公開日:2025年9月30日

10月スタートのおすすめ展覧会20選:アンディ・ウォーホル、SIDE CORE、オルセー美術館、アール・デコなど【2025年版】

東京、神奈川、長野、石川、京都、愛知、広島など、全国の美術館で2025年10月に開幕する展覧会を紹介!

2025年10月開幕のおすすめ展覧会を全国からピックアップ。気になる展覧会はウェブ版でのログインTABアプリでブックマークがおすすめ。アプリでは、開幕と閉幕間近をプッシュ通知でお知らせします。

  1. 【東京】アンディ・ウォーホル 「SERIAL PORTRAITS – SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION」(エスパス ルイ・ヴィトン東京)
  2. 【東京】「永青文庫 近代日本画の粋 ―あの猫が帰って来る!―」(永青文庫)
  3. 【東京】「ウィーン・スタイル―ビーダーマイヤーと世紀末 ライフスタイルとしてのデザイン」(パナソニック汐留美術館)
  4. 【東京】「修理後大公開! 静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝」(静嘉堂文庫美術館)
  5. 【東京】「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」(東京ミッドタウン八重洲ほか)
  6. 【東京】「Synthetic Natures もつれあう世界:AIと生命の現在地」(シャネル・ネクサス・ホール)
  7. 【東京】「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着」(アーティゾン美術館)
  8. 【東京】「アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に」(三菱一号館美術館)
  9. 【東京】「総合開館30周年記念 作家の現在 これまでとこれから」(東京都写真美術館)
  10. 【東京】「オスジェメオス+バリー・マッギー One More 展」(ワタリウム美術館)
  11. 【東京】「東京の地場に発する国際芸術祭 東京ビエンナーレ2025」(東叡山 寛永寺ほか)
  12. 【東京】「柚木沙弥郎 永遠のいま」(東京オペラシティアートギャラリー)
  13. 【東京】「オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語」(国立西洋美術館)
  14. 【神奈川】「国立劇場の名品展 —鏑木清方、小倉遊亀、東山魁夷、髙山辰雄、加山又造…」(平塚市美術館)
  15. 【長野】「ランス美術館コレクション 藤田嗣治からレオナール・フジタへ 祈りへの道」(軽井沢安東美術館)
  16. 【石川】SIDE CORE 「Living road, Living space | 生きている道、生きるための場所」(金沢21世紀美術館)
  17. 【愛知】「アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」(豊田市美術館)
  18. 【大阪】「新時代のヴィーナス!アール・デコ100年展」(大阪中之島美術館)
  19. 【香川】「瀬戸内国際芸術祭2025 - 秋会期 - 」(高松港ほか)
  20. 【広島】「ひろしま国際建築祭 2025」(ふくやま美術館ほか)

【東京】アンディ・ウォーホル 「SERIAL PORTRAITS – SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION」(エスパス ルイ・ヴィトン東京)

「ポートレイト」をテーマに据え、アンディ・ウォーホルの名作から知られざる作品までを厳選して紹介する。なお本展は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵コレクションを東京、ミュンヘン、ヴェネチア、北京、ソウル、大阪のエスパス ルイ・ヴィトンにて公開する「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの一環として行われる。国際的なプロジェクトを通じて、世界各地のより多くの人々に作品を届けるというフォンダシオンの理念に基づいたものとなる。レポートはこちら

会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:10月2日~2026年2月15日

【東京】「永青文庫 近代日本画の粋 ―あの猫が帰って来る!―」(永青文庫)

重要文化財《黒き猫》は、36歳で夭折した画家・菱田春草が晩年に残した代表作のひとつ。永青文庫でも不動の人気を誇る本作は、クラウドファンディングでの支援と、国・東京都・文京区からの補助により、初めて本格的修理が行われた。本展はその修理完成を記念するもので、《黒き猫》や《落葉》(重要文化財)など同館が所蔵する春草作品全4点を期間限定公開。レポートはこちら

会場:永青文庫
会期:10月4日~11月30日

【東京】「ウィーン・スタイル―ビーダーマイヤーと世紀末 ライフスタイルとしてのデザイン」(パナソニック汐留美術館)

