公開日:2023年1月29日

2月に見たい全国おすすめ展覧会:甲斐荘楠音、芳幾・芳年、ローランサンの個展からダムタイプの新作、恵比寿映像祭、ケアや猫をテーマとした企画展まで

2023年2月にスタートする全国22のおすすめ展覧会を紹介

甲斐荘楠音 虹のかけ橋(七妍) 1915-76(大正4-昭和51) 絹本着色・六曲一隻 180.0×370.0cm 京都国立近代美術館蔵

2023年2月に全国で開幕する主要な展覧会をピックアップ! 気になる展覧会はTokyo Art Beatのアプリで見逃し防止のブックマークがおすすめ。開幕と閉幕間近をプッシュ通知でお知らせします。

恵比寿映像祭2023(東京都)

2009年の第1回以来、「映像とは何か」という問いを深めてきた恵比寿映像祭。今年の総合テーマは「テクノロジー?」。気づかないうちに私たちの生活に馴染んでいくテクノロジーに対して、時代、身体や視点の拡張、都市や自然の物語という3つのコンセプトから迫る。注目すべきは、新事業の「コミッション・プロジェクト」。約300名の候補者から選出された荒木悠、葉山嶺、金仁淑、大木裕之による新作制作委嘱のプログラムだ。

テーマ展示では、ルー・ヤン、Houxo QUE、細倉真弓、越田乃梨子、実験工房、北代省三、フィオナ・タン、野老朝雄、平本知樹、井口皓太らの作品が並ぶいっぽう、上映プログラムでは、ジョナス・メカス、ペギー・アーウィッシュ、飯村隆彦、井口奈己らの作品や東京国際ろう映画祭のプログラムなどが公開される。日仏会館MA2 Galleryなど、近隣のアートスペースで開催されるプログラムにも注目したい。参加作家の作品などはニュースをチェックしてほしい。

会場:東京都写真美術館ほか
会期:2月3日〜19日
展覧会詳細

「恵比寿映像祭2023」展示ポスター

ダムタイプ|2022: remap(アーティゾン美術館、東京都)

アーティゾン美術館では、「ダムタイプ」の新作が公開される。本展は、昨年開催された第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館で発表した《2022》の日本バージョン。ニューアルバムのリリースでも話題を呼んだ坂本龍一を新たなメンバーに迎えて作られた新作《2022》の国内初公開の機会となる。詳細はニュースをチェック。

会場:アーティゾン美術館
会期:2月25日〜5月14日
展覧会詳細

「ダムタイプ|2022: remap」展キーヴィジュアル

開館60周年記念 甲斐荘楠音の全貌―絵画、演劇、映画を越境する個性(京都国立近代美術館)

京都国立近代美術館では、様々な表現を越境した甲斐荘楠音(かいのしょう・ただおと)の全貌に迫る大回顧展がスタート。甲斐荘は日本画家として活躍したものの、1940年代初頭に画業を中断して映画業界に転身した「京都画壇の異才」だ。

本展は、映画監督・溝口健二らを支えた風俗考証家としての活動や、女形としての演技など、これまで注目されてこなかった側面にも注目。会場にはスクラップブック、写生帖、絵画、写真、映像、映画衣裳、ポスターなど、甲斐荘に関する多様な資料が並ぶ。詳細はニュースをチェック。なお本展は、7月には東京ステーションギャラリーにも巡回予定だ。

会場:京都国立近代美術館
会期:2月11日〜4月9日
展覧会詳細

甲斐荘楠音 横櫛 1916(大正5)頃 絹本着色 195.0×84.0cm 京都国立近代美術館蔵

ヴォルフガング・ティルマンス 「Moments of life」(エスパス ルイ・ヴィトン東京)

現代の写真表現を牽引するヴォルフガング・ティルマンスの展覧会が、東京・表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催。フォンダシオン ルイ・ヴィトンが持つ約30点のコレクションが公開される。なお、本展は世界各地のエスパス ルイ・ヴィトンで所蔵作品を展示するプログラム「Hors-les-mur(壁を越えて)」の一環だ。本展に訪れる前に、先日までニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催されていた「To look without fear」展のレビューもチェックしておきたい。

会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京

会期:2月2日~6月11日
展覧会詳細

Wolfgang Tillmans Flatsedge 2019 © Wolfgang Tillmans Courtesy of the Fondation Louis Vuitton

アルベルト・ジャコメッティ展(エスパス ルイ・ヴィトン大阪)

同じくフォンダシオン ルイ・ヴィトンによるプログラム「Hors-les-mur」の一貫として、エスパス ルイ・ヴィトン大阪では、昨年11月から延期していたアルベルト・ジャコメッティの展覧会がスタート。代表作として知られる「ヴェネツィアの女」シリーズの彫像や、晩年の人体をモチーフとした彫刻7点が来日する。

