公開日:2023年6月30日

7月に見たい全国おすすめ展覧会25選:テートの名品、Tokyo Gendai、エルマー、ホックニー、野又穫、新宮晋+レンゾ・ピアノ、中平卓馬×森山大道など

2023年7月にスタートする全国25のおすすめ展覧会を紹介

左から、「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」(国立新美術館)、野又穫 「Continuum 想像の語彙」(東京オペラシティ アートギャラリー)、「私たちは何者? ボーダレス・ドールズ」(渋谷区立松濤美術館)より

7月に開幕する全国の主要な展覧会をピックアップ! 気になる展覧会はウェブ版でのログインTABアプリでブックマークがおすすめ。アプリでは、開幕と閉幕間近をプッシュ通知でお知らせします。

  1. テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ(国立新美術館、東京都)
  2. デイヴィッド・ホックニー展(東京都現代美術館)
  3. あ、共感とかじゃなくて。(東京都現代美術館)
  4. Tokyo Gendai(パシフィコ横浜)
  5. Parallel Lives 平行人生 — 新宮晋+レンゾ・ピアノ展(大阪中之島美術館)
  6. 野又穫 「Continuum 想像の語彙」(東京オペラシティ アートギャラリー)
  7. 私たちは何者? ボーダレス・ドールズ(渋谷区立松濤美術館、東京)
  8. スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた(国立西洋美術館、東京)
  9. うえののそこから「はじまり、はじまり」荒木珠奈 展(東京都美術館)
  10. 「エルマーのぼうけん」展(PLAY!、東京)
  11. 甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性(東京ステーションギャラリー)
  12. Material, or (21_21 DESIGN SIGHT、東京)
  13. ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室(DIC川村記念美術館、千葉)
  14. 湖の秘密-川は湖になった(市原湖畔美術館、千葉)
  15. シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画 横山大観、杉山寧から現代の作家まで(ポーラ美術館、神奈川)
  16. 挑発関係=中平卓馬×森山大道(神奈川県立近代美術館 葉山館)
  17. 横尾龍彦 瞑想の彼方(埼玉県立近代美術館)
  18. 今日の彫刻 - 冨井大裕展—————トルソ、或いはチャーハン—————(栃木県立美術館)
  19. ディーン・ボーエン展 オーストラリアの大地と空とそこに生きる私たち(群馬県立近代美術館)
  20. 「前衛」写真の精神: なんでもないものの変容(新潟市美術館)
  21. 日根野作三展(三重県立美術館)
  22. 民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある(大阪中之島美術館)
  23. 聖地 南山城ー奈良と京都を結ぶ祈りの至宝―(奈良国立博物館)
  24. ジブリパークとジブリ展(山口県立美術館)
  25. 上田薫展(高松市美術館、香川県)

テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ(国立新美術館、東京都)

イギリス・ロンドンのテート美術館のコレクションが来日。18世紀末から現代までの約200年間におよぶ表現のなかで、「光」にまつわる作品が厳選して紹介される。近代絵画としては、イギリス近代美術史を代表する「光の画家」ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー、風景画の名手ジョン・コンスタブル、クロード・モネをはじめとするフランス印象派などの作品が集結。モホリ=ナジ・ラースローなどバウハウスの作家を筆頭に、写真作品も並ぶほか、ブリジット・ライリー、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソンなど現代美術の作品まで、約120点が公開される。展覧会の見どころやオリジナルグッズなど、詳細はニュースをチェック

会場:国立新美術館
会期:7月12日〜10月2日

デイヴィッド・ホックニー展(東京都現代美術館)

東京都現代美術館では、国内では27年ぶりとなるデイヴィッド・ホックニーの大規模個展が7月からスタート。1960年代にアメリカの西海岸で描いた初期の代表作から、近年の集大成というべき故郷ヨークシャー東部の自然を描いた大型絵画のシリーズ、新型コロナウイルスによるロックダウンのあいだにフランス北部のノルマンディーで制作した全長90メートルにも及ぶ新作まで、ホックニーの作品が100点以上が公開される。展示の詳細はニュースをチェック

会場:東京都現代美術館
会期:7月15日~11月5日

あ、共感とかじゃなくて。(東京都現代美術館)

「デイヴィッド・ホックニー展」と同日からは「あ、共感とかじゃなくて。」展もスタート。出展作家は有川滋男、山本麻紀子、渡辺篤(アイムヒア プロジェクト)、武田力、中島伽耶子。安易な共感に疑問を投げかけたり、時間をかけて深い共感にたどりつくような作品が紹介される。SNSの「いいね!」や、おしゃべりのなかでの「わかる〜」など、日常のコミュニケーションで「共感」があふれているいっぽうで、簡単に共感できないような出来事も少なくない現代。知らない人、目の前にいない人について考え、理解を試みる5名の作品を通じて、新しい他者との在り方を学ぶことができるはずだ。