19世紀末から20世紀初頭のウィーンにおける優れたデザインや装飾がみられる家具や工芸作品などのモダンな作品群、またそれらの近代的なスタイルのルーツのひとつであるビーダーマイヤー時代の工芸作品を紹介。銀器、陶磁器、ガラス、ジュエリー、衣装、インテリアなど、このふたつの時代に制作された工芸とデザインを通して、ウィーンにおける「総合芸術」の精神を明らかにする。また、これまで日本ではあまり知られてこなかった女性の先駆的なデザイナー・クリエイターにも焦点を当てる。レポートはこちら

会場:パナソニック汐留美術館
会期:10月4日〜12月17日

【東京】「修理後大公開! 静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝」(静嘉堂文庫美術館)

大阪・関西万博2025にちなみ、20世紀初頭の博覧会に出品した岩﨑家所蔵の光琳派や肉筆浮世絵、近代絵画などを皮切りに、国宝1件、重要文化財13件、博覧会出品作10件余りを一挙公開。菊池容斎の破格の巨大絵画も展示される。なお、前後期(前期:10月4日~11月9日、後期:11月11日~12月21日)で展示がほぼ総入替となる。

会場:静嘉堂文庫美術館
会期:10月4日~12月21日

【東京】「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」(東京ミッドタウン八重洲ほか)

東京の都市空間を活用しながら国際的なアーティストの作品を展示する都市型芸術祭。今回のテーマは「庭 / Garden」。フランスの庭師・思想家ジル・クレマン『動いている庭』にインスピレーションを受け、「庭」を写真表現によって都市空間に持ち込む。5名のアーティスト(鈴木麻弓、千賀健史、南川恵利、宮地祥平、THE COPY TRAVELERS)を紹介するグループ展、MEP(パリ)が推進する新進作家と実験的な写真表現の発信プラットフォーム「STUDIO」と連携した国際共同キュレーション企画、「I’m So Happy You Are Here|写真集でたどる日本の女性写真家のまなざし」展などを展開する。また写真フェア「T3 PHOTO ASIA(フェア)」が10月11日〜13日に開催される。

会期:東京ミッドタウン八重洲、日本橋、京橋、銀座エリアの屋内、屋外会場
会場:10月4日〜10月27日

【東京】「Synthetic Natures もつれあう世界:AIと生命の現在地」(シャネル・ネクサス・ホール)

長谷川祐子(キュレーター/美術批評)が、次世代を担う若手キュレーターを育成する「Hasegawa Curation Lab.」とのコラボレーション企画。同シリーズは昨年開催された「Everyday Enchantment 日常の再魔術化」に続いて、2回目の開催となる。今回、フォーカスされるのはリスボンを拠点に活動するソフィア・クレスポと、彼女がアーティスト・デュオとして活動するエンタングルド・アザーズ。ヴィジュアル、彫像、デジタルインスタレーションなど複数のメディアを横断しながら織りなされる展示空間は、「人間が自然をどう見たいと願っているか」の深層を映し出し、私たちの認識のあり方をも問い直していく。レポートはこちら

会場:シャネル・ネクサス・ホール
会場:10月4日〜12月7日

【東京】「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着」(アーティゾン美術館)

2020年から毎年行われている石橋財団コレクションとアーティストとの共演「ジャム・セッション」の第6回となる本展では、山城知佳子と志賀理江子を迎える。近・現代日本が生み出した矛盾と抑圧、沖縄戦や集中する米軍基地など、生まれ育った土地にある複雑で歪な状況を、ときにユーモアを交えて描き出す山城と、2008年から宮城県を拠点とし、東日本大震災と復興、あるいはそれ以前から作用していた中心と周縁の不均衡な力学のなかに立ち現れる生のあり方に光を当てる志賀。ふたりの新作を通じて、過去から続く複雑で困難な現実に向き合う作家たちの態度と、創造力と芸術という手法のあり方をコレクション作品のうちにも見出し、紹介する。詳細はニュースをチェック

会場:アーティゾン美術館
会期:10月11日〜2026年1月12日

【東京】「アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に」(三菱一号館美術館)

1920年代に世界を席巻した装飾様式「アール・デコ」は、服飾の世界にも広がりを見せた。パリで開催された「アール・デコ博覧会」から100周年の節目にあたり、本展では京都服飾文化研究財団(KCI)が所蔵する服飾作品約60点を中心に展示する。さらに、国内外の美術館所蔵の絵画、版画、工芸品なども加え、現代にも影響を与え続ける100年前の「モード」の魅力と革新性を多角的にひもとく。

