今年のゴールデンウィークは、前半は4月29日、後半は5月2日〜5月6日の5連休。中間の4月30日、5月1日に休みを取ると最大で8連休となるスケジュールだ。この期間、全国各地では様々な展示が開催されている。本記事はこの連休に全国の美術館や博物館、ギャラリーで開催されている、注目の展覧会をエリア別に紹介。気になる展覧会を見つけて、アートで彩るゴールデンウィークの計画づくりに役立ててほしい。
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大胆な色彩と力強い筆遣いによって近代絵画史に大きな足跡を残した、ポスト印象派の画家フィンセント・ファン・ゴッホ。本展では、世界屈指のゴッホコレクションを誇るクレラー=ミュラー美術館から、モネやルノワールなど同時代の画家たちの作品もあわせて紹介しながら、ゴッホの人生と画業をたどる。2期構成の第1期となる本展は、初期のオランダ時代からパリを経て南仏アルルに至る前半生に焦点を当てる。神戸市立博物館で開催された際のレポートはこちら。
会場:福島県立美術館
会期:2月21日〜5月10日
GW中の休館日:なし
ポーラ美術館開館以来初めて「箱根」という土地に焦点を当てた本展。箱根町立郷土資料館が収蔵する浮世絵コレクションや町指定重要文化財の絵画を起点に、箱根をはじめとした東海道の風景から触発された表現を横断的に紹介する。大巻伸嗣や杉本博司らによるインスタレーションや新作約120点に加え、ルソーの油彩画4点を含むポーラ美術館の西洋近代絵画コレクションを通じて、見る者の感性に働きかける展示構成となっている。ニュースはこちら。
会場:ポーラ美術館
会期:2025年12月13日〜2026年5月31日
GW中の休館日:なし
美術家・福田尚代は、「世界は言葉でできている」という独自の思索を、言葉と美術の両面から探求してきた。言葉を小さな粒子としてとらえ、一つひとつを分解し、並び替えることで、未知の世界に触れる手がかりを見いだしてきた。本展では、初期作から新作までの主要作品を通して福田の創作の軌跡をたどるとともに、会場空間を取り込んだインスタレーションによって、その表現世界を紹介する。また、神奈川県立近代美術館 鎌倉別館では、日米のアーティストや文化人のネットワーク形成に貢献したアーティスト夫妻、内間安瑆(あんせい)・俊子に焦点を当てた「内間安瑆(あんせい)・俊子展 色を織り、記憶を紡ぐ」も同時開催。レポートはこちら。
会場:神奈川県立近代美術館 葉山
会期:2月21日〜5月17日
ミューぽんで100円OFF!
GW中の休館日:なし
2023年3月に石川・国立工芸館で開幕し、全国各地を巡回してきた本展が、新作を加えた90点以上の作品とともに北海道に登場する。人間国宝から若手作家まで20名のアーティストがポケモンをテーマに工芸で表現した作品を紹介する。工芸の繊細な技術とポケモンの愛らしい姿は世代を超えて楽しめるだろう。東京・麻布台 ヒルズギャラリーで開催された際のレポートはこちら。
会場:北海道立近代美術館
会期:4月25日〜6月21日
GW中の休館日:なし
パリで活動していた画家グループ「エコール・ド・パリ」を代表する画家、藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886–1968)。本展は、これまで注目されてこなかった藤田の「写真」を軸に、自己演出のあり方や制作の過程、藤田のまなざしの記憶をたどる。東京ステーションギャラリーで開催された際のレポートはこちら。
会場:札幌芸術の森美術館
会期:4月29日〜6月28日
GW中の休館日:なし
小さな家や船、果物、木々や雨粒といったモチーフを線や幾何学的な図形とともに色彩で描く画家、杉戸洋。本展は「余白」をテーマに、1990年代から最新作までの絵画を中心に構成される。色々なところに潜んでいる余白に心を傾ける杉戸のまなざしを照らし出す。レポートはこちら。
会場:弘前れんが倉庫美術館
会期:12月5日〜5月17日
GW中の休館日:なし
北海道を拠点とする彫刻家、国松希根太の美術館での初の個展。国松は地平線や水平線、山脈、洞窟といった風景に現れる境界を題材に、彫刻、絵画、インスタレーションなどを発表してきた。本展では代表作に加え、十和田の自然との出会いから生まれた新作を展示する。レポートはこちら。
会場:十和田市現代美術館
会期:12月13日〜5月10日
GW中の休館日:5月5日
ミューぽんで100円OFF!
