2026年1月開幕のおすすめ展覧会を全国からピックアップ。気になる展覧会はウェブ版でのログインやTABアプリでブックマークがおすすめ。開幕と閉幕間近はメールでお知らせします。
浮世絵の風景画に描かれた名もなき「おじさん」たちに焦点を当てる展覧会。旅や仕事、食を楽しむ姿はたんなる脇役にとどまらず、見るほどに豊かな個性と愛嬌を感じさせる。本展では歌川広重をはじめとする絵師たちの作品150点以上を通して、細部に宿る表現の魅力と浮世絵の新たな読み方を提示する。ニュースはこちら。
会場:太田記念美術館
会場:1月6日~3月1日
柳宗悦の晩年にあたる1950年代、国立近代美術館で「抽象と幻想」展が開催されるなど、日本の美術界では抽象美術が大きな注目を集めていた。そのなか、柳は雑誌『心』に「抽象美について」(1957)を寄稿。「古くして新しい抽象美」について述べたこの一文は、『民藝』第63号での抽象紋特集へと発展し、多くの図版とともに紹介された。本展では、同特集に掲載された「抽象紋」の工芸を軸に構成し、柳が見た「抽象美」を探る。
会場:日本民藝館
会場:1月6日〜3月10日
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1976年7月に開館したSOMPO美術館。このたび開館50周年を記念し、新宿をテーマとした展覧会が開催される。明治時代末期、新宿には新進的な芸術家たちが集まり、彼らがさらに芸術家を呼び込むことで、近代美術の大きな拠点のひとつとなった。本展は、中村彝(つね)、佐伯祐三から松本竣介、宮脇愛子まで、新宿ゆかりの芸術家たちの約半世紀にわたる軌跡をたどる、新宿の美術館として初めての試みとなる。
会場:SOMPO美術館
会期:1月10日〜2月15日
スペイン・カタルーニャ出身の建築家、アントニ・ガウディ。《グエル公園》《カサ・バトリョ》《カサ・ミラ》などの代表作で知られ、後半生をサグラダ・ファミリアの設計と建設に捧げた。本展は、ガウディ没後100年と「イエスの塔」完成という節目にあわせ、ガウディ財団との公式ライセンス契約のもと開催される。サグラダ・ファミリアのオリジナル図面やガウディの手記、直筆の書簡など、学術的にも貴重な未公開資料を世界初公開。さらに筆跡心理学的分析による最新研究を通じて、ガウディの内面と革新的思考に迫る。詳細はニュースをチェック。
会場:寺田倉庫G1ビル
会期:1月10日〜3月15日
トマス・モアにより名づけられたユートピアとは「どこにもない場所」を意味する。ウィリアム・モリスの思想を起点に、20世紀日本では美術・工芸・建築を横断し、暮らしの理想をかたちにする試みが展開された。本展は、装飾や建築に宿る「美しさ」に焦点を当て、過去のユートピア思想を再考するとともに、今日の暮らしから未来を構想する視座を提示する。
会場:パナソニック汐留美術館
会期:1月15日〜3月22日
ミューぽんで100円OFF!
世界的ヒットを記録した劇場版アニメ『ルックバック』。『チェンソーマン』などで知られる藤本タツキが2021年に「少年ジャンプ+」で公開した同名漫画を映画化した作品だ。本展では監督・押山清高が主宰として参加し、原作マンガがアニメーションへと昇華される過程を制作資料とともに検証する。押山と映画に携わったクリエイターが、どのように原作の世界観を紡いでいったのかに着目し、マンガ作品がアニメーションとして結実するまでの軌跡とこだわりをひもとく。ニュースはこちら。
会場:麻布台ヒルズ ギャラリー
会期:1月16日〜3月29日
永青文庫の設立者である細川護立は、幼少期から漢籍に親しみ、渡欧を機に東洋美術を広く蒐集し始めた。中国考古や陶磁器のみならず、中国の石仏・金銅仏、インドや東南アジアの彫刻もコレクションに加えている。本展では「菩薩半跏思惟像」や「如来坐像」(いずれも重要文化財)をはじめとする中国彫刻のほか、多種多様なインド彫刻を7年ぶりに公開。また、"細川ミラー"の名で知られる「金銀錯狩猟文鏡」(国宝)も特別公開する。
会場:永青文庫
会期:1月17日〜3月29日
近代の日本洋画に本格的な「写実」表現をもたらした鹿子木孟郎の生誕151年を契機に、その足跡をたどる特別展。鹿子木は現在の岡山市に生まれ、天彩学舎や不同舎で洋画の基礎を学んだのち、1900年に米国経由でフランスへ留学。1918年まで計3度にわたるパリ留学では、フランス・アカデミスムの巨匠ジャン=ポール・ローランスからフランス古典派絵画の写実の薫陶を受け、ルネ・メナールに象徴主義の表現を学んだ。帰国後は関西美術院や太平洋画会、文部省美術展覧会の中心的な画家として活躍し、近代日本洋画の発展に確かな足跡を残した。本展では10代の初期作品から渡欧作、帰国後の文展や太平洋画会、関西美術院での活動を紹介しつつ、日本洋画における写実の展開と継承を検証する。
会場:泉屋博古館東京
会期:1月17日〜4月5日
1956年にチリのサンティアゴに⽣まれたアルフレド・ジャーは、建築と映像制作を学んだのち1982年に渡⽶。以降、ニューヨークを拠点に国際的に活躍している。1986年のヴェネチア・ビエンナーレと1987年のドクメンタの両方に招待された初のラテンアメリカ出身の作家であり、社会の不均衡や地政学的な出来事に対する繊細な視点と真摯な調査にもとづく作品で知られる。2018年にはヒロシマ賞を受賞。本展では、2023年の広島市現代美術館での受賞記念展で依嘱された大型作品をはじめ、1970年代の初期作品から代表作、そして新作を出品する予定。詳細はニュースをチェック。
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:1月21日〜3月29日
ミューぽんで200円OFF!