会場:三菱一号館美術館
会期:10月11日〜2026年1月25日

【東京】「総合開館30周年記念 作家の現在 これまでとこれから」(東京都写真美術館)

2025年に総合開館30周年を迎えた東京都写真美術館。本展では、石内都、志賀理江子、金村修、藤岡亜弥、川田喜久治ら、国内外で活躍が目覚ましい作家の現在の活動を、同館に収蔵された作品等と合わせて紹介する。進行形の作家活動に触れる機会を通し、作品理解を深めるとともに、これからの表現の可能性を探る。

会場:東京都写真美術館
会期:10月15日〜2026年1月25日

【東京】「オスジェメオス+バリー・マッギー One More 展」(ワタリウム美術館)

1998年サンフランシスコ近代美術館で巨大な壁画を発表し、同館のコレクションに選定され、さらに2001年のヴェネチア・ビエンナーレで世界最大の壁画のインスタレーションを制作したバリー・マッギーと、昨年から約1年間にわたりワシントンのハーシュホーン美術館で大規模個展を開催したオスジェメオスによる、世界初のコラボレーション展。街のエネルギーから生まれた彼らの作品が、自由でエネルギー溢れる新しい力を見せる。

会場:ワタリウム美術館
会期:10月17日〜2026年2月8日

【東京】「東京の地場に発する国際芸術祭 東京ビエンナーレ2025」(東叡山 寛永寺ほか)

国際芸術祭「東京ビエンナーレ2025」には日本と海外あわせて38組のアーティストが参加。第3回となる今回は、「いっしょに散歩しませんか?」をテーマに、東京のまちを舞台にした“さんぽ”を通してアートと出会う体験を提示する。総合プロデューサーは中村政人(アーティスト、東京藝術大学副学⻑)。キュレトリアル・メンバーに並河進、⻄原珉、服部浩之。ニュースはこちら

会場:東叡山 寛永寺ほか
会期:10月17日〜12月14日

【東京】「柚木沙弥郎 永遠のいま」(東京オペラシティアートギャラリー)

2024年に101歳で亡くなった染色家の柚木沙弥郎。柳宗悦らによる民藝運動に出会い、芹沢銈介のもとで染色家としての道を歩み始めた柚木は、さらに挿絵やコラージュなどジャンルの垣根を超えて自身の創作世界を豊かに広げた。本展は、柚木の75年におよぶ活動を振り返るとともに、制作において縁のあった都市や地域をテーマに加えて、柚木を巡る旅へと誘う内容になるという。民藝を出発点に、人生を愛し、楽しんだ柚木の創作活動の全貌を堪能できる展覧会となる。

会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:10月24日〜12月21日

【東京】「オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語」(国立西洋美術館)

「印象派の殿堂」として知られるパリ・オルセー美術館から10年ぶりにコレクションが大規模来日。傑作68点を中心に、国内の重要作品も加えた約100点により、室内をめぐる印象派の画家たちの関心のありかや表現上の挑戦をたどる。エドガー・ドカの代表作《家族の肖像(ベレッリ家)》は日本で初めて展示される。詳細はニュースとチェック

会場:国立西洋美術館
会期:10月25日〜2026年2月15日

【神奈川】「国立劇場の名品展 —鏑木清方、小倉遊亀、東山魁夷、髙山辰雄、加山又造…」(平塚市美術館)

国立劇場は、日本の伝統芸能の保存と振興のため、1966年に設立された日本初の「国立」の劇場である。その場内には、日本画を中心とした当時の画壇最高峰の作家による作品が集められ、格調高い趣を作り出す一翼を担い続けてきた。国立劇場の再整備等事業のための閉場期間中、これらの作品を平塚市美術館が預かり、本展では全36点を一堂に公開する。

会場:平塚市美術館
会期:10月11日〜2026年2月15日

【長野】「ランス美術館コレクション 藤田嗣治からレオナール・フジタへ 祈りへの道」(軽井沢安東美術館)

本展は、藤田嗣治の妻・君代とその遺族から寄贈された2300点以上の作品や資料に加え、「平和の聖母礼拝堂」(通称シャペル・フジタ)の建築家モーリス・クロジエ所有のデッサンや資料の寄託も受けるフランスのランス美術館との共同企画。藤田の洗礼からストーリーが展開する本展では、日本初公開作品44点を含む46点をランス美術館から迎え、軽井沢安東美術館所蔵の作品とともに藤田晩年の画業と人生をひもとく。

