公開日:2026年6月5日

【2026年下半期】全国の見逃せない展覧会39選:クロード・モネ、マリー・アントワネット展から、前橋国際芸術祭、アンドリュー・ワイエスまで

全国で行われる2026年に見たい展覧会の最新版を公開。前橋国際芸術祭をはじめとする芸術祭から、クロード・モネ、アンドリュー・ワイエス、マリーアントワネット展まで、下半期も注目の展覧会がめじろ押し!

左上から時計回りに:「めぶく。Where good things grow. 前橋国際芸術祭 2026」、「アンドリュー・ワイエス展」、「マリー・アントワネット・スタイル」、「モネ没後100年・開館25周年記念 あたらしい目―モネと21世紀のアート」

2026年下半期に全国で開催されるおすすめ展覧会をピックアップ。気になる展覧会はウェブ版でのログインTABアプリでブックマークがおすすめ。アプリでは、開幕と閉幕間近をプッシュ通知でお知らせします。

東京編も公開中

  1. ◎開催中の注目展覧会
  2. 「没後110年 日本画の革命児 今村紫紅」(横浜美術館)
  3. 「開館30周年記念 没後100年 クロード・モネ」(アサヒグループ大山崎山荘美術館)
  4. 「路上、お邪魔ですか?」(金沢21世紀美術館)
  5. 「暗闇をくぐってみたら Part1. 竹内公太展 のののののまつり」(市原湖畔美術館)
  6. 「日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで」(八戸市美術館)
  7. ◎6月にスタートする展覧会
  8. 「⾵間サチコ展:⽅丈ルームの1000⾥眼」(弘前れんが倉庫美術館)
  9. 「椿昇 フリーダムー像(ゾウ)と生きる」(十和田市現代美術館)
  10. 「もはやない国のかつてない光 東ドイツの女性写真家たち」(神奈川県立近代美術館 葉山)
  11. 「竹久夢二のすべて 画家は詩人でデザイナー」(新潟市美術館)
  12. 「モネ没後100年・開館25周年記念 あたらしい目―モネと21世紀のアート」(ポーラ美術館)
  13. 「いま、私は現代アートと出会う 草間彌生、奈良美智、村上隆、アンディ・ウォーホル、バンクシー…」(浜松市美術館)
  14. 「岡﨑乾二郎『端しき、ことの葉』展」(直島新美術館)
  15. 「おとぎの国のモードをさがして/Fairy Tale MODE」(千葉市美術館)
  16. 「開館10周年 特別展 アルベール・マルケ展―水辺の変奏曲」(久留米市美術館)
  17. ◎7月にスタートする展覧会
  18. 「ぬけみち展 かわす・つくる・ともにいる―生きるための回路」(アーツ前橋)
  19. 「マンガを拓く 谷口ジロー展」(鳥取県立美術館)
  20. 「アンドリュー・ワイエス展」(豊田市美術館)
  21. 「第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館帰国展 毛利悠子 Recompose」(横浜美術館)
  22. 「第12回ヒロシマ賞受賞記念 メル・チン展」(広島市現代美術館)
  23. 「NHK日曜美術館50年展」(静岡県立美術館)
  24. ◎8月にスタートする展覧会
  25. 「マリー・アントワネット・スタイル」(横浜美術館)
  26. 「侍-日本画の革新に挑んだ7人-」(足立美術館)
  27. ◎9月にスタートする展覧会
  28. 「下呂 Art Discovery 2026」(岐阜県下呂市内各所)
  29. 「めぶく。Where good things grow. 前橋国際芸術祭 2026」(アーツ前橋ほか)
  30. 「再生、能登と共に(仮)」(金沢21世紀美術館)
  31. 「アジア美術の歩き方 南アジア特別編」(福岡アジア美術館)
  32. 「没後50年 髙島野十郎展」(宇都宮美術館)
  33. ◎10月にスタートする展覧会
  34. 「千崎千恵夫展(仮)」(広島市現代美術館)
  35. 「井田照一展(仮)」(豊田市美術館)
  36. 「今日から明日へ(仮)」(金沢21世紀美術館)
  37. 「生誕130年 前田寛治 ―ポエジイとレアリスム」 (鳥取県立美術館)
  38. 「隙あらば猫  町田尚子絵本原画展」(佐野美術館)
  39. ◎11月にスタートする展覧会
  40. 「カンディンスキー 世界は鳴りひびく ―日本のコレクションでたどる画業と反響―」(長野県立美術館)
  41. 「わたしたちのルノワール ー日本が恋した永遠のほほえみ」(大分県立美術館)
  42. 「松本陽子 宵の明星を見た日」(神奈川県立近代美術館 葉山)
  43. 「ウジェーヌ・ブーダン展 印象派の父―光を求めて」(群馬県立近現代美術館)
  44. ◎12月にスタートする展覧会
  45. 「縦と横 くらべてわかる表現の違い」(足立美術館)
  46. 「⼤正⇆令和アヴァンギャルド(仮)」(弘前れんが倉庫美術館)
  47. 「スティーヴ・ビショップ展(仮)」(十和田市現代美術館)