会場:エスパス ルイ・ヴィトン大阪
会期:2月23日〜6月25日
展覧会詳細

アルベルト・ジャコメッティ 大きな女性立像 II[Grande Femme II] 1960 暗褐色の緑青を施したブロンズ  Susse Foundry(1961年鋳造、エディション1/6) 277× 29×57.2 cm Courtesy of the Fondation Louis Vuitton © Succession Alberto Giacometti / Adagp, Paris 2022. Photo credits: © Fondation Louis Vuitton/Marc Domage

ケアリング/マザーフッド:「母」から「他者」のケアを考える現代美術 ―いつ・どこで・だれに・だれが・なぜ・どのように?―(水戸芸術館 現代美術ギャラリー、茨城県)

私たちが社会のなかで生きていくうえで、必要不可欠な「ケア」。本展は、近年のアートシーンでも重要なトピックである「ケア」と社会のつながりを問い直す企画展。1960〜70年代の第2波フェミニズムを背景に生まれた表現から、私的な育児日記の読解まで、多様な作品が紹介される。出展作家は、青木陵子、AHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]、石内都、出光真子、碓井ゆい、ラグナル・キャルタンソン、二藤建人、マリア・ファーラ、リーゼル・ブリッシュ、ホン・ヨンイン、本間メイ、ヨアンナ・ライコフスカ、マーサ・ロスラー、ミエレル・レーダーマン・ユケレス、ユン・ソクナム。見どころなど、詳細はニュースをチェックしてほしい。

会場:水戸芸術館 現代美術ギャラリー
会期:2月18日~5月7日
展覧会詳細

ラグナール・キャルタンソン 私と私の母 2010 Courtesy of the artist and Luhring Augustine, New York, and i8 Gallery, Reykjavík

EASTEAST_TOKYO 2023(科学技術館、東京都)

「EASTEAST_TOKYO 2023」はアートギャラリーやプロジェクトがミックスされたアートイベント。会場となる科学技術館では、ギャラリーによる展示・販売、アートプロジェクト紹介のほか、ライブパフォーマンスの実施、ディスカッション、ビューイングツアー、フード&ドリンクなど、様々な企画を予定している。会場以外でも、渋谷や新宿の街頭での映像作品展示、クラブやライブハウスでの音楽プログラムなども実施予定。現在の東京のカルチャーシーンに迫る、新しいイベントだ。参加ギャラリーはニュースをチェック。

会場:科学技術館
会期:2月17日~19日
展覧会詳細

「EASTEAST_TOKYO 2023」メインヴィジュアル

芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル(三菱一号館美術館、東京都)

幕末を代表する浮世絵師、歌川国芳の門下で腕を磨いた落合芳幾と月岡芳年。芳幾は発起人として関わった「東京日々新聞」(現・毎日新聞)の新聞錦絵を描くいっぽう、芳年は国芳から継承した武者絵を展開し、歴史的主題の浮世絵を開拓してきた。本展は、兄弟弟子であり、共同制作も行っているふたりの全貌に迫る企画展。幕末から明治という激動の時代を生きた彼らの作品を通じて、浮世絵というジャンル自体の変遷にも注目したい。

会場:三菱一号館美術館
会期:2月25日〜4月9日
展覧会詳細

三菱一号館美術館「芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル」展示ポスター

マリー・ローランサンとモード(Bunkamura ザ・ミュージアム、東京都)

1920年代にキュビストとしてパリの前衛芸術シーンで活躍した画家、マリー・ローランサン。本展はオランジュリー美術館やマリー・ローランサン美術館など国内外のコレクションから、約100点を公開。国内でも人気の高いローランサンの作品を中心に、同じ年に生まれたココ・シャネルや、ポール・ポワレ、ジャン・コクトー、マン・レイ、マドレーヌ・ヴィオら同時代の人々との関係にもふれながら、当時のパリのアートワールドを概観する。

会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
会期:2月14日〜4月9日
展覧会詳細

マリー・ローランサン ニコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン 1922 キャンバスに油彩 マリー・ローランサン美術館蔵 © Musée Marie Laurencin

ハンセン病文学の新生面『いのちの芽』の詩人たち(国立ハンセン病資料館、東京都)

国立ハンセン病資料館では、戦後療養所で生まれた詩に注目する展覧会が開催される。展覧会タイトルにある『いのちの芽』とは、ハンセン病療養者らによって1953年に刊行された合同詩集のこと。第二次大戦後すぐ、日本国憲法に基本的人権が明記されたこと、ハンセン病初となる治療薬プロミンが登場したことによって、療養者のなかには自らの境遇を「宿命」とするのではなく、変革可能な未来ととらえる人が台頭し始める。療養所における文学もまた、新たなスタイルが生まれていた。本展では、『いのちの芽』参加者による自筆資料など、初公開となる資料が多数展示される。