会場:東京都現代美術館
会期:7月15日〜11月5日

Tokyo Gendai(パシフィコ横浜)

「Tokyo Gendai」は今年新たに始動する国際的なアートフェア。​​会場は横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)、会期は7月7日〜9日の3日間だ。本フェアは日本で初めて会場全体を保税地域として使用する許可を取得。国内外から74のギャラリーが集結し、世界水準のアートフェアを目指す。作品の売買はもちろん、彫刻家の大平龍一による特別インスタレーションや、日本を代表する女性アーティストたちの作品を紹介するセクション「TSUBOMI」なども注目だ。詳細はニュースをチェック。7月7日〜10日には、本フェアと連携した企画「TENNOZ ART WEEK」も開催されるので、合わせて訪れるのもよいだろう。

会場:パシフィコ横浜
会期:7月7日~7月9日

Parallel Lives 平行人生 — 新宮晋+レンゾ・ピアノ展(大阪中之島美術館)

大阪中之島美術館では、新宮晋とレンゾ・ピアノの二人展がスタート。風・光・水をテーマに、自然のエネルギーの力で動く造形作品で知られる新宮晋に対して、レンゾ・ピアノはポンピドゥー・センター、銀座メゾンエルメスなど名だたる建築をデザイン、設計してきた。ともに1937年生まれのふたりは、関西国際空港旅客ターミナルビルの国際建築コンペで出会い、以降数多くのプロジェクトで協働してきた。本展では、模型やプロトタイプが展示されるほか、インタラクティブ作品を手がけるイタリアのグループ、 スタジオ・アッズーロによる、彼らのスケッチや設計図、写真をコラージュした映像も投影される。

会場:大阪中之島美術館
会期:7月13日~9月14日

野又穫 「Continuum 想像の語彙」(東京オペラシティ アートギャラリー)

風景にどこか不思議な構造物が配され、懐かしさと不思議さ、現実と虚構が地続きであるような、独特の世界観で知られる画家、野又穫。2020年にはイギリスの有力ギャラリー、ホワイト・キューブにてオンライン個展が開催され、その後同ギャラリーへの所属が決まるなど、世界的にも注目が高まっている。本展は、初期作から最新作まで多数の作品を公開。その制作の全貌に迫る。

会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:7月6日~9月24日

私たちは何者? ボーダレス・ドールズ(渋谷区立松濤美術館、東京)

日本の人形と聞かれて何を思い浮かべるだろうか? 生人形や蠟人形から、マネキン、フィギュアまで、国内の人形文化は体系化が難しいほど多様に展開してきた。本展はこうしたボーダレスな日本の人形を、あえて芸術・美術の枠に押し込めずに紹介。人形とその歴史を通して、私たちが何を「芸術」とし、何を「芸術」ではないとしているのか、その境界に迫る。詳細はニュースをチェック

会場:渋谷区立松濤美術館
会期:7月1日~8月27日

スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた(国立西洋美術館、東京)

フラメンコ、闘牛、ドン・キホーテなど、私たちが思い浮かべるスペインの「イメージ」は、19世紀にこの国を訪れた旅行者たちと、簡単に持ち運びができた版画によって醸成されたものだという。本展は、17世紀からゴヤ、ピカソ、ミロ、タピエスと受け継がれてきたスペイン版画と、ドラクロワやマネなど19世紀イギリスやフランスの画家によるスペイン趣味の版画作品を中心に展示。スペイン版画の傑作が一堂に会する、史上初の機会だ。

会場:国立西洋美術館
会期:7月4日~9月3日

うえののそこから「はじまり、はじまり」荒木珠奈 展(東京都美術館)

へんてこな可愛らしさとゾクッとする感覚が混ざり合ったような世界観の作品で知られる荒木珠奈。本展では、版画や参加型インスタレーションなど、これまでの発表作品が並ぶほか、開催地である上野の「記憶」に着想を得た大型インスタレーションも新たに制作された。会期中には、幅広い年齢を対象にした作家による造形ワークショップや、アート・コミュニケータとの鑑賞プログラムなども多数実施される。

会場:東京都美術館
会期:7月22日〜10月9日

「エルマーのぼうけん」展(PLAY!、東京)

PLAY! MUSEUMでは、国内初となる「エルマーのぼうけん」の展覧会がスタート。「エルマーのぼうけん」とは、どうぶつ島にとらわれた「りゅう」の子を助けに行く、9歳の男の子エルマーの冒険物語シリーズ。日本では累計700万部を超すベストセラーとして広く愛されてきた。約130点の原画、貴重なダミー本や「りゅう」の人形などが公開される。展示物はもちろん、動物の鳴き声や「りゅう」の飛ぶ音が聞こえる会場デザイン、ぬいぐるみ、スノードームなどのグッズも気になる。詳細はニュースをチェック