◎開催中の注目展覧会

「没後110年 日本画の革命児 今村紫紅」(横浜美術館)

明治末から大正初期に活躍した画家・今村紫紅(1880〜1916)の42年ぶり、かつ公立美術館では初の大回顧展。若くして歴史画に高い技量を示した紫紅は、中国の南画や西欧の印象派など新しい表現を取り入れ、個性的な風景画を確立して日本画の革新を果たした。本展では、初公開作品を数多く含む約180点を通して、紫紅の創作の軌跡をたどる。レポートはこちら

会場:横浜美術館
会期:4月25日〜6月28日

「開館30周年記念 没後100年 クロード・モネ」(アサヒグループ大山崎山荘美術館)

アサヒグループ大山崎山荘美術館の開館30周年を記念し、同館コレクションの核であるクロード・モネ作品全点—《睡蓮》5点、《日本風太鼓橋》ほか3点—が展示される。同館には、モネの《睡蓮》を展示するために安藤忠雄が設計した円形展示室「地中の宝石箱」(地中館)がある。周囲の自然と調和したその厳かな空間でモネと向き合う体験は、特別なものとなるだろう。

会場:アサヒグループ大山崎山荘美術館
会期:3月20日〜2027年4月11日
ミューぽんで100円OFF!

「路上、お邪魔ですか?」(金沢21世紀美術館)

所有や統治の枠組みが曖昧な「路上」は、自由や解放があるいっぽうで、他者の主観的ルールが衝突する息苦しさをはらんだ空間でもある。1986年に赤瀬川原平藤森照信らによって発足した「路上観察学会」の創設40周年を契機に、路上がもつ偶発的な面白さと、開発によって均質化した都市への批判が込められた彼らの活動を振り返る。本展は、現代美術、歴史的資料、テレビゲーム、銭湯、大道芸を通して「路上は誰のものか?」を問いかけながら、過去の実践から現代の都市への批評的なアプローチまでをたどり、路上の公共性を探求する。秩序と逸脱が混ざり合う公共空間について、思わず足を止めて考えさせられる展示となるだろう。レポートはこちら

会場:金沢21世紀美術館
会期:4月25日〜9月6日

「暗闇をくぐってみたら Part1. 竹内公太展 のののののまつり」(市原湖畔美術館)

市原湖畔美術館は改修工事に伴う4ヶ月間の休館を経て、9月まで部分的開館のかたちで2組のアーティストによる劇場型個展を開催する。第1弾は、石碑や遺構を取材してアート作品を手がける竹内公太による映像インスタレーション。竹内は4ヶ月にわたる千葉県・市原でのフィールドワークをもとに、土地に折り重なる自然・信仰・歴史の層を丹念に掘り起こした。本展では新作映像作品を通して、戦争の記憶や自然と人為が交差する世界を浮かび上がらせる。

会場:市原湖畔美術館
会期:5月1日〜6月28日
ミューぽんで100円OFF!