会場:国立ハンセン病資料館
会期:2月4日〜5月7日
展覧会詳細

国立ハンセン病資料館「ハンセン病文学の新生面『いのちの芽』の詩人たち」展示ポスター

美術館堆肥化計画2022(青森県立美術館)

「美術館堆肥化計画」とは、青森県立美術館が地域にとび出し、地域との協働を通じて、ミュージアムの社会交流施設としての可能性をひらくアートプロジェクト。昨年10月に、県立美術館の建築やデザインを紹介するPR展示「旅するケンビ」と、現代アート作品の展示などを行う「耕すケンビ」という展覧会を実施してきた。2月からスタートする本展は、プロジェクト全体の成果展示。「旅するケンビ」で展示された各地域ゆかりの生活資料や、「耕すケンビ」に参加した田附勝、小田香、蓑虫山人らの作品が公開される。

会場:青森県立美術館
会期:2月4日〜4月16日
展覧会詳細

青森県立美術館「美術館堆肥化計画2022」展示ポスター

速水御舟展(茨城県近代美術館)

大正・昭和期の近代化する社会のなかで、日本画を牽引した早世の画家、速水御舟。その画風は30年の画家生活においてめまぐるしく変遷し、大正期の細密描写による写実表現から、古典的な絵画への回帰を経て、単純化と平面性を伴う後期作品へと至る。本展は、その多彩な画業に迫る回顧展。およそ100点の本画や、素描が展示される。

会場:茨城県近代美術館
会期:2月21日~3月26日
展覧会詳細

速水御舟 鍋島の皿に柘榴 1921

横尾龍彦 瞑想の彼方(神奈川県立近代美術館 葉山)

1928年、福岡県で生まれ、スイスやドイツなど国内外で活動した画家・彫刻家の横尾龍彦。北九州市美術館で開催されていた彼の個展は、神奈川県立近代美術館 葉山へ。もともと北九州で美術教師だった横尾は、65年にスイスへ。聖書などを題材とした幻想的な絵画によって、澁澤龍彦や種村季弘といった文学者にも注目された。ドイツに拠点を設けた80年代以降は、東洋の書道を思わせる、力強い筆線と激しい飛沫が特徴の抽象画を数多く制作し、日独の美術の架け橋となった。本展では、国内のアトリエに残された作品を中心に約90点が公開される。

会場:神奈川県立近代美術館 葉山
会期:2月4日〜4月9日
展覧会詳細

神奈川県立近代美術館 葉山「横尾龍彦 瞑想の彼方」展示ポスター

戸谷成雄 彫刻(埼玉県立近代美術館)

日本を代表する現代彫刻家として知られる戸谷成雄。地元の長野県立美術館での個展が、埼玉県立近代美術館へ巡回する。戦後美術において制度として解体されつつあった彫刻と向き合い、「表面」「構造」といった独自の彫刻概念をもとに、本質から再構築を試みてきた戸谷。本展では、初期から近年の作品まで代表作を含め約30点を、制作年に縛られることなく、コンセプトに沿って展示される。展覧会と合わせて、戸谷へのインタビューもぜひチェックしてほしい。

会場:埼玉県立近代美術館
会期:2月25日〜5月14日
展覧会詳細

戸谷成雄 森IX 撮影:山本糾


ねこのほそ道(豊田市美術館、愛知県)

ユーモラスなタイトルの本展では、猫にまつわる現代美術作品が紹介される。参加作家は泉太郎、大田黒衣美、落合多武、岸本清子、佐々木健、五月女哲平、中山英之+砂山太一。隙間や内と外を自在に往来し、言葉の秩序から逃れる不可思議な存在としての猫。自由、野生、ユーモア、ナンセンス溢れる、作品たちに注目したい。参加作家による作品など、詳細はニュースをチェック。

会場:豊田市美術館
会期:2月25日〜5月21日
展覧会詳細

佐々木健 ねこ 2017 カンヴァスに油彩 個人蔵 Courtesy of the artist and Gomike

近代の誘惑―日本画の実践(静岡県立美術館)

本展は、静岡県立美術館のコレクションに個人所蔵の重要作を交え、明治から昭和にかけて描かれた日本画を公開。展示は、近代への橋渡しとしての幕末狩野派の作品からスタートし、これまであまり注目されてこなかった守旧派にも焦点を当てつつ、日本画家たちによる古典学習の具体的な試みを紹介し、個性を重んじる大正期、昭和へと近代日本画の変遷を追う。