会場:軽井沢安東美術館
会期:10月4日〜2026年1月4日

【石川】SIDE CORE 「Living road, Living space | 生きている道、生きるための場所」(金沢21世紀美術館)

ストリートカルチャーを切り口に「公共空間における表現の拡張」をテーマに活動するアートチーム、SIDE CORE。本展では、彼らが2024年度に同館のアーティスト・イン・レジデンスプログラムに参加し、金沢市内および能登半島でリサーチや作品制作を行った成果を展示する。2024年1月1日に発生した能登半島地震を契機に行われた能登半島でのリサーチは、震災がもたらした土地の変化への理解を深めることを目的としていた。展覧会では、「危機に対してアートは何ができるのか」という根源的な問いに挑戦し、SIDE COREの公共空間に対する独自の視点と、芸術がどのように社会に対して新たなバイパス(抜け道)としての可能性をもたらすのかを紹介する。ニュースはこちら

会場:金沢21世紀美術館
会期:10月18日〜2026年3月15日

【愛知】「アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」(豊田市美術館)

1950から60年代の日本の女性美術家による創作を「アンチ・アクション」というキーワードから再評価する展覧会。本展では、中嶋泉による『アンチ・アクション』(2019)のジェンダー研究の観点を足がかりに、草間彌生、田中敦子、福島秀子をはじめとする14名の作家による約100点の作品を紹介する。男性中心的な美術史の語りに異議を唱え、女性美術家たちの多様な表現を通して、戦後日本美術の新たな側面を浮き彫りにする。東京国立近代美術館(12月16日〜2026年2月8日)、兵庫県立美術館(2026年2月28日~5月6日)に巡回予定。

会場:豊田市美術館
会期:10月4日〜11月30日

【大阪】「新時代のヴィーナス!アール・デコ100年展」(大阪中之島美術館)

2025年は、1925年にパリで開催された現代産業装飾芸術国際博覧会が100周年を迎える年。装飾芸術に焦点を当てたこの博覧会は「アール・デコ博」と呼ばれ、以降アメリカをはじめとする諸外国に国際的な影響をおよぼした。本展では、アール・デコと呼ばれる様式のなかでも、とくに女性と関わりの深いデザイン作品にフォーカスし、当時のグラフィック、ファッション、ジュエリー、香水瓶、乗用車などを紹介。100年前の「理想的な女性」像を振り返り、そのデザイン諸相を再発見する展覧会となる。ニュースはこちら

会場:大阪中之島美術館
会期:10月4日〜2026年1月4日

【香川】「瀬戸内国際芸術祭2025 - 秋会期 - 」(高松港ほか)

15年目の節目を迎える「瀬戸内国際芸術祭」は、春・夏・秋会期にわけて計107日間にわたって開催。ジャッガイ・シリブート、プ・ジヒョン、雲門舞集ら21の国と地域から計63組のアーティストが参加する。また新規にニュージーランドやスウェーデンと連携を図り、ニュージーランドからは「第60回ヴェネチア・ビエンナーレ」で金獅子賞を受賞した「マタホ・コレクティブ」のメンバーでもあるサラ・ハドソンが参加。さらに芸術祭の連携プロジェクトとして、開催地域の8つの美術館が日本人アーティストの展覧会を行う。春会期レポート夏会期レポートを公開中。

会場:高松港ほか
会期:10月3日〜11月9日

【広島】「ひろしま国際建築祭 2025」(ふくやま美術館ほか)

3年に1度、広島県福山市・尾道市を中心に行われる建築文化の祭典として、2025年に初開催される「ひろしま国際建築祭」。今回は、「つなぐ——『建築』で感じる、私たちの“新しい未来” 」をテーマに据え、プリツカー賞を受賞した9人の日本の建築家に焦点を当てる展覧会や、丹下健三の自邸を再建するプロジェクトにまつわる展示などが企画されている。また、文化財指定されている古建築や、通常は非公開の現代建築を特別に一般公開するオープン・アーキテクチャーも開催される。ニュースを公開中

会場:ふくやま美術館iti SETOUCHI尾道市立美術館LOG、神勝寺禅と庭のミュージアム、ONOMICHI U2、瀬戸内海周辺のサテライト会場ほか
会期:10月4日〜11月30日

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。