「日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで」(八戸市美術館)

日比野克彦は1980年代前半、ダンボールを素材にした作品でイラストレーションの概念を再定義した。その後もかたちのないものの表現を追求しながら、美術館長や大学長として美術と福祉・医療を結びつける実践を続けてきた。本展では、多様なフィールドで活躍する日比野がいかに人々とのつながりを求め活動してきたか、そのアーティストとしての軌跡を、膨大な数の作品や絵本、漫画のエピソードを交えて紹介する。日比野の手つきや振る舞い、姿勢といった切り口からその芸術実践をたどり、周囲とのつながりとまなざしを浮かび上がらせる展示構成は、観る者を勇気づけるだろう。水戸芸術館現代美術ギャラリーのレポートはこちら

会場:八戸市美術館
会期:4月18日〜9月23日

◎6月にスタートする展覧会

「⾵間サチコ展:⽅丈ルームの1000⾥眼」(弘前れんが倉庫美術館)

風間サチコは、モノクロの木版画を通して、オリンピックや原子力をめぐる出来事から学校などの身近な風景まで、近代化によってかたち作られてきた日本社会の矛盾と違和感を独自のユーモアと批評性を交えて表現している。本展では近年の大型木版画に加え、風間が新たに取り組む油彩画を初公開。弘前で出会った一冊の本を契機に生まれた「白鳥」シリーズや、青森県内の合浦(がっぽ)公園、浅所(あさどころ)海岸といった風景をモチーフにした作品群にも注目したい。インタビューはこちら

会場:弘前れんが倉庫美術館
会期:6⽉5⽇〜11⽉15⽇

「椿昇 フリーダムー像(ゾウ)と生きる」(十和田市現代美術館)

椿昇は、巨大生命体の造形を通して環境破壊や格差拡大といった社会の諸問題に問いを投げかけてきた現代芸術家。現代を生きる私たちはこうした問題を目の当たりにしながらも、あえて話題にすることを避けてしまう。同調圧力が不可避なこの社会で、自由であること(フリーダム)とはどういうことなのか。本展では、新作「ゾウ」を中心に、実態を見て見ぬふりをしがちな私たちの日常の行為や思考を問い直す。この社会でどう生きるか、自由とは何かを探求する貴重な機会となるだろう。

会場:十和田市現代美術館
会期:6⽉6⽇〜11⽉8⽇
ミューぽんで100円OFF!

「もはやない国のかつてない光 東ドイツの女性写真家たち」(神奈川県立近代美術館 葉山)

第二次世界大戦後、東西の分断によって誕生し1990年の再統一によって消滅したドイツ民主共和国(東ドイツ)。そこで女性写真家たちがキャリアを形成し優れた芸術表現を手がけたことは、ドイツ写真史において近年まで見過ごされてきた。本展は、ライプツィヒの美術大学で修業した写真家たちを中心に、現在も活躍する主要な作家を取り上げ、近作映像や東ドイツ時代の刊行物などの資料も交えながら多様な実践を紹介する。かつて存在した国の日常に注がれた繊細な視線と熟練の技に、改めて光を当てる。

会場:神奈川県立近代美術館 葉山
会期:6月13日〜8月30日
ミューぽんで100円OFF!

「竹久夢二のすべて 画家は詩人でデザイナー」(新潟市美術館)

竹久夢二は、メランコリックな表情を湛えたしなやかな女性像や可憐な少女、愛くるしい子供たちを描いた大正ロマンを代表する画家。「夢二式美人」で一世を風靡し、絵画にとどまらない多彩な才能でいまもなお高い人気を誇る。本展は、京都・嵐山の福田美術館が所蔵する実業家・河村幸次郎旧蔵のコレクションを一堂に会する。大正期の代表的連作《長崎十二景》《女十題》の原画や《青春譜》《旅》などの名作を通して夢二の画業の軌跡をたどり、当時の女性に人気を博した千代紙や便箋などのデザインワークまで約200点を展覧する。夢二の多面的な創作の広がりに触れる機会となるだろう。