本展は、スウェーデン美術黄金期の絵画を本格的に紹介する展覧会。スウェーデン国立美術館の全面協力のもと、19世紀末から20世紀にかけてスウェーデンで生み出された数々の絵画を通して、自然とともに豊かに生きる北欧ならではの感性に迫る。2026年の東京都美術館の開館100周年を記念する最初の特別展となる。ニュースはこちら。
会場:東京都美術館
会期:1月27日〜4月12日
大西茂は、数学研究と制作を往還し、写真と絵画を横断した戦後日本美術の異才。本展は、日本初となる回顧展として、多重露光やソラリゼーションによる写真、アンフォルメルと響き合う巨大絵画、数学の遺稿までを紹介する。数理と思索に裏打ちされた激しい造形表現を通じ、その全貌と国際的意義を再検証する。
会場:東京ステーションギャラリー
会期:1月31日〜3月29日
「ミッション[宇宙×芸術]」展から10年、国際量子科学技術年(2025)にあわせ、宇宙や量子といったサイエンスとアートの関係を探る企画展を開催する。宇宙研究や量子領域に着想した作品群、国産量子コンピュータによるアートなどを通して、「見えない世界」や世界の成り立ちを体験的に考える。インスタレーションやXR展示、研究者と作り手の対話を交え、表現の広がりを感じられる構成となる。
会場:東京都現代美術館
会期:1月31日〜5月6日
米国ロードアイランド州に位置するロードアイランド・スクール・オブ・デザインは、1877年創立の歴史ある美術大学。ブラウン大学に隣接する文化的な環境から、日本美術に関心を寄せた富豪が付属の美術館に多くの作品を寄贈した。約4000点を数える日本美術コレクションのなかでも、大富豪ジョン・ロックフェラー・ジュニアの妻、アビー・オルドリッチ・ロックフェラーによる花鳥版画を中心とした浮世絵コレクションで知られる。本展は、この膨大なコレクションから選りすぐりの160点を紹介する。
会場:千葉市美術館
会期:1月17日〜3月1日
ミューぽんで100円OFF!