会場:PLAY!
会期:7月15日~10月1日

甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性(東京ステーションギャラリー)

京都国立近代美術館で開催されていた甲斐荘楠音(かいのしょう・ただおと)の大回顧展は、東京ステーションギャラリーへ巡回。甲斐荘は日本画家として活躍したものの、1940年代初頭に画業を中断して映画業界に転身。様々な表現を越境し、「京都画壇の異才」と称された。会場には、スクラップブック、写生帖、絵画、写真、映像、映画衣裳、ポスターなど、甲斐荘に関する多様な資料が並ぶ。詳細はニュースをチェック

会場:東京ステーションギャラリー
会期:7月1日~8月27日

Material, or (21_21 DESIGN SIGHT、東京)

本展は、私たちの身の回りにあるプロダクトが作られる過程に注目する展覧会。本展ディレクターであり、デザイナーの吉泉聡は、「もの」が作られる以前の問題として、「マテリアル」と「素材」の区別があると述べる。出展作品を通じて、素材ではなくより原初的なマテリアルとの対話をうながす。人類学や最先端のマテリアルサイエンスに関する紹介もあるので、こちらも注目したい。詳細はニュースをチェック

会場:21_21 DESIGN SIGHT
会期:7月14日~11月5日

ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室(DIC川村記念美術館、千葉)

バウハウスやブラックマウンテン・カレッジの教員として戦後アメリカにおいて重要なアーティストを数多く育て上げ、作家としては色面を用いた抽象画で知られるジョセフ・アルバース。本展は、国内初公開作品を含む約100点を公開。アルバースの絵画作品はもちろん、実験的な授業をとらえた写真や映像、当時の学生の作品まで展示し、アルバースの制作者/教師という両側面にアプローチする。出展作品など、詳細はニュースをチェック

会場:DIC川村記念美術館
会期:7月29日〜11月5日

湖の秘密-川は湖になった(市原湖畔美術館、千葉)

市原湖畔美術館では、市原市を流れる養老川と、同館のそばのダムのために建てられた高滝湖をめぐる展覧会が開催。出展作家は岩崎貴宏、大岩オスカール、尾崎悟、加藤清市、菊地良太、南条嘉毅、松隈健太朗、椋本真理子。異なるメディア8名の作家による、サイト・スペシフィックな作品が公開される。

会場:市原湖畔美術館
会期:7月15日〜9月24日

シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画 横山大観、杉山寧から現代の作家まで(ポーラ美術館、神奈川)

「日本画」という言葉は、明治政府のお雇い外国人として来日していたアーネスト・フェノロサが国内の絵画を「Japanese Painting」と呼び、これを和訳したのが始まり。日本固有の伝統と舶来した西洋の文化が混ざり合うなかで、絶えず発展してきた。本展は、そんな日本画の潮流を追いかける展覧会。明治時代から第二次大戦後まで、近代の「日本画」を牽引した画家たちや、現在の「日本画」とこれからの日本の絵画を追究する多様な作家たちの実践が紹介される。

会場:ポーラ美術館
会期:7月15日~12月3日

挑発関係=中平卓馬×森山大道(神奈川県立近代美術館 葉山館)

神奈川県立近代美術館 葉山館では、中平卓馬と森山大道の関係に焦点を当てた展覧会がスタート。ふたりはともに26歳のとき出会い、伝説的な写真誌『PROVOKE』の同人になるなど、交流を深めお互いを刺激し合った。神奈川県内で撮影された、1960〜80年代の貴重な雑誌や写真集、ヴィンテージ・プリントに加えて、本展のために新たに制作されたプリント、映像なども展示される。詳細はニュースをチェック

会場:神奈川県立近代美術館 葉山館
会期:7月15日〜9月24日

横尾龍彦 瞑想の彼方(埼玉県立近代美術館)

神奈川県立近代美術館 葉山で開催されていた横尾龍彦の個展は、埼玉県立近代美術館へ巡回。1928年福岡県で生まれ美術教師を務めていた横尾は、65年にスイスへ。聖書などを題材とした幻想的な絵画によって、澁澤龍彦や種村季弘といった文学者に注目される。ドイツに拠点を設けた80年代以降は、東洋の書道を思わせる、力強い筆線と激しい飛沫が特徴の抽象画を数多く制作し、日独の美術の架け橋となった。本展では、国内のアトリエに残された作品を中心に約90点が公開される。神奈川県立近代美術館 葉山での開催時に公開した小川敦生による本展レビューはぜひ読んでほしい。

会場:埼玉県立近代美術館
会期:7月15日~ 9月24日

今日の彫刻 - 冨井大裕展—————トルソ、或いはチャーハン—————(栃木県立美術館)