会場:新潟市美術館
会期:6月13日〜8月30日

「モネ没後100年・開館25周年記念 あたらしい目―モネと21世紀のアート」(ポーラ美術館)

モネの没後100年とポーラ美術館の開館25周年を記念し、同館が所蔵するクロード・モネ19点を展覧する大規模展。セーヌ河の水辺、サン=ラザール駅や行楽地、海辺などの風景から、ロンドンやヴェネツィアの連作、「睡蓮」連作まで、初期から晩年を網羅するアジア最大のモネ・コレクションだ。本展では国内外18組の現代作家の作品を交えることで、モネの絵画との創造的な対話として新たな「目」を提示する。ニュースはこちら

会場:ポーラ美術館
会期:6月17日~2027年4月7日

「いま、私は現代アートと出会う 草間彌生、奈良美智、村上隆、アンディ・ウォーホル、バンクシー…」(浜松市美術館)

美術館での作品鑑賞が、時に感情を揺さぶり、思いがけない感覚や記憶を呼び起こすことがある。本展はそうした「作品との出会い」に焦点を当て、草間彌生奈良美智村上隆アンディ・ウォーホルバンクシーなど国内外39人の作家による約70点を展示する。色やかたち、光や線、人、風景と記憶といったシンプルなキーワードを手がかりに、現在につながる多様な表現を紹介する。

会場:浜松市美術館
会期:6月20日〜8月30日

「岡﨑乾二郎『端しき、ことの葉』展」(直島新美術館)

岡﨑乾二郎は絵画、彫刻、環境文化圏計画、ロボット開発など幅広い分野にわたる表現活動に加え、文化全般にわたる批評家としても活躍している。1990年代より継続的に直島で展示を行ってきた岡﨑の最新作を含むベネッセアートサイト直島所蔵の作品群を中心に構成される本展。「岡﨑乾二郎と直島」という時間軸、「言葉と絵画の関係」、「回帰」などをキーワードに、時代の異なる作品を通して、日常の小さな断片がつながり、記憶を呼び起こし、新たな認識を開いていく可能性を問う。

会場:直島新美術館
会期:6月13日〜8月30日

「おとぎの国のモードをさがして/Fairy Tale MODE」(千葉市美術館)

おとぎ話は、妖精や魔法使い、森、変身といった象徴的な要素とともに豊かなイメージを生み出し、時代や地域を超えて語り継がれてきた。これらの物語は文学にとどまらず、美術、演劇、デザイン、ファッションなど多様な領域に溶け込みながら、私たちの文化に深く根ざしている。本展では、ヨーロッパを中心に広がってきたおとぎ話の世界が時代を超えてどのように変容してきたかを、挿絵本を中心に美術、デザイン、ファッションの観点から多角的にひもとく。

会場:千葉市美術館
会期:6月27日〜8月30日

「開館10周年 特別展 アルベール・マルケ展―水辺の変奏曲」(久留米市美術館)

アルベール・マルケは、マティスらとともに20世紀初頭の「フォーヴ」運動を牽引したフランスの画家。「われらが北斎」と称された大胆な構図と、灰色を基調とした穏やかな色彩を特徴とする。本展は国内では35年ぶりの個展となり、パリのセーヌ河畔や旅先でとらえた港湾風景など水辺の風景を中心とした約90点が紹介される。淡い色彩で映し出されるフランスの景色は、観る者を静かに引き込むだろう。

会場:久留米市美術館
会期:6月9日〜7月29日

◎7月にスタートする展覧会

「ぬけみち展 かわす・つくる・ともにいる―生きるための回路」(アーツ前橋)

私たちの日常には言葉にならない不安や閉塞感が静かに広がり、都市もまた巨大な資本と人工物に覆われながら均一な多様性へと最適化されつつある。「ぬけみち」はこの現状から、それぞれの手つきで別回路を見出し、自身と社会をつなぐ新たなルートを立ち上げる「生きるための実践」だ。本展では、様々な領域で活動する7組の作家(阿部航太高野ユリカSIDE CORE坂本舞ニルセン鈴木哲生ドットアーキテクツ三野新山本卓卓)が作品と実践を通して「ぬけみち」を探る。

