
「“カフェ”に集う芸術家 ―印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで」(三菱一号館美術館)会場風景 撮影:編集部
行きたい展覧会を、どうやって見つけていますか? お気に入りの美術館・ギャラリーのウェブサイトをチェックしたり、SNSで偶然流れてきた展示風景に惹かれたり、友人の口コミを頼りにしたり。展覧会との出会い方は、人によって意外と違うものです。
Tokyo Art Beatではサイトリニューアルにあわせて、日頃から数多くの展覧会に足を運び、それぞれの視点でアートを見つめる5人に、「私の展覧会の見つけ方」を聞きました。
▶︎はむぞう(アートウォッチャー)
▶︎akemi(美術ライター)
▶︎シシヤマザキ(アーティスト)
▶︎耳で聴く美術館(美術紹介動画クリエイター)
第4回に登場するのは、耳で聴く美術館 avi。「心が震えるアートの話をしよう」をテーマに、動画プラットフォームを起点にアートの魅力を紹介しており、柔らかな語り口とわかりやすい解説で、SNSの総フォロワー数は50万人を超える。SNSを通じてアートの間口を広げてきたaviに、どのように展覧会を見つけているのかを聞いてみました。

主な情報収集はInstagramですが、TikTokもあわせて活用しています。自分自身がSNSで美術の情報発信をしているため、美術関係のコンテンツがレコメンドされやすくなっているのだと感じます。なかでもTokyo Art Beatさんや美術手帖さんのアカウントは内覧会の情報をいち早くキャッチできるので、いつもチェックしています。
自分が好きな作家、気になっている作家を優先して見に行きます。また、社会的意義が強そうなテーマの展示も見に行くようにしています。最近で言うと、女性アーティストに焦点を当てた企画やLGBTQ+をテーマにした展覧会も積極的にチェックするようにしています。
東京オペラシティ アートギャラリーは駅から近くサクッと見られるのが良くて、展示のテーマも自分好みが多いです。東京都写真美術館は複数の展示をされているので思わぬ出会いがあります。関西では、大阪中之島美術館(開放的で展示の規模も大きい)、国立国際美術館(地下に展示室があるのが好き。コレクションが良いので常設展推し)、京都市京セラ美術館(和洋折衷の建築など空間全体の雰囲気が魅力)、兵庫県立美術館(安藤忠雄建築を味わえ、海辺という立地も好み)などが好きです。

三菱一号館美術館の「“カフェ”に集う芸術家 ―印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで」と、東京都庭園美術館の「ルーシー・リー展 ―東西をつなぐ優美のうつわ―」です。会場の建築と作品がお互いを引き立てており、ここでしか見られない展覧会だと感じました。

芸術祭や地方でのアートイベントが増えてくるので、その土地ならではの展示をとても楽しみにしています。「神戸六甲ミーツ・アート2026 beyond」や京都・亀岡の「ART PARK PROGRAM」、第1回の「前橋国際芸術祭 2026」、「ムーンアートナイト下北沢」などです。秋は外にいても過ごしやすい気候なので、屋内の美術展より外を歩きたくなります。

Tokyo Art Beatさんは網羅的に展覧会の情報を押さえているため、展覧会名や会期など基本情報をチェックする際にお世話になっています。会期終了まで残り何日と示してくれるのも大変ありがたいです。展覧会の情報を管理されるのは大変かと思いますが、ぜひ続けていただきたいなと思っております!
avi/耳で聴く美術館
アート動画クリエイター。1992年大阪府生まれ。「心が震えるアートの話をしよう」をテーマに、動画プラットフォームを起点にアートの魅力を紹介。大学で美術教育を学び、教員資格も持つ。大学卒業後は一般企業に就職するが、好きなアートを自由に発信することを目指し独立。キャッチーな表現とわかりやすい解説、柔らかなCalmボイスで急激にフォロワーを伸ばし、アートの間口を広げた。現在抱える総フォロワー数は50万人を超える(2026年9月時点)。
Instagram(@mimibi_art301)、TikTok(@mimibi301)、YouTube(@mimibi.art301)