向井山朋子は、音楽、映像、パフォーマンス、インスタレーションなど多領域をまたぐ越境的な表現者として知られる。美術館で初の大規模個展となる本展は、アーツ前橋の6つのギャラリーを地下劇場に見立てた回廊型インスタレーションだ。シルクドレスの迷宮《wasted》(2009)、東日本大震災の津波で破壊されたグランドピアノを用いた《nocturne》(2011)、映像詩《ここから》(2025)など、新旧のアートワークが再構築される。観る者の記憶を呼び覚まし、〈私〉と〈世界〉との関係性を問う思索の旅へと誘う展覧会となる。
会場:アーツ前橋
会期:1月24日〜3月22日
浜松市出身で日本の戦後美術を代表する画家、中村宏を包括的に紹介する大規模回顧展。アートにおける表現が目まぐるしく変化し多様化するなかで、中村は70年以上にわたり描くことにこだわり制作を続けてきた。本展では、1950年代半ばの「ルポルタージュ絵画」をはじめ、1960〜70年代の時代精神を映し出すセーラー服姿の女学生や機関車をモチーフとする絵画・イラストレーションなど代表作を幅広く紹介。あわせて映画や漫画からの影響、同時代の芸術家との交流といった視点からの考察を加えるとともに、1970年代以降の絵画表現についても再検証を行う。インタビューもチェックしてほしい。
会場:静岡県立美術館
会期:1月20日〜3月15日
笹岡由梨子は、映像を軸に、歌やキャラクターを組み合わせた独自の表現で注目を集めてきた作家である。自身の身体を反映した少し奇妙なキャラクターたちは、近年、映像と立体の関係を反転させながら存在感を強め、「愛」や「家族」といった主題を率直な歌として響かせる。本展は、同館での初個展として、初期作から近作、新作までが並び、笹岡の表現世界を辿る構成となる。
会場:滋賀県立美術館
会期:1月17日〜3月22日
フィンセント・ファン・ゴッホの作品を受け継いだ、家族のコレクションに焦点を当てる展覧会。ゴッホの画業を支えた弟テオ、テオの死後に膨大なコレクションを管理したテオの妻ヨー、そのコレクションを散逸させないために、フィンセント・ファン・ゴッホ財団を作り、美術館の設立に尽力したふたりの息子フィンセント・ウィレムの3人の存在に光を当てながら、アムステルダムのファン・ゴッホ美術館のコレクションを中心に紹介する。30点以上のフィンセントの作品に加え、日本初公開となる4通の手紙も展示。東京都美術館で開催された本展のレポートはこちら。
会場:愛知県美術館
会期:1月3日〜3月23日
堂本印象は、生涯にわたり全国13ヶ所の社寺で襖絵を手がけた画家。本展では、そのなかでも高い評価を受ける智積院の襖絵に焦点を当てる。1958年、宸殿再建に際して依頼を受けた印象は、時代と向き合う宗教空間のあり方を意識し、あえて大胆で現代的な構想を選んだ。批判を恐れず新しい表現に踏み込んだその姿勢は、伝統と革新の緊張関係を体現するものとして、いまなお強い印象を残している。
会場:堂本印象美術館
会期:1月20日〜3月22日
1926年から1989年まで続いた昭和は、戦争、復興、高度経済成長を経て、日本社会が大きく変貌した時代だった。美術もまたその影響下にあり、戦前・戦中・戦後それぞれで異なる表現が生み出されている。昭和100年となる2026年にあたり、本展ではこの64年間に制作された作品から100点を選び、画家たちが向き合った時代の空気を見渡す。激動の時代に刻まれた表現の厚みが、現代に伝えられる。
会場:福田美術館
会期:1月31日〜4月12日
ミューぽんで100円OFF!
ニューヨークを拠点に、幾何学的な抽象絵画を軸としながら、映像、壁画、ドローイングなど多様なメディアで制作を続けてきたサラ・モリス。ネットワークや建築、都市構造への関心を背景にしたその表現は、国際的にも高く評価されてきた。本展は日本初の大規模個展として、大阪中之島美術館が所蔵する《サクラ》を含む約100点を展示し、30年以上にわたる創作の展開を紹介。
会場:大阪中之島美術館
会期:1月31日〜4月5日
日本を代表する洋画家・小磯良平は、人物画、とりわけ静けさと品格をたたえた女性像によって知られている。本展の中心となる《日本髪の娘》は、1935年に発表され注目を集めたのち海外に渡り、長らく所在不明となっていた作品である。2008年に韓国で再び姿を現し、今回は約90年ぶりに日本での展示が実現した。本作の里帰りを軸に、館蔵品とあわせて小磯の仕事を見つめ直し、その絵画世界に新たな角度から迫る。
会場:神戸市立小磯記念美術館
会期:1月10日〜3月22日
エイドリアン・バーグはキャリアの初期から晩年まで一貫して風景画を追求し、とくに1960年代からの約20年間、自身がアトリエを構えたイギリスのリージェンツ・パークを繰り返し描いたことで知られる。ひとつのキャンバスに複数の空間表現や異なる時間軸を織り込む独自のスタイルは、その後イギリス各地の庭園や旅先の風景へと主題が広がる過程でさらなる展開を見せた。本展は、約50年に及ぶバーグの画業を通覧する国内初の機会として、初期作から晩年の作品まで豊富な関連資料をまじえて紹介する。
会場:広島市現代美術館
会期:1月24日〜4月12日
スウェーデンの陶芸家でありデザイナーのスティグ・リンドベリは、リサ・ラーソンなど才能ある後進を見出し育成した師としても知られ、20世紀北欧デザインを代表する存在として世界中で愛され続けている。本展では、日本でも人気のあるテーブルウェアに加え、ファイアンスや一点もののアートピース、テキスタイル、絵本の挿絵、スケッチなど多岐にわたる作品を展示。日本ではこれまで紹介される機会の少なかった側面も含め、その芸術性を包括的に紹介する。
会場:大分市美術館
会期:1月9日〜2月15日