会場:アーツ前橋
会期:7月4日〜8月30日

「マンガを拓く 谷口ジロー展」(鳥取県立美術館)

谷口ジローは、緻密な描線とストーリーテリングで世界中の読者を魅了したマンガ家。ドラマ化された人気作『孤独のグルメ』をはじめ、人間性、自然、動物、時代の思想、日常の営みなど幅広い題材で作品を生み出した。つねに好奇心と探究心をもって新たな漫画表現を模索し、卓越した描写力でそれを具現化し続けた谷口の軌跡をたどる。

会場:鳥取県立美術館
会期:7月11日〜8月30日

「アンドリュー・ワイエス展」(豊田市美術館)

20世紀アメリカ具象絵画を代表するアンドリュー・ワイエスは、身近な人々や風景を一貫して描き続けた。本展は、《冬の野》《冷却小屋》《乗船の一行》などの代表作を軸に、「窓」や「扉」といった境界のモチーフに焦点を当て、私的な世界との関わりとして立ち現れるワイエスのまなざしをたどる。光と影を巧みに使いながら静かに語りかけるワイエスの作品は、見る者の心にそっと触れてくるだろう。東京都美術館のレポートはこちら

会場:豊田市美術館
会期:7月18日〜9月23日

「第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館帰国展 毛利悠子 Recompose」(横浜美術館)

毛利悠子は国内外で目覚ましい活躍をみせるアーティスト。本展は、2024年の第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館で開催され、大きな話題を呼んだ毛利の個展「Compose」の帰国展だ。日用品や自然物、機器を介して、不規則な動きや光、音を生み出すインスタレーション作品群がヴェネチアでの展示から2年を経て、横浜で再構築(recompose)される。

会場:横浜美術館
会期:7月24日〜11月23日

「第12回ヒロシマ賞受賞記念 メル・チン展」(広島市現代美術館)

世界最初の被爆地である広島市は、美術を通して世界の恒久平和と人類の繁栄を願う「ヒロシマの心」を発信することを目的に、1989年からヒロシマ賞を3年に1度授与してきた。本展は第12回ヒロシマ賞受賞者、メル・チンの受賞記念展。メル・チンは、環境問題をはじめとする複雑な社会的課題に動機づけられたアイデアを、既存のカテゴリーにとらわれない独自の方法で表現してきた。日本初の個展となる本展では、代表作を通してメル・チンの創作の軌跡をたどるとともに、ヒロシマのために制作された新作を展示し、アートによる社会変革と自己変容の可能性を提示する。

会場:広島市現代美術館
会期:7月25日〜10月12日

「NHK日曜美術館50年展」(静岡県立美術館)

1976年の放送開始以来、2500回以上にわたって続いてきたNHKの美術番組「日曜美術館」。本展は放送50周年を記念し、番組に登場した名作・名品100点以上を展示するとともに、出演者の言葉や高精細映像も交えながら、50年にわたる番組の歴史をたどる。東京藝術大学大学美術館のレポートはこちら

会場:静岡県立美術館
会期:7月18日〜9月27日

◎8月にスタートする展覧会

「マリー・アントワネット・スタイル」(横浜美術館)

本展は、イギリス・ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館が企画した世界巡回展。横浜美術館は世界巡回の最初の地、かつ日本国内唯一の会場となる。歴史上もっともファッショナブルな王妃、マリー・アントワネットの装いやインテリアは、18世紀から現代にいたるまでファッション、デザイン、映画などに広く影響を与えてきた。アントワネット時代のドレス、宝飾、家具などをひもときながら、あらゆる点で新たな様式を打ち立てた王妃の革新性とその人物像、そして現代への示唆を紹介する。ニュースはこちら

会場:横浜美術館
会期:8月1日〜11月23日

「侍-日本画の革新に挑んだ7人-」(足立美術館)

