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左から:「ジェフ・クーンズ 「PAINTINGS AND BANALITY - SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION」、「Ryuichi Sakamoto & Tin Drum KAGAMI+」、「フェルメール《真珠の耳飾りの少女》展 17世紀オランダ絵画の名品、奇跡の再来日」
今年のシルバーウィークは、9月19日から9月23日までの最大5連休となる。同期間中に、関西地方の美術館や博物館、ギャラリー等で開催されている、注目の展覧会をエリア別に紹介。気になる展覧会を見つけて、お出かけの計画に役立てて欲しい。
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*各展覧会の会期・内容は予告なく変更になる場合があるため、お出かけ前には公式ウェブサイトをご確認ください。
17世紀オランダ絵画を代表するフェルメールの最高傑作のひとつ、《真珠の耳飾りの少女》を中心とした展覧会。日本での本作の公開は14年ぶりとなり、最後の機会になるとも言われている。フェルメール最初期の作品《ディアナとニンフたち》と、同時代のオランダ絵画の名品もあわせて紹介される。ニュースはこちら。
会場:大阪中之島美術館
会期:8月21日〜9月27日
19世紀イタリアの画家アントニオ・フォンタネージ(1818〜82)は、スイス、フランス、英国などヨーロッパ各地に滞在し、バルビゾン派やターナーらから影響を受けながら詩情豊かな独自の風景画を生み出した。本展は、光と自然への貪欲な関心をもとに風景画を生涯描き続けたフォンタネージの、初期から晩年に至る作品群を概観する。
会場:京都国立近代美術館
会期:7月18日〜10月4日
現代アートにおいて唯一無二の地位を築いてきたジェフ・クーンズの個展がエスパス ルイ・ヴィトン大阪で開催中。家庭用品、広告に使われる表現、子供向けの図像など、芸術的に些末とされてきたものの価値を大きく変え、ハイカルチャーと大衆文化の間に潜む緊張関係を探求し続けてきたクーンズ。本展では、1980年代の初期を代表するシリーズから後期の大規模な絵画作品にいたるまで、40年以上にわたる創作の変遷を紹介する。レビューはこちら。
会場:エスパス ルイ・ヴィトン大阪
会期:2月20日〜10月18日
本展では、丸木スマ(1875〜1956)の初期から晩年までの作品約130点を紹介。専門的な美術教育を受けていない高齢の女性として異例の画壇デビューを果たし、当時の美術界に大きな衝撃を与えた作家が描いた色鮮やかな世界を味わえる機会となる。草、花、生き物、そして人々の姿。生命力に溢れた絵の数々は、複雑な現代社会を生きる私たちへの力強いエールとなる。
会場:滋賀県立美術館
会期:9月11日〜11月23日
藤田嗣治の芸術を7つのテーマで紹介する展覧会。藤田研究の第一人者として知られるシルヴィー・ビュイッソンの監修のもと、藤田の創作源を「自己表現」「風景」「前衛」「東方と西方」「女性」「子ども」「天国と天使」という「7つの情熱」で読み解く。これまであまり紹介されてこなかったフランス各地の作品を中心に、油彩、版画、資料など日本初公開を含む約140点を一堂に展観する。
会場:佐川美術館
会期:9月17日~11月23日
江戸時代後期に活躍した浮世絵師・歌川国芳(1797〜1861)は、ジャンルにとらわれず当時の江戸っ子たちを喜ばせる作品を生み出し続けた。本展は、
《相馬の古内裏》《みかけハこハゐがとんだいゝ人だ》《其まゝ地口猫飼好五十三疋》をはじめとする200点を6つのジャンルに分けて紹介し、国芳の多彩な表現の魅力に迫る。
会場:京都市京セラ美術館
会期:7月18日~9月23日
14世紀初めに制作された、現存最古の春画《稚児草紙》を初公開する展覧会。長らく醍醐寺に伝わり「幻の作品」とも呼ばれてきた本作は、2025年に福田コレクションに加わった。僧侶と稚児の愛の行為に詞書が添えられ、穏やかな色彩、ユーモラスな人物表現、想像を誘う物語性が見どころとなる。あわせて、江戸から明治にかけての春画11点も紹介する。
会場:福田美術館
会期:9月19日〜2027年1月17日
染織芸術のパイオニア、山鹿清華の40年ぶりとなる回顧展。デザイン、素材の選択、制作までを作家自身が一貫して手がける「手織錦」を生み出し、染織を美術表現として切り拓いた作家の歩みを紹介する。祇園祭のタペストリーや、建築家・村野藤吾との協働による空間装飾など、代表作と資料を通してその知られざる創作の軌跡をたどる。
会場:京都市京セラ美術館
会期:9月19日〜12月20日
《KAGAMI》は、坂本龍一とトッド・エッカート率いるTin Drum(プロデュース・ヴィジュアル制作)が共同制作したプロジェクト。坂本のピアノ演奏を三次元的にとらえ、複合現実(MR)空間に再現する。現実のコンサートでは叶わない距離で坂本の姿を目の当たりにする、いままでにない没入体験だ。会場では映像、写真、テキストのほか、坂本自身が調香した「香り」も漂い、五感を通じて坂本の音楽世界に入り込むことができる。本展は事前予約制。ニュースはこちら。
