会。当代の暮らしを根本から問い直し、快適性や機能性、芸術性の向上を目指して設計された戸建ての住宅を、衛生、素材、窓、キッチン、調度、メディア、ランドスケープという、モダン・ハウスを特徴づける7つの観点から再考する。とくにル・コルビュジエやルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエらが手がけた14邸を中心に、写真や図面、スケッチ、模型、家具、テキスタイル、食器、雑誌やグラフィックなどを通じて、20世紀の住まいの実験を検証する。
会場:兵庫県立美術館
会期:9月20日〜2026年1月4日
年末年始の休館日:12月29日、12月31日、1月1日
「日常」をテーマに、同館のコレクションを多彩な切り口で紹介する展覧会。身近な人々や風景をとらえる作品や、身の回りの素材、モチーフを取り込む作家の手つきに着目することで、私たちの日々の営みを取り巻く社会や歴史の構造も探究する。4つの展示室を「日常の再発見」「生と死の狭間」「広島/ヒロシマ」「非常のあらわれ」というキーワードのもとで構成し、選りすぐりの作品を紹介。さらにコレクション作品だけでなく、同館の収集方針や収集作品、広島という地域性をふまえた特別出品も交えるほか、「第10回ヒロシマ賞」受賞作家のモナ・ハトゥムの作品など、近年の新規収蔵品もあわせて展示される。
会場:広島市現代美術館
会期:9月6日〜2026年2月1日
年末年始の休館日:12月27日〜1月1日
戦後の日本洋画壇において異色の存在感を放ち、いまなお熱心なファンを獲得し続ける画家・鴨居玲(1928〜1985)。鴨居は、父親の故郷である平戸市田平町に本籍を持つ長崎ゆかりの作家だ。本展は笠間日動美術館、ひろしま美術館、石川県立美術館、長崎県美術館の作品を中心に、画業初期から絶筆に至るまでの作品によって構成。展示作品には、未発表作も含まれる。
会場:長崎県美術館
会期:11月22日~2026年2月1日
年末年始の休館日:12月29日~1月1日
10月に閉幕した「大阪・関西万博」のイタリア館で人気を博した古代ローマ時代の彫刻《ファルネーゼのアトラス》を、大阪市立美術館で公開する特別展。2026年に日本とイタリアが国交160年を迎えることを記念し、万博の文化的レガシーを次世代に引き継ぐことを目指す。会場では、《ファルネーゼのアトラス》のほか、レオナルド・ダ・ヴィンチの《アトランティコ手稿》2点や、同じくルネサンス期に活躍した巨匠ペルジーノの代表作《正義の旗》が展示される。ニュースはこちら。
会場:大阪市立美術館
会期:10月25日〜2026年1月12日
年末年始の休館日:12月29日~1月2日
2009年のオープン以来、コレクションのみによる展覧会を開催してきた山王美術館。本展では、同館のコレクションから、2025年に生誕150年を迎える上村松園、生誕120年を迎える三岸節子、同じく生誕120年を迎える片岡球子、2026年に没後70年となるマリー・ローランサンという4人の女性画家の作品を展示する。国連で「国際女性デー」が制定されて50年、日本では男女雇用機会均等法制定から40年という節目の年を迎えるにあたって企画された。
会場:山王美術館
会期:9月1日〜2026年1月31日
年末年始の休館日:12月29日~1月2日
世界的ファッションデザイナーであるNIGO®は、銀行家であり陶芸家でもあった三重県出身の川喜田半泥子(1878〜1963)をかねてより敬愛し、半泥子作品のコレクターとしても知られている。またここ10年は茶道に精進し、半泥子が開いた廣永窯(現仙鶴窯)をはじめとする全国各地の窯元を訪ね、茶碗作りに勤しんできた。本展はそんな両者が時を超え、「茶の湯の茶碗」を介して出会う展覧会。NIGO®が蒐集した半泥子作品55点と、NIGO®の自作茶碗25点を一堂に展示する。
会場:石水博物館
会期:11月15日〜2026年1月12日
年末年始の休館日:12月29日~1月3日
美術を通じて、日常が抱える諸問題や世界の根源的真理への気づきをもたらすアーティストたち。本展では、グローバル化の進展により日本人作家の海外発表機会が拡大した1990年代以降の現代美術を中心に、同館のコレクションから導き出される「視覚」「身体」「アイデンティティ」「歴史」といった複数のテーマに基づき、国内作家の実践を紹介する。詳細はニュースをチェック。
会場:京都国立近代美術館
会期:12月20日~2025年3月8日
年末年始の休館日:12月29日~1月3日
「イマジュリィ(imagerie)」は、イメージ図像を意味するフランス語。本展では、本や雑誌の挿画、装幀、絵はがき、ポスターなど大衆的な印刷物や版画の総称としてこの言葉を用い、監修者である山田俊幸(1947〜2024)の貴重なコレクション約320点を展覧する。紹介されるのは、大衆文化が隆盛した大正時代に、当時の時代背景と並走しながら独自の表現を次々に生みだしていた、藤島武二、橋口五葉、竹久夢二、杉浦非水らの多彩なデザインやイラストレーション。日本のくらしに花咲いた魅力あふれるイマジュリィの世界を、存分に堪能できるような機会となる。
会場:アサヒグループ大山崎山荘美術館
会期:12月20日〜2026年3月8日
年末年始の休館日:12月29日〜1月3日
ミューぽんで100円OFF!(1名まで割引)