本展は、明治以降の日本画の革新に挑んだ7人の画家に焦点を当てた企画展。横山大観は先進的な作品を生み出し、竹内栖鳳は円山四条派の伝統を継承しながら西洋画の技法を取り入れた新たな表現を探求するなど、それぞれ画壇に新風を巻き起こした。菱田春草は大観とともに革新に取り組み、川合玉堂橋本関雪伊東深水は官展において各分野で高く評価された。川端龍子は会場芸術の理念を掲げ、意欲的かつ大胆な作品を発表した。「近代のサムライ」と呼ぶにふさわしい7人の名作が一堂に会する。

会場:足立美術館
会期:8月31日~11月30日

◎9月にスタートする展覧会

「下呂 Art Discovery 2026」(岐阜県下呂市内各所)

日本三名泉のひとつ、下呂温泉を有する岐阜県下呂市で、豊かな森や廃校、古い町並みを舞台にサイトスペシフィックなアートを展開する芸術祭が開催される。14の国と地域から58組を超えるアーティストが、人間と自然の関係や来し方行く末を表すアートを展開する。アート〈Art〉と温泉に浸りながら心身・五感を解放し、地域と自分自身を発見する〈Discovery〉——新しい芸術祭となるだろう。総合ディレクターは北川フラムが務める。

会場:岐阜県下呂市内各所
会期:9月11日〜11月8日

「めぶく。Where good things grow. 前橋国際芸術祭 2026」(アーツ前橋ほか)

前橋から世界へ発信する芸術の祭典として2年に1度開催される本芸術祭。「前橋国際芸術祭2026」のテーマは「めぶく。Where good things grow.」。中心市街地に点在するアートスポットやまちづくり活動をネットワークで結びながら、人と街をつなぐ多彩なアート体験を届け、アーティストとともに街を育てる。参加アーティストには渋谷慶一郎、山田妙子、最果タヒ、吉開菜央、石倉敏明、尾花賢一らが名を連ねる。ニュースはこちら

会場:アーツ前橋前橋文学館、ほか
会期:9月19日〜12月20日

「再生、能登と共に(仮)」(金沢21世紀美術館)

本年度の開催を見送った「奥能登国際芸術祭」に代わって行われる「奥能登国際芸術祭being」との連動企画。能登半島地震から2年、いまも復興の途上にある能登。本展では、同芸術祭出品作家であり美術館の所蔵作家でもある牛嶋均さわひらきを取り上げる。作品を通して能登と関わり続けるふたりが、被災地の現在と向き合い、作品の再生とともに能登の未来を考える。また同館では、インディペンデントな出版社・雑誌・印刷製本所の名を併せ持つ「NEUTRAL COLORS」展を同時開催。個人的な体験や記憶を、リソグラフなどハンドメイドな印刷手法で誌面に発信し続けるその取り組みに焦点を当てる。

会場:金沢21世紀美術館
会期:9月8日〜2027年4月18日

「アジア美術の歩き方 南アジア特別編」(福岡アジア美術館)

本展は、アジア美術をエリアごとに分けて紹介する「アジア美術の歩き方」シリーズの2回目。南アジア特別編として、福岡アジア美術館所蔵の南アジア7カ国(インド、バングラデシュ、パキスタン、スリランカ、ネパール、ブータン、モルディブ)の作品を紹介する。第1部では、同館所蔵の2000年代の大型インスタレーション作品に所蔵作家の近作・新作を加え、最新動向とともに公開。第2部では、絵画、彫刻、版画、写真、ポスターなど多彩な約100点を展示する。

会場:福岡アジア美術館
会期:9月19日〜2027年1月11日 

「没後50年 髙島野十郎展」(宇都宮美術館)

髙島野十郎(1890〜1975)は福岡県出身の洋画家。独学で絵を学び、美術団体に属さず、流行や時代に迎合することなく自らの理想と信念に忠実であり続けた野十郎は「孤高の画家」とも称される。本展は、野十郎の芸術が形成されたルーツを遡り、よりどころとしてきた仏教的思想をひもときながら、青年期や滞欧期の作品などこれまで大きく取り上げられてこなかった部分にも焦点を当て、その芸術の真髄に迫る。あわせて、野十郎の画業と当時の時代の動きを探ることで、美術史のなかにその位置づけを試みる。