会場:VS.(ヴイエス)
会期:6月27日〜10月12日
カール・ヴァルザーは20世紀前半に活躍したスイスの芸術家。優美な線や色彩に深い意味を潜ませた独自の画風と、視覚芸術、舞台、出版文化を横断する総合的な創造活動が近年再び注目を集めている。1908年には日本を訪れ、明治期の風俗や風景も描いた。本展はヴァルザーの日本初の回顧展であり、出品作すべてが日本初公開となる。絵画や素描など約150点を通して、その多角的な創作の魅力に迫る。東京ステーションギャラリーのレポートはこちら。
会場:大阪中之島美術館
会期:7月4日〜9月27日
2022年に愛知県に開園したジブリパークの“いま”を伝える展覧会。お馴染みのジブリ作品に登場するキャラクターとの出会いを楽しめる、「移動遊園地のような」空間になるという。体験型展示や貴重な資料展示に加え、大人も子供も想像力の世界へ飛び込める貴重な機会になりそうだ。ニュースはこちら。
会場:ATCギャラリー
会期:7月18日~9月26日
笹本晃はニューヨークを拠点に、パフォーマンス、インスタレーション、映像など多様なメディアを横断しながら表現活動を行い、空間に身体を介在させる即興的パフォーマンスで国際的に高く評価されている。本展では、初期の代表作からキネティックな要素が強まる最新作まで、ユーモアと実験精神に満ちた笹本の創作を紹介する。東京都現代美術館のレポートはこちら。
会場:国立国際美術館
会期:7月19日〜11月3日
本展は、2027年に迎える国立国際美術館の開館50周年を記念し、同館の所蔵品を通して美術の潮流やその背景を振り返る展覧会。2期制の第1期「コレクション1」では、「近代美術の父」とも称されてきたポール・セザンヌの作品から1960年代半ばまでを対象とする。同館を代表する作品群を通して、いまも再考と更新のなかにある美術の展開をたどる。
会場:国立国際美術館
会期:7月19日〜11月3日
アサヒグループ大山崎山荘美術館の開館30周年を記念し、同館コレクションの核であるクロード・モネ作品全点—《睡蓮》5点、《日本風太鼓橋》ほか3点—が展示される。同館には、モネの《睡蓮》を展示するために安藤忠雄が設計した円形展示室「地中の宝石箱」(地中館)がある。周囲の自然と調和したその厳かな空間でモネと向き合う体験は、特別なものとなるだろう。なお同館では、9月19日から「開館30周年記念 ジョルジュ・ルオー ―いつくしむまなざし、祈りの筆あと」展も開催される。
会場:アサヒグループ大山崎山荘美術館
会期:9月19日~2027年4月11日
ミューぽんで100円OFF!
本展は、2006年から4年間にわたり兵庫県立美術館の館長を務めた美術評論家・中原佑介に焦点を当てた展示。国内外の戦後美術を独自の視点で切り取ってきた中原の言葉をたどりながら、同館のコレクションを紹介する。あわせて、中原の日本近代に関する著作をひもときながら紹介される近代洋画コレクションも見逃せない。
会場:兵庫県立美術館
会期:4月28日〜9月23日
幕末・明治期に活躍した絵師・河鍋暁斎(1831〜89)。神仏画から戯画、動物画、妖怪画と手がけた作品は多岐にわたり、独自の画技と発想で知られる。本展では、世界有数の暁斎コレクションを持つイスラエル・ゴールドマンの所蔵作品より、日本初出品の肉筆画や保存状態の良い版画など約100点を紹介する。
会場:神戸市立博物館
会期:7月11日〜9月23日
素朴さと洗練されたデザイン性をあわせもつチェコの絵本。チェコでは、母国語や自国の文化を守り伝えるため、多くの作家が芸術性の高い絵本を生み出してきた。本展は、チェコの児童書の歴史を振り返るとともに、海外でも注目を集める絵本作家たちの創作を、原画、リトグラフ、デッサン、制作過程の資料などから紹介する。
会場:芦屋市立美術博物館
会期:7月14日〜9月27日
本展は、ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアに伴って毎年開催される児童書のためのイラストレーション・コンクールの入選作品展。本コンクールでの入選を機に作家としての一歩を踏み出す人も多く、絵本作家の登竜門として長年続いている。あわせて、2025年にSM出版賞を受賞したウクライナ出身のマリア・ハイドゥクの作品やラガッツィ賞選出の日本の絵本原画も特別展示され、世界各地のイラストレーターたちの表現を楽しめる。
会場:西宮市大谷記念美術館
会期:8月22日~10月18日
神戸・六甲山上で毎年開催される現代アートの芸術祭。17回目を迎える今回は神戸を象徴する山、六甲山の持つ様々な魅力・アート・人々が出会うことで新たな物語が生まれることを目指すという。草間彌生、奈良美智、ミケーレ・デ・ルッキといったアーティストの作品を楽しめる機会となる。
会場:ROKKO森の音ミュージアム
会期:8月29日~11月29日
江戸時代の京都で活躍した画家・長沢蘆雪。愛らしい動物やユーモラスな表現で知られる蘆雪が、初期の大仕事として和歌山・紀南の寺院に描いた約180面の襖絵を紹介する。無量寺の収蔵庫修理に合わせ、紀南に伝わる躍動感あふれる蘆雪作品が一堂に公開される。
会場:和歌山県立博物館
会期:8月11日~9月23日