1980年代前半、ダンボールを使ったイラストレーション作品で一躍注目を集め、アートと社会をつなぐ活動を30年以上にわたり展開してきた日比野克彦。本展は、日比野の芸術実践の軌跡を辿る回顧展。水戸芸術館現代美術ギャラリー開催時のレポートはこちら。
会場:八戸市美術館
会期:4月18日〜9月23日
GW中の休館日:なし
東京生まれの藤田嗣治は、1913年にフランスに渡り、ピカソやモディリアーニらと交流しながら独自の画風を展開した。本展では、日本初公開作品を含む約140点を通じて、藤田の人生と創造の核をひもとく。
会場:岩手県立美術館
会期:4月17日〜6月7日
GW中の休館日:なし
マンガ家、エッセイスト、作詞家、脚本家と多岐にわたって活躍したさくらももこ。本展では、『ちびまる子ちゃん』、『もものかんづめ』を含む約300点のカラー原画や直筆原稿を通じて、国民的マンガを生み出したさくらももこの創作の全貌に迫る。
会場:東北歴史博物館
会期:4月18日〜6月21日
GW中の休館日:なし
時間の相対性や知覚のゆらぎに着目し、何気ない風景や身近な物事の観察から鑑賞者の思考を誘発する作品を発表してきた飯川雄大。本展ではこれまでの実践を包括的に紹介するとともに、情報の曖昧さや感覚の不完全さを新たな可能性と捉えた新作インスタレーションを展示する。珍しいものに出会った時の衝撃を他者にどのように伝えるか、その(不)可能性を問い直す。レポートはこちらから。
会場:水戸芸術館 現代美術ギャラリー
会期:2月28日〜5月6日
GW中の休館日:なし
19世紀後半のフランスに革命的な絵画表現をもたらした印象派。本展では、ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団のコレクションより、約10年ぶりに来日するゴッホのアルル時代の代表作《跳ね橋》を栃木では初展示するほか、モネ、ルノワール、セザンヌ、ピサロを含む42名の画家たちの作品70点を通して、当時の美術界のアカデミズムに抵抗した印象派の表現をたどる。
会場:宇都宮美術館
会期:4月19日〜6月21日
GW中の休館日:なし
群馬県前橋市出身の日本画家、塩原友子(1921~2018)。幾何学的な構図やコラージュなど日本画の伝統的な枠にとらわれない手法で、宗教的モチーフを通じて内省的な作品を展開した。本展では、初期から晩年までの作品約100点と資料を通して、画業の全貌をひもとく。
会場:アーツ前橋
会期:4月25日〜6月14日
GW中の休館日:なし
埼玉県立近代美術館の約4200点に及ぶコレクションから、学芸部スタッフによる調査研究をもとに7つの独立したテーマを設けて展示する企画展。モイズ・キスリング、アンドレ・ドラン、田中保、草間彌生、奥山民枝など多彩な作家の作品を通して、コレクションの新たな視座を提示する。
会場:埼玉県立近代美術館
会期:2月7日〜5月10日
GW中の休館日:なし
『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイナー兼アニメーションディレクター、また『アリオン』『巨神ゴーグ』などのアニメ監督として知られ、日本の古代史や近代史をテーマとした歴史漫画も手がけてきた安彦良和の回顧展。初公開を含むアニメ制作時の資料、カラーイラスト、漫画原稿など800点以上を通して、約50年にわたる創作の軌跡をたどる。
会場:新潟県立近代美術館
会期:3月7日〜5月24日
GW中の休館日:なし
ジュエリーとガラスのふたつの分野で活躍したフランスの工芸作家、ルネ・ラリック。本展は、19世紀末から20世紀にかけてフランスで発展した装飾美術の流れのなかで、優美な曲線のジュエリーや、透明感と色彩を生かした花瓶、香水瓶、カーマスコットなどのラリック作品を紹介する。同時代の工芸・デザイン作品もあわせて展示し、当時のフランスの装飾美術が花開いた時代をたどる。レポートはこちら。
会場:国立工芸館
会期:3月20日〜6月14日
GW中の休館日:なし
現代美術から歴史的資料、テレビゲームや銭湯、大道芸など多角的な視点から「路上は誰のものか?」を問い直す本展。過去の実践から現代の都市に対する批評的なアプローチまでをたどりながら、路上の公共性を再検証する。「自由」と「邪魔」が共存する路上で繰り広げられる芸術と課題に目を向ける機会となるだろう。
会場:金沢21世紀美術館
会期:4月25日〜9月6日
GW中の休館日:なし
没後35年を経た今も世界中で愛されるキース・ヘリング(1958~1990)。本展は、中村キース・ヘリング美術館が新たに収蔵した全長5メートル超の彫刻《無題(アーチ状の黄色いフィギュア)》を切り口に、ヘリングの彫刻に焦点を当てる。彫刻を軸に多岐に渡る活動をたどりながら、ヘリングの造形表現や哲学を紹介する。また、同館を設計した建築家・北川原温の初個展となる北川原温 「時間と空間の星座」が同時開催されている。
会場:中村キース・へリング美術館
会期:2025年6月7日〜2026年5月17日
ミューぽんで200円OFF!