会場:宇都宮美術館
会期:9月20日〜12月6日

◎10月にスタートする展覧会

「千崎千恵夫展(仮)」(広島市現代美術館)

千崎千恵夫は「自然と人工」をテーマに、様々なメディアを駆使した制作を通して人間存在と世界のあり方を探求してきた。思想、哲学、宗教、政治、科学など広い意味での文化の枠組みのなかで美術を相対的にとらえ直しながら活動してきた千崎は、近年、自然が内包する光やエネルギーといったより根源的な対象へと制作の焦点を移している。本展では新作とあわせて、千崎が見出す世界の姿を映し出す。

会場:広島市現代美術館
会期:10月24日〜12月13日

「井田照一展(仮)」(豊田市美術館)

井田照一は、版画という表現形式の可能性を根底から問い直した日本を代表する版画家・現代美術家。本展は没後20年を記念し、版画作品に加え、作家スタジオから寄贈された立体、陶、ミクストメディア等の作品やライフワークとも言える《Tantra》をはじめとする収蔵品を中心に、他館所蔵作品も交えて井田の画業を振り返る。また同館では、日本人である自分が西欧由来の「絵画」を描く意味を問い続けてきた長谷川繁の展覧会「長谷川繁 ペイン天狗(仮)」も同時開催される。

会場:豊田市美術館
会期:10月24日〜2027年1月24日 

「今日から明日へ(仮)」(金沢21世紀美術館)

2027年からの長期休館を控えた金沢21世紀美術館の現在地を見つめ直し、作品を未来へ継承することの意味を問い直す展覧会。「今日」は「いま」および同館開館からの約20年間を、「明日」は休館後から次の20年以降を指す。本展では、修復や継承方法の検討を要する所蔵作品を中心に、ミクスト・メディア、メディア・アート、インスタレーション作品の保存にまつわる課題を具体的に提示する。作品とその修復・継承のプロセスを一体として示すことで、美術館のこれからの役割と姿勢を問い直す。

会場:金沢21世紀美術館
会期:10月31日〜2027年4月18日

「生誕130年 前田寛治 ―ポエジイとレアリスム」 (鳥取県立美術館)

前田寛治は33年という短い生涯のなかで、日本の近代洋画界に大きな足跡を残した画家。詩的感性と西洋絵画の伝統に根ざした写実性の融合を追求し、多彩な芸術を花開かせた。本展は、前田の生誕130年と彼が設立に加わった「一九三〇年協会」100周年を迎える2026年を機に、前田の画業をたどるとともに、一九三〇年協会の仲間たちの出品作品も紹介し、前田芸術の意義をひもとく。近代日本の若き洋画家たちが何を追い求め、何を築こうとしたのか、その全貌に迫る展覧会だ。

会場:鳥取県立美術館 
会期:10月10日〜12月13日

「隙あらば猫  町田尚子絵本原画展」(佐野美術館)

画家・絵本作家の町田尚子は、大胆な構図と繊細なタッチで怖さとユーモア、美しさと不思議さをあわせもった画風を特徴とする。そうした町田の絵本には、ところどころに猫の姿が描かれている。緻密に表現された猫たちに、町田の鋭い観察眼と猫への愛情を感じ取ることができる。

会場:佐野美術館
会期:10月24日〜12月20日

◎11月にスタートする展覧会

「カンディンスキー 世界は鳴りひびく ―日本のコレクションでたどる画業と反響―」(長野県立美術館)

ワシリー・カンディンスキー(1866〜1944)は、抽象絵画の成立を主導した近現代美術の重要な作家。芸術の本質として「内なる響き」を信条に形態と色彩の絶え間ない探求を続けた画業の軌跡を、初期から晩年までの国内所蔵作品から展観するとともに、日本の芸術家との関係にも焦点を当てる。