会場:静岡県立美術館
会期:2月18日~3月26日
展覧会詳細

静岡県立美術館「近代の誘惑―日本画の実践」展示ポスター

ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展(国立国際美術館、大阪府)

東京・国立西洋美術館に来日していたベルリン国立ベルクグリューン美術館の名品は、大阪・国立国際美術館へ。美術商ハインツ・ベルクグリューンによるコレクションの中核を担う、ピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティの作品が多数公開。主要作品がまとめて国外に貸し出されるのは史上初。来日する作品97点のうち、76点が日本初公開となる。

会場:国立国際美術館
会期:2月4日〜5月21日
展覧会詳細

国立西洋美術館「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」展示風景より

とびたつとき 池田満寿夫とデモクラートの作家(和歌山県立近代美術館)

版画家としてはもちろん、芥川賞作家、映画監督としても知られ、多岐にわたる活動を展開した池田満寿夫。本展では、1950年代から66年頃までの池田作品とともに、池田が交遊を持ち、影響を受けた作家の作品も紹介。大阪で結成された「デモクラート美術家協会」から、ヴェネチア・ビエンナーレでの国際大賞まで、池田を中心に当時世界を席巻した日本の版画を振り返る。

会場:和歌山県立近代美術館
会期:2月4日~4月9日
展覧会詳細

池田満寿夫 女・動物たち 1960 ドライポイント、アクアチント 広島市現代美術館蔵

開館50周年記念企画展「安岡信義 1888-1933―近代洋画の黎明期を生きた画家」(鳥取県立博物館)

安岡信義は鳥取県出身の画家。東京美術学校に新しく設置された図画師範科を卒業後、本郷洋画研究所に学び、後年は富山師範学校(現富山大学)で図画教師を務め、美術教育や展覧会の招致などに力を注いだ。初の回顧展となる本展では、現存する作品群を通じて安岡の画業の全貌に迫るとともに、安岡が師と仰ぎ、近代洋画の黎明期を牽引した外光派の画家たちの作品も、あわせて展示される。

会場:鳥取県立博物館
会期:2月11日〜3月21日
展覧会詳細

鳥取県立博物館開館50周年記念企画展「安岡信義 1888-1933」展示ポスター

特別展「受贈記念 彫刻家・澄川喜一の仕事」(島根県立石見美術館)

澄川喜一は島根県鹿足郡六日市町(現・吉賀町)出身の現代彫刻家。全国各地で約100点もの野外彫刻を手がけたほか、東京スカイツリーのデザイン監修をはじめとする、建築分野のデザインや環境造形も手がけており、2020年には文化勲章を受賞している。本展では、島根県立石見美術館が所蔵する彫刻作品のなかから、約50点を公開。あまり表に出ることの少なかった野外彫刻のスケッチや図面、下絵やマケット、石膏原型、収集物なども交えつつ、その仕事に迫る。

会場:島根県立石見美術館
会期:2月4日~4月3日
展覧会詳細

島根県立石見美術館特別展「受贈記念 彫刻家・澄川喜一の仕事」展示ポスター

名刀 江雪左文字 ―江雪斎、家康、頼宣が愛した刀の物語―(ふくやま美術館、広島県)

本展はふくやま美術館が所蔵する国宝「江雪左文字」をめぐる物語を紐解く企画。名刀とともに、かつての持ち主たちが愛した品々が展示される。南北朝時代に作られた江雪左文字は、戦国時代には北条氏の武将板部岡江雪斎が、江戸時代には初代紀州藩主の徳川頼宣が所有していた。有名な武将たちの手を経てきた江雪左文字は、その伝達の経緯自体が伝説的だ。

会場:ふくやま美術館
会期:2月4日~3月19日
展覧会詳細

ふくやま美術館「名刀 江雪左文字 ―江雪斎、家康、頼宣が愛した刀の物語―」展示ポスター

イメージの力 河北秀也のiichiko design(大分県立美術館)

テレビCMなどでも馴染み深い「いいちこ」は大分県宇佐市の酒造メーカー、三和酒類株式会社の商品。プロモーションを手がけてきたのは、アートディレクターの河北秀也だ。本展は、一貫した世界観を提示してきたiichiko designの歴史を紹介するとともに、河北のデザイン思考についても掘り下げを試みる。

会場:大分県立美術館
会期:2月11日~3月29日
展覧会詳細

大分県立美術館「イメージの力 河北秀也のiichiko design」展示ポスター

浅見悠吾

浅見悠吾

1999年、千葉県生まれ。2021〜23年、Tokyo Art Beat エディトリアルインターン。東京工業大学大学院社会・人間科学コース在籍(伊藤亜紗研究室)。フランス・パリ在住。