GW中の休み:なし
2025年に創設30周年を迎えたファッション・テキスタイルブランド、ミナ ペルホネン。100年後も存続するブランドとしてのあり方を模索しながら独自のプロダクトを生み出してきた活動を、原画やテキスタイルに加え、刺繍、織、プリント工場の様子などを通して紹介する。流行に左右されず、普遍的な価値を追求するミナ ペルホネンのものづくりをひもとく。世田谷美術館で開催時のレポートはこちら。
会場:松本市美術館
会期:4月16日〜6月7日
GW中の休み:なし
マンガ家・水木しげる(1922~2015)は、漫画を通じて現代日本に妖怪文化を根付かせ、妖怪ブームを巻き起こした。本展は、妖怪関連資料や書籍、原稿や原画を通して、妖怪文化をさらに豊かなものへ発展させた水木の軌跡をたどる。
会場:静岡市美術館
会期:4月4日〜6月14日
GW中の休み:なし
「風景の美術館」をうたう静岡県立美術館の開館40周年を記念し、館長と5人の学芸員による共同キュレーションで開催される企画展。ゴーギャン、若冲から大観、草間彌生まで120点を超える作品や資料を通して、絵画を立体的・空間的に観察することで新たな視座を提示する。
会場:静岡県立美術館
会期:4月25日〜6月21日
GW中の休み:なし
江戸後期に活躍し、大胆な構図と派手な色使いで浮世絵界に新風を吹き込んだ歌川国芳(1797~1861)。本展では、武者絵、戯画、美人画、風景画、役者絵、肉筆画など約400件を展示し、多岐にわたる国芳の画業をたどる。
会場:愛知県美術館
会期:4月24日〜6月21日
GW中の休み:なし
画家・櫃田伸也の過去最大の回顧展。櫃田は身近な変化し続ける景色を出発点に、西洋絵画の技法に東洋絵画の要素を融合させた独自の絵画を描き、それを「通り過ぎた風景」と呼んだ。本展では1960年代から2026年の最新作まで約120点の作品や資料を通して、制作の歩みをふりかえる。
会場:豊田市美術館
会期:4月4日〜6月21日
ミューぽんで100円OFF!
GW中の休み:なし
1960年代にアメリカで花開き、世界的なムーブメントを巻き起こしたポップ・アート。矛盾をはらむ社会情勢を背景に、色鮮やかにそしてシニカルに社会の姿を描き、美術の枠を超えて幅広い分野に影響を与えた。本展では、同時代に人気を博したザ・ビートルズの愛称「FAB4」になぞらえ、ロイ・リキテンスタイン、アンディ・ウォーホル、ロバート・ラウシェンバーグ、ジャスパー・ジョーンズの版画作品を中心に、ポップ・アートの展開をたどる。
会場:鳥取県立美術館
会期:4月11日〜6月14日
ミューぽんで250円OFF!
GW中の休み:なし
広島県福山町(現・福山市)出身の小林徳三郎(1884–1949)。柔らかな色合いで子供たちの日常など、何気ない瞬間をとらえた作風で知られる。本展は、300点を超える作品と資料を通して、画業を振り返る初めての大規模な展覧会となる。
会場:ふくやま美術館
会期:4月11日〜6月7日
GW中の休み:なし
サウナの発祥は約2000年前のフィンランドと言われている。サウナに宿る精をもてなすと家に繁栄がもたらされるという民話がいまも息づくフィンランドでは、サウナは社交場としても定着し、生活文化に欠かせないものとなった。本展ではサウナにまつわる歴史や文化を多角的にひもとくとともに、アルヴァ・アアルトをはじめとした北欧デザイナーとサウナの関わりも紹介する。レポートはこちら。
会場:広島市現代美術館
会期:3月14日〜6月28日
GW中の休み:なし
細見家3代が約80年をかけて築いた京都・細見美術館のコレクション。本展では、仏教工芸や茶の湯釜、伊藤若冲や酒井抱一・鈴木其一に代表される江戸琳派の絵師など、日本を代表する古美術コレクションの形成の軌跡をたどる。
会場:九州国立博物館
会期:4月21日~6月14日
GW中の休み:なし
日本のアニメやマンガ、ゲーム、オタク文化といったサブカルチャーを取り込みながら独自の表現を展開してきたアーティスト、Mr.(ミスター)。賑やかさの裏にある空虚さや過剰な情報化による孤立など、現代特有の感情を描き出した作品群は、現代日本のリアリティを映す「肖像」でありながら、社会の不安定さを超えて希望を見出す作家のレジリエンスが息づいている。本展は国内初の大規模企画展として、新作を含む平面作品、巨大立体作品、大規模インスタレーション、映像など80点以上を通じて、Mr.の創作の全貌をひもとく。
会場:福岡アジア美術館
会期:4月24日〜6月21日
GW中の休み:4月30日
大正浪漫を代表する詩人画家、竹久夢二(1884–1934)の生誕140年を記念し、夢二郷土美術館(岡山)のコレクションから厳選された作品により開催される展覧会。近年発見された《アマリリス》や滞米中に描かれた油彩画《西海岸の裸婦》を含む約130点を通して、時代に先駆けたマルチアーティスト、竹久の画業をたどる。
会場:浦添市美術館
会期:2月11日〜9月6日
GW中の休み:なし