会場:長野県立美術館
会期:11月7日~12月27日

「わたしたちのルノワール ー日本が恋した永遠のほほえみ」(大分県立美術館)

ピエール=オーギュスト・ルノワールは19世紀を代表するフランス印象派の画家。明るく幸福な雰囲気に包まれた作品は世界中で愛され、日本でももっとも人気の高い画家のひとりだ。本展は、日本各地の美術館が所蔵するルノワール作品を一堂に集め、ルノワールが日本に受容され、私たちにとって身近な画家となっていく変遷——「わたしたちのルノワール」になるまでの軌跡をたどる。同時代の印象派作家や、影響を受けた日本人作家たちの作品も紹介される。また、「出光美術館名品展 出光佐三のこころ ー美を守り、未来へつなぐ」も同館にて同時開催。

会場:大分県立美術館
会期:11月23日〜2027年1月17日

「松本陽子 宵の明星を見た日」(神奈川県立近代美術館 葉山)

松本陽子は、1950年代後半から抽象絵画を追求し、60年代にアメリカで抽象表現主義とアクリル絵具に出会ったことで、光と色に満ちた独自の平面表現を展開した。90年代後半からはふたたび油彩画に取り組み、現在も精力的な制作を続けている。本展は、松本の70年を超える創作の軌跡を、最初期から現在に至る代表作、そして本展に向けて描かれた新作で展覧する。府中市美術館のレポートはこちら

会場:神奈川県立近代美術館 葉山
会期:11月28日〜2027年2月28日

「ウジェーヌ・ブーダン展 印象派の父―光を求めて」(群馬県立近現代美術館)

ウジェーヌ・ブーダン(1824〜98)は「印象派の先駆者」「印象派の父」と呼ばれる19世紀フランスの画家。故郷ノルマンディーの空、海景、牧場の牛などをみずみずしい色彩と軽快なタッチで表現し、クロード・モネをはじめとする当時の画家たちに大きな影響を与えた。本展は日本で約30年ぶりとなるブーダンの画業を紹介する展覧会。人物や建築などのモチーフに焦点を当て、油彩、素描、パステル、版画など約100点を通して、近代風景画の発展に大きく寄与したブーダンの魅力をたどる。

会場:群馬県立近現代美術館
会期:11月28日〜2027年1月31日

◎12月にスタートする展覧会

「縦と横 くらべてわかる表現の違い」(足立美術館)

日本画において、画家たちは真っ直ぐに伸びる植物や広大な風景といった題材の見せ方によって縦長・横長の構図を選び、斬新な画角を生み出してきた。縦と横それぞれの構図を活かした作品からは、画家の独自の着眼点と高い表現力がうかがえる。本展は「縦と横」に注目し、横山大観竹内栖鳳ら近代日本画の巨匠たちの作品を構図によって見比べる。構図の違いに着目することで、日本画の新たな奥深さを体感できるだろう。

会場:足立美術館
会期:12月1日~2027年2月28日

「⼤正⇆令和アヴァンギャルド(仮)」(弘前れんが倉庫美術館)

大正から昭和初期の前衛美術と、令和に制作された現代作家の作品を対置する本展。100年の時を超えて共鳴する、従来の価値観に対抗し自由を探求する作家たちの表現を通じて、日常の風景や出来事を見つめ直すきっかけとなるだろう。

会場:弘前れんが倉庫美術館
会期:12月4日〜2027年5月16日

「スティーヴ・ビショップ展(仮)」(十和田市現代美術館)

スティーヴ・ビショップは、映像・音響・彫刻を組み合わせた没入型インスタレーションで不在や記憶といった不可視の主題を扱う、ロンドン在住のアーティスト。鑑賞者の身体感覚や記憶を刺激し、現代における「実存」の意味を探求してきた。日本の美術館で初の個展となる本展では、初期代表作から世界初公開の最新作までが一堂に会する。

会場:十和田市現代美術館
会期:12⽉5⽇〜2027年3月31日

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