画鋲やスーパーボール、ハンマーなど、日用品を組み合わせることで思いがけない造形の「作品」を制作してきた冨井大裕。7月17日まで新潟市美術館で開催されている「みるための時間」展に続けて、栃木県立美術館での個展がスタートする。新作を中心とした約9シリーズ、約45件、約2800点の「彫刻」を通じて、誰もが彫刻家になりうることを示す。

会場:栃木県立美術館
会期:7月8日〜9月3日

ディーンボーエン展 オーストラリアの大地と空とそこに生きる私たち(群馬県立近代美術館)

ディーン・ボーエンは、オーストラリア・メルボルンを拠点に活動するアーティスト。版画を学んだのち渡欧し渡欧したボーエンは、身の回りに生息する生き物をモチーフに作品を制作。これまで、オーストラリアで最高位と言われるフリマントル版画賞グランプリ(1994)、大阪版画トリエンナーレで連続となる特別賞(1994、1997)などを受賞している。本展では、版画80点を中心に、油彩や水彩、ブロンズ彫刻、アサンブラージュ、アーティストブックなどを加え、およそ150点が公開される。

会場:群馬県立近代美術館
会期:7月8日〜8月27日

「前衛」写真の精神: なんでもないものの変容(新潟市美術館)

本展では、4人の作家を手がかりに、昭和期日本の写真表現が紹介される。写真におけるシュルレアリスムを説いた瀧口修造、瀧口とともに「前衛写真協会」を設立した阿部展也、ふたりに魅了され「なんでもない写真」というシリーズを手がけた大辻清司、大辻の愛弟子である牛腸茂雄。昭和という時代のなかで、4人の作家が作り上げた「前衛」に迫る。千葉市美術館での展示の様子はフォトレポートをチェック

会場:新潟市美術館
会期:7月29日〜9月24日

日根野作三展(三重県立美術館)

日根野作三は、三重県伊賀市出身の陶磁器デザイナー。東京高等工芸学校で学んだ後、国立陶磁器試験所でデザイナーとして活躍。第二次大戦後に独立すると、東海地方などの陶業地を巡り、デザインの指導と普及に努めた。本展では、作品や資料をもとに日根野の生涯をたどる過去最大規模の回顧展。作り手や地域の多様性を活かした、人間味あふれるデザインに注目したい。

会場:三重県立美術館
会期:7月1日〜9月24日

民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある(大阪中之島美術館)

新宮晋とレンゾ・ピアノの二人展が開催される大阪中之島美術館では、民藝を「衣・食・住」をテーマにひも解く展覧会もスタート。産地やそこで働く作り手の紹介も交えつつ、暮らしで用いられてきた民藝品を、約130件公開する。さらに、現在の民藝ブームに大きく寄与してきたテリー・エリスと北村恵子(MOGI Folk Artディレクター)によるインスタレーションも展示。柳宗悦が説いた民藝の、今までとこれからの展望を試みる。

会場:大阪中之島美術館
会期:7月8日〜9月18日

聖地 南山城ー奈良と京都を結ぶ祈りの至宝―(奈良国立博物館)

南山城(みなみやましろ)とは京都府の最南部、奈良県に隣接する地域のこと。奈良時代から江戸時代にいたるまで、日本仏教の中心地としてさまざまな出来事の現場となった。浄瑠璃寺九体阿弥陀像の修理完成を記念する本展では、仏像や神像を中心に、地域の寺社に伝わる絵画や典籍・古文書、考古遺品などが公開される。

会場:奈良国立博物館
会期:7月8日~9月3日

ジブリパークとジブリ展(山口県立美術館)

昨年11月、愛知県長久手市の「愛・地球博記念公園」内にジブリパークが開園し、話題を呼んだ。本展は、そのジブリパークの制作現場を指揮した宮崎吾朗の仕事と作品を振り返る展覧会。長野県立美術館での展示の様子を収めたフォトレポートはこちら。なお、本展は事前予約制のため、訪れる際は事前にウェブサイトをチェックしておきたい。

会場:山口県立美術館
会期:7月15日~9月24日
事前予約制

上田薫展(高松市美術館、香川県)

上田薫は生卵やゼリーなど身近なモチーフを、独自のリアリティを持って描き出す画家。抽象画家として作家活動を始めた上田は、グラフィックデザイナーとして活躍した後、再び絵画制作に回帰。以降、写真を使って対象を精巧に描き出す独自の写実表現を追求してきた。本展では、モチーフを拡大した代表的な油彩画はもちろん、大学時代に描いたデッサンや初期の抽象絵画も展示される。

会場:高松市美術館
会期:7月15日〜9月18日

浅見悠吾

浅見悠吾

1999年、千葉県生まれ。2021〜23年、Tokyo Art Beat エディトリアルインターン。東京工業大学大学院社会・人間科学コース在籍(伊藤亜紗研究室)。フランス・パリ在住。